やっぱり水族館が好き | 渡辺修也オフィシャルブログ「雨ニモマケズ」Powered by Ameba

やっぱり水族館が好き

それにしても水族館が好きです。
他の◯◯園や◯◯館に比べて遥かに好きです。水族館は瞬間にして非日常へと誘ってくれるからです。

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なんといってもあの薄暗さ。
蛍光管の明かりをぼうっと蓄えた水槽達が、暗闇のなかでまるで浮いているかのように光っています。幼心に足を踏み入れてはいけない淫靡な世界に迷い込んだような興奮がありました。

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水槽に顔を近づけると、あかるいガラスの曲率や水の屈折率により視界は歪められ、異なった世界へとより近づいていきます。そしてその中は私達の時間や空間とは別のものが流れているのです。

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死ぬことを忘れたように佇むカブトガニや、重力を知らないように舞うクラゲ。また無宗教の自分でさえ、創造主の存在を信じたくなるようなデザインと極彩色の魚たち。

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そして同じ生物であることを認めがたいほどのイソギンチャクやヒトデといった異形の者々。

また鳥のくせに水の中を飛ぶペンギンや、同じ哺乳類のくせに嬉々として水に潜り続けるジュゴンやイルカ。

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そもそもが、私達にとっては数分で死に至る「水中」という世界で生き生きと蠢くその姿が信じがたいものであり、それゆえに簡単に非日常へと連れて行ってくれるのです。これは陸上で同じ哺乳類と相見える動物園では決して覚えることでの出来無いものなのです。


そして水槽の光に照らされながらそれを眺める子どもたちの好奇に満ちた顔と、自分もその一つであるという奇妙な安堵感。

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いくつになっても水族館に来た時のこの気持は褪せることなく、またきっとこれからも変わることがないでしょう。いや、むしろ、人としての時間を長く過ごせば過ごすほど、この自分とかけ離れた世界の不思議さが一層増していくような気もします。