ヒーター
消し忘れたヒーター
無人の部屋を一日
赤赤と染める
熱は音もなく扉を叩く
飲めぬアルコールを片手に帰宅
部屋が暑く膨らんでいる
ヒーターのスイッチを落とせば
窓際よりおもむろに冷えはじめ
消えたヒーターの前に座り
生ぬるいビールを胃に流し
消化管から解凍
粘膜→皮膚→ガラスへと
原子は熱交流をし闇に放散する
冷めていく冷えていく 部屋と共に
一日というラジエーターに瀕し
酔うほどに頭は明晰に
俺の熱の散り際を分析している
消し忘れたヒーター
無人の部屋を一日
赤赤と染める
熱は音もなく扉を叩く
飲めぬアルコールを片手に帰宅
部屋が暑く膨らんでいる
ヒーターのスイッチを落とせば
窓際よりおもむろに冷えはじめ
消えたヒーターの前に座り
生ぬるいビールを胃に流し
消化管から解凍
粘膜→皮膚→ガラスへと
原子は熱交流をし闇に放散する
冷めていく冷えていく 部屋と共に
一日というラジエーターに瀕し
酔うほどに頭は明晰に
俺の熱の散り際を分析している