最長バージョン”ブレラン”の野望10 「ガフとデカードの素敵な関係 part2」 | 映画復元師シュウさんのブログ

最長バージョン”ブレラン”の野望10 「ガフとデカードの素敵な関係 part2」

DVD DISK2の未公開シーンの中に、

「逃亡したレイチェルに気付くガフ」という

トンデモ場面を発見したが、

 

何故ガフは、ブライアントにその事を言わなかった

のか?

また、レイチェルとデカードが近くにいた事から、

2人の関係にも気付いたはずなのに、

その”スキャンダル”さえ、ブライアントに

なぜ伝えなかったのか…

 

ガフは出世亡者なのに…

 

とまあ、色々ギモンが出てきた前回。

 

実は、DVD DISK4の未公開にも、

興味深い場面がある。

 

デカードが病院のホールデンを見舞う所を

監視しているブライアントとガフの会話だ。

 

この2人、仲良さそうで、実はあんまり良くない

感じなのだ。

 

ガフが、デカードに替わって自分が昇進すれば

活躍してやるぜ! みたいな事を言おうとすると、

「シッ!」っと、喋りを制するブライアント。

 

逆に、ブライアントの発言に対して、ガフは

「はい、バカタレ…」と、何と日本語でやり返している

のだ。

 

当然、そう聞こえただけで、実は日本語じゃない

可能性もあるのだけれど…

 

そんな仲の悪さが原因で、レイチェルと

デカードの事をガフが言わなかった

可能性もあるのだが、

 

興味深いのは、ガフは「デカードには謎が多い」

と発言している点だ。

 

今までだと、”ユニコーンの折り紙云々”から、

・ガフがデカードの夢を知っている。

→デカードはレプリカントでは?

 

となっていた。

 

つまりガフ自身は人間で、レプリカントであるデカードを

監視している・・・という流れだと思っていた。

 

しかし、もしこの「デカードには謎が多い」というガフの

セリフを本編に組み込むとなると、

少なくともこの時点で、デカードが何なのかを、ガフも

知らなかったことになる。

 

さらに進めて考えれば、ガフすらもレプリカントで、

全てを操っているのはブライアントだけ…

 

という推論も成り立つのではないか?

 

自分の存在に疑問をもったガフは、同じく謎だらけの

デカードやレイチェルに共感を抱き始め、

高圧的なブライアントにささやかな反抗を試みて、

一切を教えなかった…

 

その後、どこかの時点でデカードの”正体”を知り、

ガフは最後に2人を見逃す…

 

まあ、結局は本編に入らなかったボツカットな訳で、

実際の完成映画とは設定が違うと見るべきだが、

う~ん!楽しいねえ!

 

当然、これらのシーンを組み込んだ”究極版”に

挑戦しますよ!

 

てか、既に作業中!