なめくじ
いくつになっても
幾つになっても
どこかに向かって
叫んでいるし走っている
かたつむりの横で
なめくじが這う
殻を持つものと
持たぬもの
解がわからず
策もなく 形もなく
透明な粘液の道を
じっと通りながら
いや通っているのではなく
彼らがひきずった跡が
道として輝いていた
あまりにも無防備な曲線
いくつになっても
幾つになっても
どこかに向かって
叫んでいるし走っている
かたつむりの横で
なめくじが這う
殻を持つものと
持たぬもの
解がわからず
策もなく 形もなく
透明な粘液の道を
じっと通りながら
いや通っているのではなく
彼らがひきずった跡が
道として輝いていた
あまりにも無防備な曲線