【追悼】土田世紀さん
漫画が好きです。
さて、そんな自分にとってショックな報せがきました。漫画家の土田世紀さんが肝硬変のために亡くなったということです。享年43歳。代表作には、俺節、編集王、同じ月を見ている、ありゃ馬こりゃ馬、ギラギラなどがあります。同じ月を見ているは映画にもなったし、ギラギラは最近ではドラマにもなったから知っている人も多いのではないかと思います。
とにかく、男臭いというか、違うな、なんといったらいいか重みと渋みのあるものを描く人です。なんと俺節が22歳、編集王が25歳の時の作品ということ。とても20代前半の人間が作るものではありません。相当な鬼才といえると思います。とにかくものすごく濃くてクセのある絵なので、食指の動かぬ人もいるとは思うのですが、僕は逆にこの絵が大好きでした。
最近の漫画は本当にみんな絵が上手くて線が細くて綺麗で描き込みも物凄くて、まさに日本人の面目躍如と言わんばかりのクオリティです。しかし、この土田世紀さんや、今の作品だったら「へうげもの」の山田芳裕さん、「アオイホノオ」の島本和彦さん、「Sunny」の松本大洋さんというような漫画家の描く、無骨でゴツゴツした男臭い線や画も、また良いのです。
ペン先に込められた圧や、熱や、勢いが伝わってきます。それは、油絵を直にみたときの、あの絵の具の盛り上がりに似ています。
そんな絵を描く漫画家が、早くして一人亡くなってしまったのは、本当に惜しまれます。漫画喫茶で、ふと手にとった「同じ月を見ている」で、延長に延長を重ねて夜中に読破し、ドンちゃんの最後を涙ぐみながら読んだバグースの朝が今でも思い出されます。
この人が60歳とかになったら何を描いたのか、読んでみたかったものです。
ご冥福をお祈りいたします。
iPhoneからの投稿
さて、そんな自分にとってショックな報せがきました。漫画家の土田世紀さんが肝硬変のために亡くなったということです。享年43歳。代表作には、俺節、編集王、同じ月を見ている、ありゃ馬こりゃ馬、ギラギラなどがあります。同じ月を見ているは映画にもなったし、ギラギラは最近ではドラマにもなったから知っている人も多いのではないかと思います。
とにかく、男臭いというか、違うな、なんといったらいいか重みと渋みのあるものを描く人です。なんと俺節が22歳、編集王が25歳の時の作品ということ。とても20代前半の人間が作るものではありません。相当な鬼才といえると思います。とにかくものすごく濃くてクセのある絵なので、食指の動かぬ人もいるとは思うのですが、僕は逆にこの絵が大好きでした。
最近の漫画は本当にみんな絵が上手くて線が細くて綺麗で描き込みも物凄くて、まさに日本人の面目躍如と言わんばかりのクオリティです。しかし、この土田世紀さんや、今の作品だったら「へうげもの」の山田芳裕さん、「アオイホノオ」の島本和彦さん、「Sunny」の松本大洋さんというような漫画家の描く、無骨でゴツゴツした男臭い線や画も、また良いのです。
ペン先に込められた圧や、熱や、勢いが伝わってきます。それは、油絵を直にみたときの、あの絵の具の盛り上がりに似ています。
そんな絵を描く漫画家が、早くして一人亡くなってしまったのは、本当に惜しまれます。漫画喫茶で、ふと手にとった「同じ月を見ている」で、延長に延長を重ねて夜中に読破し、ドンちゃんの最後を涙ぐみながら読んだバグースの朝が今でも思い出されます。
この人が60歳とかになったら何を描いたのか、読んでみたかったものです。
ご冥福をお祈りいたします。
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