時間 | 渡辺修也オフィシャルブログ「雨ニモマケズ」Powered by Ameba

時間

破けたビーズクッションから

時間の粒は流れて

そのいくつかは静電気により

手のひらにくっつくなどしたが


セシウム137の微細構造

滑らかに見えた時の

断面を鏡面に磨き

その間に顔を写す


鏡合わせの中に

過去から未来へと

私の顔が不連続

かつ無限に連なり


その後頭部を見る顔のついた後頭へと

忘れるものと覚えるもの片っ端の海を

時間とも空間とも呼べるものが

離散的丸みを帯びて自由に飛んでいる