プラネタリウム
かなしみがゆっくりと
銀河の一滴のように
あなたの胸に広がるなら
光でさえ届くに遅すぎる
角砂糖四個の広さに
あるのは二つの分子
宇宙の疎さが
私たちのさみしさの素だ
こんなにも今日も灼熱で
目を下げれば蟻の黒の一列
身体からは水が逃げ出し
路傍の石さえ燃えるというのに
心はひと匙のアイスクリンのよう
溶けて小さな水たまりをつくり
その表面張力の端から端
静かで冷たいプラネタリウムが走る
かなしみがゆっくりと
銀河の一滴のように
あなたの胸に広がるなら
光でさえ届くに遅すぎる
角砂糖四個の広さに
あるのは二つの分子
宇宙の疎さが
私たちのさみしさの素だ
こんなにも今日も灼熱で
目を下げれば蟻の黒の一列
身体からは水が逃げ出し
路傍の石さえ燃えるというのに
心はひと匙のアイスクリンのよう
溶けて小さな水たまりをつくり
その表面張力の端から端
静かで冷たいプラネタリウムが走る