北海道番外編「僕と北大と半道民精神」 | 渡辺修也オフィシャルブログ「雨ニモマケズ」Powered by Ameba

北海道番外編「僕と北大と半道民精神」

本日は帰京ですが、朝、早く目が覚めたので、北大まで散歩してきました。
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すると、まさに前期日程入試の真っ只中でした。

僕は他の公演地に比べて北海道には特別な想いがあります。それは、「もしかしたら今、道民だったかもなぁ」というものです。

実は、15年前のちょうど今、まさにここで数学科の入試を受けていたのです。

予備校時代、必死にやったおかげで東大模試で良い判定が出たりもするようになったのですが、最終的に志望大学調査表に書いたのは、

「第一志望 北海道大学」
「第二志望 琉球大学」

でした。実は東京よりも、とにかく北か南に行きたかったのです。

きっかけは、佐々木倫子の「動物のお医者さん」を読んだことや、当時習っていた地理の先生が「香港が返還された今、沖縄は琉球として再び独立する可能性が高い。今沖縄に行けば歴史的な場に立ち会える」という根も葉もない話を聞いて、そりゃ凄いと思ったことです。

とにかく最終志望調査にそんな風に書いたので、予備校の担当先生にこっぴどく説教された覚えがあります。

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で、最終的には、クラーク博士も大志を抱けと仰ってますし、北海道はなんでも大きいから、行けばきっとスケールの大きな人間になるに違いないと思い、北大を受けたのでした。

そうそう、この煉瓦造りの立派な農学部の学舎。今もここが受験会場のようですが、自分もまさに15年前この中で入試を受けたのでした。
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右手に延々と走るポプラ並木を見て、なんて素敵なところだろう、そしてイクラ丼を食べ、なんて素敵なところだろう、そう思ってここに来るぞと堅く誓ったのでした。

そして無事に数学科に合格し、フンドシ祭や二階からの雪中ダイブがあるという伝統ある男子寮に入ろうなどと具体的に考え始めました。
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しかし、両親や先生や友人と話したところ、
「ただでさえ寒いところで育ったのに、これ以上寒くて遠いところにいくのかい」
「お前はスケールの大きいところよりも、まずは人込みに揉まれなきゃいけない」
というような話もあり、結果東京に出てくることになりました。当時は八割方、北大に行く気持ちがあったのです。


だから僕は北海道に不思議な愛着というか、「ここで暮らす自分がいたかもしれない」というパラレルワールド的半道民精神が、時おり頭をもたげます。北海道来てたらミュージカルきっとやってなかっただろうなぁ。なにやってるだろう?
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久しぶりにきたけど、やっぱり北海道素敵でした。いつかパラレルワールドがリアルワールドになる日が来るかもしれない、、、なんて思いながら、今はひとまず、一路帰京します。



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