ボタン | 渡辺修也オフィシャルブログ「雨ニモマケズ」Powered by Ameba

ボタン

一つのボタンのとれかけたまま

いつか付け替えようと思いながら

その日その日と着続けていた

ある日なくなる


わかっていたのになぜそのまま

だがその服はデザイナー曰く

「わざと一つはずれやすくしている

持ち主が新しいボタンをつけることで

はじめてその人だけのものになるために」


ユザワヤにいった ボタン置き場は3Fで

エスカレーターに乗る間

どんなボタンにしようか

どんなオリジナリティをだそうか


ほぼ同じボタンがあった

私はどれだけはずれようかと力を入れていた

金か、くるみか、貝殻か

結局似ている紺のボタンを買った


私のシャツの袖はまだ

オリジナリティのない

ほぼ既製のまま