麻婆豆腐へのオマージュ | 渡辺修也オフィシャルブログ「雨ニモマケズ」Powered by Ameba

麻婆豆腐へのオマージュ

好きなご飯ものを挙げろといわれたら、

・グリーンカレー
・麻婆丼

を挙げます。特に夏はグリーンカレーが食べたくなり、冬は麻婆豆腐が食べたくなります。
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とにかく辛いものが好きなので、辛ければ辛いほど良いです。しかも山椒の辛さが強ければなおベスト。

麻婆豆腐は、甘、酸、苦、塩、辛、という基本五味を全て備えた料理なのだそうです。そういわれると、確かにこの五つを全部備えたものって、パッとは思いつかないですね。だから食べたあとに他の料理にない満足感があるのかもしれません。


しかし、麻婆豆腐の魅力はこれだけではありません。


それはこの、一見、地獄の釜の業火を思い起こすような灼熱の赤の中に、白く柔らかな須弥山の雲の如き豆腐が浮かんでいる、この相反する両極のコントラストが一皿の中に内在することです。

そしてこのコントラストは口内でも展開されます。

まずは焼けるような辛さが絨毯爆撃のように口腔に広がり、今後確実にくるであろう重大な刺激を前頭葉が覚悟したその刹那、舌と上顎が押しつぶした豆腐内部のスイスにも似た白く淡い滑らかな非戦闘区域ともいえる感触に束の間の安堵を覚え、しかし直後にはその両者が混ざり合って、調和を奏でながら喉を滑り落ちていきます。


これぞまさに食べる天国と地獄、食べる飴と鞭、食べる一人SMとも言うべき、中華という名の芸術なのです。



ここまで大袈裟に言えば、僕がどれくらい麻婆豆腐が好きか伝わるでしょうか。


オススメのお店があったら是非教えてください。



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