毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。

 

 今回の兼題は「クローバー」でした。通称、白詰草。マメ科の多年草で、四つ葉のクローバーは幸運のしるしとして有名です。確かわたしが小学生の頃にブームになりましたが、今でも同じように幸運のしるし言われ続けているのでしょうか。江戸時代にオランダから輸入したガラス食器の詰物にこの草が使われていたので、白詰草と呼ばれるようになったそうです。持っている歳時記では「苜蓿」の傍題として載っています。でも、苜蓿はクローバーとは別種なのだそうです。ややこしいですね。

 

 クローバーや路上教習一日目

(くろーばーや ろじょうきょうしゅう いちにちめ)

 

 いつもの散歩コースで、時々路上教習している自動車学校の車を見かけます。近くに自動車学校はないので、遠くからわざわざ走って来ているのかも知れません。なぜわざわざ来ているのは、おそらくこの辺りは車の数が少ないので、教習に好都合なのではないかと思っています。最初から計画的に設計されたニュータウンなので、道路は広いし直線が多いので、教習に使えるのでしょう。自分も車に乗って運転している時に教習車と出くわすと、ちょっと困ることもありますが、散歩中の歩行者としては、歩道と車道とに分かれているので問題ありません。信号や交差点で、しっかり停止線を守って停止したり、ゆっくりと安全第一でカーブを曲がったりしているところを見ると、自分にもそんな時があったなあ、と懐かしく思い出します。時々左右にふらついたり、急ブレーキを掛けたりする車も見かけますが、おそらくまだ路上教習に慣れていない生徒さんなのでしょう。道路の側の空き地には、春になってその暖かさで急に増えて来たクローバーが緑色した三つ葉ばかりの葉っぱを茂らせています。若葉マークを付けて路上を一人で運転できるようになるには、もう少し教習を続けて修業試験に合格する必要があります。その頃にはクローバーはもっと生い茂っていることでしょう。

 

 近頃、若い人達は車を買わないようになったそうですが、その分、運転免許の取得率も減少しているのでしょうか。わたしが若い頃は男女とも高校卒業や大学に入学した頃に直ぐにでも取ろうとしていました。車も欲しかったですが、そこまでは難しいので、免許証だけでも取って、親の車でも貸してもらって、色んなところに遊びに行きたかったし、ドライブすること自体を楽しんでいました。中学校に上がった時、自転車を買ってもらって、隣町まで遠征して初めて見る景色が嬉しかった、それと同じようなものかも知れません。スケールは少々大きくなってはいますが、基本的なところの単純さは変わらなかったということです。