深みとは③深みを覗きに | 渡辺修也オフィシャルブログ「雨ニモマケズ」Powered by Ameba

深みとは③深みを覗きに

演じる上で
・セリフ・ストーリー・キャラクター
の三要素がある、と思う。

演劇人が悲観的になりがちな(もちろん人による)点を、上記三点から考えてみる。

まずストーリー。よくある起承転結になぞらえると、主に導線は以下のようになる。


・起
目的(問題)をもったキャラが出る。
その目的(問題)はなかなか成就(解決)しがたい。

・承
その目的(問題)を果たすためのヒントが提示され、そこに近づいていく。

・転
大ピンチが訪れ、ドン底をみる。

・結
なんらかの形で、目的(問題)に決着がつく。
成就すればハッピーエンド、しなければビターな意味深いエンド。


二つ前に表現の「深み」と書いたが、それは作品や物語の描きたい「深み」と直結している。

ここでいう、転、のところで、キャラクターがどれだけの底を見るかが、「演劇」というストーリーを持たざるをえない表現の「深み」をつくる大きなポイントとなっている。

つまり「深い」作品をつくるために、俳優は「深み」を覗き込みにいくことが、得てして出てくる。