芹が谷からこんにちは「ワイヤレスマイク」 | 渡辺修也オフィシャルブログ「雨ニモマケズ」Powered by Ameba

芹が谷からこんにちは「ワイヤレスマイク」

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さて我らが安中氏であるが、背中が痒いわけでも、形関節のストレッチをしているわけでもない。

では一体何をしているのか?

答えは
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ワイヤレスマイクをつけているのだ。ミュージカルでは、より繊細な芝居を届けたり、またシンセなどの電子機器も含めた多くの楽器の演奏と共に歌いPAされるために、ワイヤレスマイクを使用する。

このタバコ大の送信機を腰に巻き、マイクのケーブルを背に這わせ、ヘッドをこめかみや髪の脇につける。
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ヘッドには、肌に合わせる場合は肌色のテープを、髪に隠す場合は黒のテープを、というように芝居に違和感がないようなるべく目立たない配慮をする。

さて、目立たない一番の要因はやはり「大きさ」である。普段カラオケで握るような大きさのあのマイクが、みての通りエノキダケほどの大きさになっている。

世の習いとして、同じ性能であれば、サイズの小さいものの方が高いのが必定。パソコンを考えてもらえればよくわかるだろう。しかも先ほどいったとおり繊細な芝居を、しかも口元でなくこめかみに近い位置からクリアに拾うわけで、性能はカラオケマイクのその比ではない。しかも、世間ではは需要が少ない。パソコンとは比べものにならない少なさだ。そして需要が少なく生産が少ないものは、高い。

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ということはとどのつまり「値が張る」ということである。

性能の良いものであれば、値段的には俳優は中古車一台を背負って演じているようなものである。

精密な機械ゆえ、ダンスがあるミュージカルのような激しい舞台では、俳優も音響さんも、そしてもちろん財布を握る制作の人間も、マイクが無事であるようにと、心の片隅で願いながら舞台の進行を見守っている。


マイクに関してはいろいろあるので、また、後ほど。


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