朝からファランドール | 渡辺修也オフィシャルブログ「雨ニモマケズ」Powered by Ameba

朝からファランドール

さて、動かない身体や心を、音楽でむりくり操ることはよくある話で、みなさんも多かれ少なかれそういう一面はきっとあることかと思います。

この間、寝る時はドビュッシーの「月の光」をかけていると書きました。では問題は朝の起き抜けに何をかけるかということです。

ということで朝はこれ「ファランドール」

ビゼーの「アルルの女」に組み込まれている曲です。ダイナミックな曲調と構成で人気があり、よくクラシックコンサートでアンコールに使われることも多いとか。

クラシックはそんなに聴く方ではなかったですけど、このファランドールだけはよく覚えています。

というのも、なぜかはわからないけど、小学校くらいの時にピアニカの宿題だかなんだかやっていた時に母親がメロディのキーを教えてくれた記憶があるのです。

一体これが何の曲かも知らないくせに、どこに行っても鍵盤をみるたびに「ラーミラー シドーシドラミー ドレーミーファミレドシーミーレドシド」と押しては、かっこいい曲だなと思っていました。もちろん、押せるメロディなんてこの部分しかないんですけど、唯一自分にとって「弾ける」曲だったんですね。

時々、ゲームの中(確か「パロディウスだ!」)とかに出てきて、お、あれだ!みたいに思ったりして、でも相変わらず曲名はわからず。

やっとわかったのは舞台芸術学院の鑑賞授業で劇団四季の「コンタクト」を観に行った時。二部のレストランのシーンだったかな?で使われていて、あとで調べたらビゼーのファランドールだったと。しかし今考えると、あの時の黄色い女をやっていた安寿さんと一緒にやっていると思うと不思議な感じです。

そんなこんなで、僕にとっては母親からはじまった原体験とも言える曲。いい曲です。二つの印象的なメロディが見事に融合して盛り上がっていく様は見事!


思い入れが深いだけに、明日もうちょっと書いてみたいと思います。