ブレードランナー未公開シーンを、SD画質からフルHDに引き上げるテスト | 映画復元師シュウさんのブログ

ブレードランナー未公開シーンを、SD画質からフルHDに引き上げるテスト

ブレードランナーのブルーレイBOXに封入されている未公開シーン集を使って、SD画質からフルHDに引き上げるテスト。

 

まずは、デッカードがタイレル社に向かう場面の未公開シーンの比較映像をチェックだ!


拡大しないと違いが分かりませんぜ。

(いや、拡大しても分かんないかも…😅)

左が通常のSD画質(DVD画質)を無理やり引き伸ばしたもの。


右が「TOPAZ VIDEO ENHANCE AI」などのアップコンソフトを活用して引き上げたもの。

 

意外だったのは、YOUTUBEにアップすると、SDの単なる引き上げも、ちゃんとアプコンしたフルHDも、違いがあんまり分かんない点だ。


ブレードランナーの未公開シーンの場合、元々の素材からしてそんなに酷くないのだけど、アプコンした動画をYOUTUBEにアップした場合、フルHDの本来の画質の方が落ちてしまっている…。

バンディング(等高線の様な模様)も起きているし…。

 

MP4で書きだしたフルHDのデータを直に確認すると美しいまんまだから、SD画質との違いは良く分かるんだけどね。


という事は、YouTubeに載せる比較動画には限界があるのかもしれない。

 

とはいえ、やはりSD画質で多かったグレインは、フルHDだと低減され、輪郭もスッキリした印象を受ける。


「未知との遭遇」やリンチ版「デューン/砂の惑星」の未公開シーンの画質は本当に酷いので、TOPAZのアプコンでどれだけ画質が向上したかは、折を見て紹介する。

 

ちなみに、SD画質をフルHDに変換する場合、一筋縄に行かないことはこれまで何度も記してきた。


こと、映画のクリップをアプコンする場合、何故かしら滑らかな動きのカットと、カクカクしてしまうカットが混在する結果になった。

 

以下の動画は、かつてフルHDに挑戦した時のもの。

画面をクリックして拡大して確認してほしい。


レオンの泊まっていたホテルを捜索する場面だが、カットによって動きにバラつきがあるのが分かると思う。

当時は、フレームとフレームを重ねる「フレームブレンド」という機能や、新たにフレームを作りだす「オプティカルフロー」という機能を試していた。


しかし、「フレームブレンド」だと”残像”が残り、「オプティカルフロー」だと、カットによっては輪郭がガビガビになるものがあり、一長一短、中々満足の行く仕上がりにならなかった。

 

その後、試行錯誤の末にこの難問をクリアして、残像も無し!輪郭のガビガビも無し!のクオリティにたどり着いたのだ。

以下の動画がそれだ!!。


やはり画面を大きくして確認してほしい。

 

そして、ついに今回、さらにAI技術によって輪郭をよりクリアにする高画質化を図った次第だ。


以下はまだカラコレやグレーディングはしていない。

あしからず。

フルHDの滑らかな動きとシャープな輪郭に注目してほしい。


「タイレル社への飛行シーン」より、こちらの方が分かりやすく…ないぞ!

 

あれれ?

これも書きだしたmp4だと一目瞭然なんだけどなあ…

もどかしすぎる。

 

 結局、何を伝えたいのか意味不明な記事になっちゃいました😅


せっかくだからこのままにしちゃいます!


■使用したソフト

・エンコード:TMPGEnc Video Mastering Works 6

 

・アップコン:TOPAZ VIDEO ENHANCE AI 

 

#TOPAZ 

#TMPGEnc​ 

#ブレードランナー#BLADERUNNER 

#未公開シーン​ 

#DELETESCENE