The DUNE 1984 Movie Storyboards Collector's Edition: 466 Special Effects Storyboards from the first feature film adaptation of Frank Herbert's science ... directed by David Lynch (English Edition)
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リンチ版「デューン究極試写版」5.1chリマスターの進捗報告だ。(後半に動画あり)
今回は、レト公爵がハルコネン男爵への手紙を書いている未公開シーンを紹介する。
このシーンは、88年にアメリカのテレビで放映された長尺版のみに存在した場面で、その再編集バージョンだ。
特筆すべきは、劇場版ではイルラン姫だったナレーションが、TV放映長尺版では高齢男性のナレーションに全編に渡り変更されていた事。
リンチがこのバージョンを拒否した理由の一つがここにあった。
確かに、燻し銀のナレーションも悪くないが、リンチの脚本の第一稿では、物語を進めるナレーションはイルラン姫だったし、それは劇場版でも踏襲されていた。
だから、ナレーションはイルラン姫しか有り得ないのだが、残念ながら、レトの手紙の場面はTV放映長尺版にしか存在しないし、当然ナレーションも男性版しかない。
そこで今回は、生成AIで男性の声をイルランの声に変換して追加してみた。
これで、物語の整合性がグンと増した。
↓
いかがだろうか?
なお、このナレーションが存在しない劇場版だと、ハルコネンがレトに和睦を申し出ているのを、レトは、「カンリィ(決闘)の道は死なず」と切り捨て、その報告を聞いたハルコネンが激怒する。
だが、なぜレトがハルコネンの申し出を拒否したのか、その理由が明かされていないから、やや乱暴な印象が残っていたのだ。
ここは、TV放映長尺版の方がきめ細かい描写だったのである。
なお、レトが押印を押したあと、照明が消される。
そして、次の瞬間に稲光がするのだ。
TV放映長尺版だと、この稲光の後に、押印された親書のフィックス映像が入る。
だが、消灯して暗いハズなのに、なぜか親書は明るいのである。
そこで編集段階で、全体的に暗くして、トーンのバランスを図ってみた。
さらには、稲光で一瞬はげしく瞬くように加工もした。
こういうチマチマした作業だから、まだ32分しか編集出来ていない。
とにかく、焦らず、地道に進めるのみ。
◼️各種資料
・ストーリーボード集
・日本語吹替版デューン
・日本版デューンUHDセット
・海外版デューンUHDセット
久しぶりに、お遊びアニメのネタをいくつか。
リンチ版「デューン究極試写版」の編集や、「ターミネーター究極試写版」を愛でる会の準備などの気晴らしとして、最近試してなかった生成AIで小ネタを作成。
僕のYoutubeチャンネルのマスコット、深堀菜美を題材にした動画。
菜美はシネマ探偵として、女子高生内のトラブルを解決するために、大好きな映画の知識を使う。
そんなイメージをミニVPにした。
生成AIは、動画はSORA2.0やGrokなどで作成。
音楽はsunoを使用。
なんか、絵柄と曲調がピッタリで、セリフはぎこちないけど、結構お気に入りだ。
SORAの生成部分は、圧倒的な描画とカット割で本当に素晴らしいが、いかんせん画質が良くないんだよなあ。
他にも、菜美がバーチャルアイドルに扮したMV。
これはSORA2.0のみで生成。
途中でエクステンデッド機能で動画を拡張してみた。
音声もSORAで同時に生成。
良く動くし、カット割りも凄い。
でも、相変わらず画質は悪い😅
ラストは、懐かしのSFドラマ「V」、または「ゼイリブ」風のオチで。
そんで、僕の奥さんお気に入りのキャラ、ニーナの動画。
三種類の生成AIモデルの違いも比較してみた。
いずれも日本語の、同じプロンプトを使って、映像だけでなく、音声も生成。
日本語プロンプトで指示したんだけど、Veo3.1は音声は英語になった。
SORAやKringは、日本語の曲になった。
いずれもアイドルが歌いそうだし、それなりに聴きやすい曲だから、これまた恐ろしい。
まずは、以下のようは4面図やイメージを生成して、それを各生成AIに読み込ませて動画化。
今日はここまで!

生成A.I.の進化のおかげで、1年前では考えられなかった精度で、英語を日本語に翻訳することが可能になった。
そこで、以前紹介したポール・シュレイダー版の「未知との遭遇」について、直接シナリオ(草稿)に当たることにした。
4年前に紹介した、Jason Hellermanという脚本家が研究したシュレイダー版の内容を紹介した記事はコチラ。
↓
今回は満を持して、シュレイダーの脚本を直接、生成A.I.のGeminiに食わせて、そのあらすじをまとめてもらった。
シュレイダー版の脚本はコチラ↓
https://thescriptsavant.com/movies/Close_Encounters_Of_The_Third_Kind.pdf
【序盤:冷徹な隠蔽工作と自身の「遭遇」】
物語の現在(1975年)、55歳のポール・ヴァンオーウェンは、白衣の医師たちによって、自身の胸の皮下に小型センサーを埋め込む手術を受けている。
すると物語は、15年前の1960年に遡る 。
当時40歳の空軍中尉だったヴァンオーウェンは、全米で報告されるUFOの目撃情報を調査し、気球やプラズマなどの自然現象に見せかけて隠蔽・論破する任務を冷徹にこなしていた。

インディアナ州クラレンスビルでUFO騒動が起きた際も、彼は見事な心理的戦術と気球を使った自作自演のデマを用いて、目撃者や特ダネを狙うシカゴ・トリビューンの記者クロード・エイムズの信用を失墜さる
しかしある夜、ホテルに向かう車を運転していた彼自身が巨大な円盤と直面するという「真の遭遇」を経験する。
車は停止し、青やピンクの光を浴びた彼は、自分の肉体から血流、骨格、そして魂に至るまでを「X線」のように透視され、宇宙のビジョンや言語のような「音のループ」を体験する。
【中盤:家族との決別と「プロジェクト・グリーフ」】
ヴァンオーウェンは、自身の遭遇体験を上官に報告するものの、全く信じてもらえない。
この体験でUFOに憑りつかれた彼は、妻シャロンと娘ベッキーを置いて家を飛び出てしまう。
やがて彼は「プロジェクト・グリーフ」という、政府内でも一部の軍上層部しか存在を知らない非公式の極秘UFO調査組織からスカウトされる。
彼は、プロジェクトへの参加条件に従い、家族を完全に捨て、死を偽装して”存在しない人間”となってこの組織に加わった 。
それからの長い年月、彼はあらゆる科学的知識を詰め込み、組織の主要人物として活動する。
しかし彼らの調査は行き詰まってしまう。
1967年には、軍の命令で戦闘機にUFOを攻撃させた結果、パイロットを死なせてしまうという悲劇も招いてしまう。
彼は生き残ったパイロットを脅迫して口封じを強要するまでに冷酷になっていた。
その後彼は方針の転換を決意し、UFOを「追いかける」のではなく「誘き寄せる」ための計画「プロジェクト・エンタイス(誘惑)」を立案する。
北極圏の雪原に、「地球」と「人類の歴史」「科学の進化」を示す4色の巨大な円形の「光る壁(歴史の壁)」を建設し、宇宙船のモデルを飛ばして、宇宙人の好奇心を惹きつける作戦に出る。
【過去の失敗と「ロゼッタ・ストーン」の発見(1971年〜1972年の回想)】
北極圏に巨大な「歴史の壁」を作ってUFOを誘き寄せる計画「プロジェクト・エンタイス」は、現地のイヌイットがスノーモービルで迷い込んだだけで、結局失敗に終わる。
1972年、ヴァンオーウェンの元に、精神病院に収容されている老男ルーベン・ラヴァンスキーから手紙が届く。
彼を訪問すると、老人は金星人との接触について妄想めいた話を語り出すが、突然、ヴァンオーウェンが1960年の遭遇時に聞いたのと同じ「音のループ(Ka-fa-roo-pho-lie...)」を用いた歌を歌い始める。
これを聞いたヴァンオーウェンは衝撃を受け、「UFOを物理的に捕まえることなどできない。彼らはより高次の知性であり、人間の無意識や種族の記憶(人種的記憶)を通じてコンタクトしてくるのだ」と悟る。
つまり、「外部の宇宙」ではなく「自分自身の内面(脳)」こそが、宇宙人とコミュニケーションをとるための「ロゼッタ・ストーン」だったのである。
【人体改造とアイダホ州エヴァンズでの最終計画(1975年)】
時は1975年(現代)に戻る。
ヴァンオーウェンは、エイリアンと完全に同調して、エイリアンとの究極の接触(あるいは彼らの世界への旅立ち)に備えるべく、自身の意識を拡張するために、自らの胸や脚に穴を開けて、眼球の角膜に特殊な処置を施し、頭蓋骨に穴を開けて脳に電極を埋め込むなど、自らの肉体を改造する極端な手術を受けていた
覚悟を決めた彼は、かつての故郷を密かに訪れる。
再婚して幸せに暮らす元妻シャロンや、結婚して子供を産んだ娘ベッキーと再会。
彼は娘に「これが会うのは最後だ」と告げ、自らの過去を清算する。
政府と「プロジェクト・グリーフ」のチームは、アイダホ州エヴァンズを最終コンタクトの地に選ぶ。
軍は「有毒な肥料(または神経ガス)を積んだ列車の脱線事故」という偽装用ストーリーをでっち上げ、町中の住民を避難させる。
かつてヴァンオーウェンに騙されたシカゴ・トリビューンの記者クロード・エイムズと若手記者レオ・ロスは、彼の不可解な動きを察知し、彼の過去を嗅ぎ回り始めており、特ダネを狙ってアイダホへと向かう。
そのため、ヴァンオーウェンのもとに、元同僚のジュディが「あなたが危険に晒されている」と警告しに来る。
【結末:永遠への旅立ち(THE END)】
夕暮れ時、誰もいなくなったアイダホの荒野(サイト)に作られた地下の監視壕で、ヴァンオーウェンは長年苦楽を共にした「プロジェクト・グリーフ」の仲間たちに別れを告げる。
彼は自分がもう二度と戻ってこないことを悟っていた。
彼が一人で丘を登ると、地平線の彼方から巨大な「赤い太陽」のような宇宙船が浮上してくる。
宇宙船の扉が開き、彼は中へと歩みを進める。
宇宙船の内部で、彼は究極の精神的・宇宙的ビジョンを体験する。
自分の人生、両親、祖父母、そして人類の進化の歴史を逆戻りし、ネアンデルタール人からサーベルタイガーに…。
そして爬虫類を経て、最後はアメーバにまで退行する。
やがて、ついに宇宙創世の瞬間(超新星爆発や惑星の誕生)を目の当たりにする。
地下のモニター室では、ヴァンオーウェンの心拍や体温などの生命維持機能は「生存の限界」を下回って消失するが、脳波だけが激しく脈打ち続けているのが確認される。
同僚は「彼はまだ生きている!」と叫ぶ。
つまりヴァンオーウェンが、肉体を捨て、精神的な存在へと昇華したことが示唆される。
翌日、アイダホ州エヴァンズには、避難解除で住民が戻り、記者エイムズたちも現場に到着するが、そこには埋め戻された、ただの空き地があるだけで、何も痕跡は残っていなかった。
最後に、星々が輝く果てしない宇宙の映像と共に、「疲れた巡礼者よ、おかえりなさい(Weary pilgrim, welcome home.)」という言葉が静かに響き、物語は幕を閉じる。
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いかがだろうか?
4年前に紹介したJason Hellermanの調査した内容と概ね合っていたと思う。
だが印象としては、「コンタクト」+「アルタード・ステイツ」という感じで、想像以上にダークな展開だったんだね。
シュレイダーは、完成した作品に自分の名前が脚本家として出ることは主張しなかった。
そして完成版には、自分の脚本のアイディアは全く反映されていないとも語ったという。
だが、こうして内容を確認すると、有毒なガスが漏れた列車事故(偽装作戦)や、「音のループ(Ka-fa-roo-pho-lie...)」を用いた歌など、劇場版の「核」になる要素が、シュレイダー版に現れていたことを確認できる。
そして、主人公がUFO現象にのめり込んで、家族を捨てていく物語の「縦軸」は、そのまま活かされているんだよね。
シュレイダーは、ヴァンオーウェンが接近遭遇して、熱烈なUFO探索者に変わる展開についてこう説明している。
かつてキリスト教徒を迫害していたサウロが光を浴びて回心した「ダマスカスへの道(聖パウロの回心)」になぞらえており、UFOを否定していた男が狂信的な信奉者へと変貌する様子を描写していると。
主人公の役職や立場はどうあれ、非常に「圧倒的な体験」によって、以後の人生がガラリと変わるのは共通だし、この「人生がガラリと変わる体験」は、多かれ少なかれ誰もが経験しているのではなかろうか。
僕にとっては、小5で「スター・ウォーズ」吹替版と出会ったことだった。
以降、SF映画の熱烈なマニアになったのである。
ちなみに、シュレイダー版がそのまま映像化されたらどうなっていたのか…?
すごく興味はあるけれど、結局スピルバーグは許さなかっただろうねえ。
■なお、シュレイダーが脚本を担当した作品では、スコセッシの「タクシードライバー」が有名だ。
■監督作では、「MISHIMA」や「キャットピープル」があるよね。