さあ、いこうか。 | 渡辺修也オフィシャルブログ「雨ニモマケズ」Powered by Ameba

さあ、いこうか。

今日は春に講座を持った塾で、いよいよ三年生がセンター試験一ヶ月前ということで出陣を祝いに行ってきました。

自分も受験の経験があるから、この一ヶ月前がどれだけ不安か良くわかるつもりです。僕は浪人で寮制の予備校にいっていたので、この時期一日14時間はやっていました。

しかし、どんなにやっても完璧なんてことはなく、逆にやればやるほど、まだ手を付けてないところが浮き彫りになって焦るばかりで、髪の毛が邪魔で邪魔で仕方なくなり衝動的に頭を刈って坊主になるなど、いま考えるとノイローゼ気味になっていたかもしれません。

そんなとき、実家の両親から手紙が来ました。

頑張れと。身体だけには気を付けるんだぞと。

なんとなく読んでいたら、段々としゃっくりがこみ上げてきて、変だなーと思ったら手紙の上に水がポタポタ落ちてきます。

知らないうちに嗚咽していました。

全く泣くつもりはなかったのです。あとにも先にも意識せずにしゃくりあげてたのはあれだけです。

恥ずかしい話なのですが、受験をして初めて、「親に世話になっていた、有難い」ということがわかったのでした。


今思うと、本当に受験勉強を死ぬほどやって良かったと思うのです。

徹夜しなきゃならない大変な夜も「あの時に比べれば」と引き合いに出して乗り越えられます。

また、自分なりの方法論も編み出し、今でも10日間もらえれば英単語の8000は覚えられます。

大学では専攻しなかった科学や物理も、この時期にめちゃくちゃやったからこそ、今も科学誌を楽しめるのです。

あの頃培った知識と教養が確実に土台となり、今の自分を形作っていてるのです。


だから、受験生には、キツイだろうけどもっと頑張れと言いたい。キツければキツイほど良い。あとたった三ヶ月だ。もう二度とやりたくないと胸を張れるくらい死ぬ気で頑張れ!

合格はもちろんだけど、実はもっと人生で役立つ大きなものを手に入れている時間なんだ。


あともうちょっとだ。大変だったことこそ笑い話で話せる。苦しみを分かち合った仲間は生涯の付き合いになる。最高の時間を過ごしているんだ。


健闘を祈る!



さあ、いこうか。




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