やっぱりヘビが好き | 渡辺修也オフィシャルブログ「雨ニモマケズ」Powered by Ameba

やっぱりヘビが好き

3月に「リトルプリンス2」をやるのだが、一回枠を取り払って何か新バージョンを作れないだろうか!という話が上がって、年末年始に試しにプロットだけでも書いてみることになった。

最初は、お、結構いけるんじゃない!と思ってやっていたけど、何か具体的なものに置き換えてしまうと、原作の持っている美しい抽象性がガタガタと崩れ去っていき、最後のほうは罪悪感に苛まれながら、サン=テグジュペリの偉大さと自分のセンスのなさを痛感する年末年始になった。

何チームかで同じような作業をしていたが、年が開けて顔を合わせると、皆、同じことを感じていたというのが良くわかり、口々に「星の王子さまはすごい、リトルプリンスもすごい」とため息混じりに話していた。

やはり珠玉の言葉が詰められた作品だった。

さて、星の王子さまの中でも一番人気がある言葉はきっと

「かんじんなものは目には見えない」

だろう。読んだことがない人も知っている有名な言葉だ。そして一番人気があるキャラクターも、これをいうキツネだろう。寂しがりやで友達が欲しいという誰もが共感でき、愛くるしいキツネは、うちのリトルプリンスの物販でもトップの売り上げを誇り、カンパニーの女子もリトルプリンスの稽古に入るとみな、キツネキツネと騒ぎたてる。

こんなことであればキツネとして北海道に生まれ、ルールルルなどと呼ばれれば良かった、そう思わせるほどキツネは人気がある。

ところが僕が好きなのはヘビなのだ。また、修也は暗いのが好きだとか言われるかもしれないが、ヘビが好きなのだ。

この抽象的な美しい言葉を持つ「星の王子さま」の中でも、ひときわ哲学的で、また死生観を象徴するヘビが好きなのだ。

ああ、長くなったので詳しくはまた明日。