映画復元師シュウのブログ

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「ブレードランナー」のビジュアルイメージは、歌舞伎町なのか?

ブレードランナー ファイナル・カット DVDジャケット

今回の、ワーナー・ジャパンの日本撤退を受けて、ワーナーのXアカウントでは残念な投稿があった。

 

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ワーナー𝗆𝖾𝗆𝗈: 劇中に登場する近未来のロサンゼルスの街並みには、日本語や日本の広告が登場!

これは、リドリー・スコット監督が1980年代前半に来日した際に見た新宿・歌舞伎町の風景に大きな影響を受けたからだそう

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でもね、ワーナーの公式が投稿している話は都市伝説なんだ。 

末尾を「〜だそう」と濁しているけど、この間違いは多方面に影響が出るから敢えて訂正する。

実際にスコットが参考にしたのは歌舞伎町ではなく、ニューヨークの混沌と、香港の街並みなんだよね。

ブレードランナー:ネオン街のサイバーパンクな光景

リドリー・スコットは、2007年に、ニューヨークタイムズのインタビューに、こう答えている。


「私は、ニューヨークで多くの時間を過ごしていた。当時の街はまるで崩壊しつつあるようで、制御不能な状態だった。香港でもいくつかコマーシャルを撮影した。まだ高層ビルが建つ前のことで、街並みは中世のようだった。港には4000隻ものオンボロ船が停泊していて、港はひどく汚れていた。海に落ちたら絶対に助からないだろう。『ブレードランナー』を香港で撮りたかったけど、予算的に無理だった。」
“I was spending a lot of time in New York. The city back then seemed to be dismantling itself. It was marginally out of control. I’d also shot some commercials in Hong Kong. This was before the skyscrapers. The streets seemed medieval. There were 4,000 junks in the harbor, and the harbor was filthy. You wouldn’t want to fall in; you’d never get out alive. I wanted to film ‘Blade Runner’ in Hong Kong, but couldn’t afford to.”

https://www.nytimes.com/2007/09/30/movies/30kapl.html?pagewanted=all

(ニューヨークタイムズ紙「カルトな名作が、またもやレストア」2007年)


このように、日本についての言及はないんだよね。

他にも、「シネフェックス」やポール・M・サモン著「フューチャー・ノアール:メイキング・オブ・ブレードランナー」でも、ニューヨークや香港に言及しているが、やはり日本への言及はない。

恐らくだけど、スコットが来日したのは「ブラックレイン(89)」の時だから、その時のエピソードが混入したのかな?

ショウ・コスギ、刀を構える姿

ブラックレインでは、実際に東京でもロケハンが組まれ、最初は歌舞伎町でロケをする予定だった。

結局は、撮影の規制があまりに厳しいので、”比較的”規制が緩い大阪に変更になったけどね。

 

image

同様の”誤解”としては、「未来都市の工場群が、川崎の工業地帯がモデルになっている」というもの。 
 

前述の「フューチャー・ノアール:メイキング・オブ・ブレードランナー」や、メイキングドキュメンタリー映画『デンジャラス・デイズ:メイキング・オブ・ブレードランナー」によると、スコット監督の故郷に近い、イングランド北東部の工業地帯(ICI Wiltonなど)の記憶に基づいていると紹介されている。

映画の製作過程の情報に混乱があるといけないので、敢えてしつこく記述しました。

 

 

 

「ブレードランナー」ワーナー国内配給での”最後”の上映イベントに参加

 

ブレードランナーファイナルカット版上映イベント

さよならワーナー記念の「ブレードランナー ファイナルカット版」上映に参加した。

このイベントは、2025年の年末で、日本での劇場配給業務を終了するワーナー ブラザース ジャパンが送るメモリアルイベント「ワーナー ブラザース映画ファンフェスティバル」の一環だ。

ワーナー ブラザース映画ファンフェス

 

丸の内ピカデリーでのたった一夜限りの上映。

やはり、このバージョンが一番好き。
とにかく映像と音楽が密接で、こんなにも音楽がストーリーを語る映画は珍しい。

上映前に行われたトークゲストでは、字幕翻訳家の戸田奈津子さんとフリーアナの笠井信輔さんが登壇。

 

ブレードランナー イベント 笠井信輔 戸田奈津子

戸田奈津子さんいわく、スコット監督は、とにかく「画」について熱く語る人らしい。

様々な取材では、映画の内容そっちのけで、この場面は黄色で統一した、とか、この場面は◯◯にこだわった、とか、ビジュアル面の苦労や自慢が多かったという。

ハリソン・フォードは、とにかくいいヤツだったとか。
自分をスターとは決して言わず、あくまでもストーリーテラーだと語っていたらしい。


笑ったのは、もう1人のゲスト、笠井信輔さんのエピソード。
フォードの第一印象が怖かったらしい。
かつて「ホワット・ライズ・ビニーズ」で来日したフォードに、いきなり身体を触って、逆鱗に触れたとか。

なかなか空気を読めない笠井さんだが、来日スターには、突っ込んだ質問をする事も度々だったそう。

そういう時の通訳が戸田奈津子さんらしく、笠井さんが際どい質問をしても、戸田さんが別の質問に差し替えて聞くから、スターを怒らす事はない反面、チグハグなやりとりになったという。

戸田奈津子さんが、これまでを振り返ると、フィルムからデジタルに変わった時が一番の衝撃だったらしい。

そして、自分を育んでくれたスタジオが消えて行くのが、たまらなく寂しいとも吐露していた。

戸田さんは、概算でこれまで1500もの作品の字幕を担当。
担当作品については忘れている事もしばしば。
笠井さんから、「ブレードランナーは?」と振られて、「多分違うと思うけど…」と自信なげ。


ブレードランナーは、岡枝慎二さんの名訳だから、なかなか緊張したが、最後は、「私じゃない」と断言していた。

笠井信輔さんは、ブレードランナー好きを熱く語り、試写会用の、いわゆるワークプリントに言及。
ヌードルバーの「2つで充分」の正体は、ワークプリントだと2匹の天ぷらだと自信たっぷりに答えていた。
司会の女性が、すかさず「ハゼらしき深海魚みたいな魚でしたよね。」とやんわり修正するも、笠井さんは、自説を曲げずに、「天ぷら2匹は、胃にもたれるから、強力わかもとを皆飲んでいるんだね。」と、追い打ちをかけていた。

まあ、とにかく、上映後には拍手が起こった。

若い人も沢山いて、上映後には、「良かったね〜」と友人と会話している若い男の子もいた。

良かったあ。


なお、このイベント上映は記事にもなっているから、こちらも是非に!

 

ブレードランナー ファイナル・カット版 ポスター

 

 

ほろ酔い巫女さんのイラスト

ほろ酔い美人の図。

僕は下戸だけどね…😅

 

このビジュアルにたどり着くまで結構苦労した。

生成AIモデルをいくつか組み合わせて、なかなかなビジュアルにたどり着いたと思う。

 

【クイズ…?】

以下、5枚のイラストから、共通するワードが浮かんできたら、アナタは本物だ。

ほろ酔い巫女が酒瓶を持つアニメ風イラスト

 

ほろ酔い巫女が日本酒を持つイラスト

 

ほろ酔い美人のイラスト、酒瓶を抱く巫女

 

ほろ酔い巫女、酒瓶と月夜の森

 

ほろ酔い美人の巫女、月夜に酒を飲む

 

【ヒント?】

酔っ払った巫女さんを雇うだよ。

おらあ、見ただ。

のんべえの巫女さん達が野伏をなぎ倒す様子を。

 

 

 

 

 

 

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