メアリー・カサット展にて
知人から割引券をもらい、メアリー・カサット展を観に。何気に横浜美術館は初じめて。綺麗なところ。
とくに子供の描写は秀逸で、その肉感の表現たるや、みていて思わず触れたくなるようなものばかり。一度でいいから肉筆をみてみたい…と思っていたところの知人からの割引券だったので、これはとばかりにみなとみらい線にのって向かった。
硬質な日差しのもと、入り口前の広場では噴水があり、親子連れ、それも子供達が半裸に裸足で水の中をぱしゃぱしゃとはしゃいでいる。
メアリー・カサットはまだ時代的に女流画家が認められない中で印象派として確固たる地位を築いた画家。とりわけ母子像といえばカサットと言われるくらい、母と子をモチーフに描いた画家。
とくに子供の描写は秀逸で、その肉感の表現たるや、みていて思わず触れたくなるようなものばかり。一度でいいから肉筆をみてみたい…と思っていたところの知人からの割引券だったので、これはとばかりにみなとみらい線にのって向かった。
入ると急に信じられないくらい綺麗な響きが奥から聴こえてくる。
なんでも横浜銀行の提供でベルギーの少女合唱団が歌っているらしい。絵を観に来たつもりだったので、耳は無防備に近く、それだけに透明なアンサンブルが鼓膜に不意打ちのように滑り込んできて、いつになく感動して佇んで聴きいってしまった。
それにしてもそのまま印象派の画面から飛び出してきたような少女の群像をみていると、ずいぶんと不思議な心持ちがして、これから絵画を観てまわるにウォームアップとしては贅沢すぎる時間となった。
さて、いよいよ、念願のカサットと対面。
長くなったのでまた明日。