今日も残暑が厳しいです。
さっき、週間天気予報を見たら、来週は30℃以上にならなくなって、今週末には残暑もお終いとか・・・
暑いのも大変ですが、早くから涼しくなってくるとちょっと寂しいような気がしてしまいますね。


そういえば、政権交代後の財務大臣に「藤井裕久最高顧問」ですってね。
細川政権、羽田政権で、大蔵大臣を経験してる人だから、まぁ間違った人選じゃないなって思いました(^▽^笑)


それに対して、自民党は、今まで民主党が作ってた「次の内閣」のようなのを作って対抗していって欲しいものですね。
まだ、今の時点は、政権を持ってるんで、まだ作らなくても良いでしょうけどね、ぜひとも作っておいて欲しいものです。



さて、そんな最近のお話とは違って、産業遺産を見てください。

愛知県刈谷市の「依佐美送信所記念館」に展示してあるものです。
前回は、ジオラマやら看板類でしたんで、今回は電波を送信するための機械です。

昭和4年に造られた送信所ですので、最近のような電子的なものじゃなく、本格的な機械でした(^▽^笑)

まずは、こちら「直流機励磁用電動発電機」
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普通の交流電源から直流にするためにモーターで発電機を回すわけですね。
電車では、直流電源を交流にするために、ちょっと前までの電車にも直流電動式の交流発電機が搭載されてたっけなぁ~。

これは、さっきの発電機の制御盤です
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これも同じく発電機の操作盤です。
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制御盤は、モーター側の制御のもので、操作盤は発電機のほうの操作をするのかな。
いずれにしても、でかいでしょ。




これは、「水抵抗器」
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そこそこ、電気については勉強したんですが、水抵抗器ってのは初めて見ました。
確かに水は電気も流すけど、抵抗も大きいですから、使えますね。

説明を読むと、モーターが動かすときの電流が大きくなるのを制限するためのものだそうです。




こちら、「主誘導電動機」
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誘導電動機は、普通にある交流のモーターですが。
巨大です(^▽^笑)

3300Vの電圧で動くんだそうです。
そして、このモーターの動力で「高周波電気」を生み出すための直流発電機を動かすんだそうです。


これは、「主直流発電機」
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さっきの巨大な「誘導電動機」と軸が直結してて、直流の電気をつくりだします。
一番初めの「直流機励磁用電動発電機」で作った電気をこの発電機のコイルに流して、磁力を発生させて発電するわけですね。


これは、「高周波発電機」
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いくら長波といっても、交流の電気に比べたら高周波なんで、専用の発電機が必要だったんですね。
今ならトランジスタやコイルやコンデンサだけで出来るんでしょうけど、発電機を回したほうが簡単といえば簡単ですね(^▽^笑)
この発電機を回すには、さっきの「主直流発電機」で作られた直流電気で動く「直流モーター」と軸が繋がってます。

なぜ、この発電機を回すのに、交流のモーターではいけないのかな・・・って思いましたが、交流のモーターは周波数のブレが回転のぶれになるから、直流の電気にして安定した回転にしようとしたんでしょうね。

この黄色いパイプのところが、電線で、電波にするための電流が流れるってわけです。
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ただし、これらの機械は、現在使われておりませんので、電気も流れてないです。



こういった機械類は、世界遺産に登録されるといいんですけどね、元の建物もないしアンテナもない上に、機械も動かないので、登録されないんだそうです。
なので、日本機械学会で「産業遺産」に登録してもらったそうです。
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こちらが、その認定証。




この先、まだまだいろんな機械がありますよ。
この先は、電波を送るためのものが主体ですけどね・・・


こういった機械が、昭和の初めに作られ、平成になるまで使われてたって言うのがすごいですよね。




そうそう、いろいろネットで調べてたら、この送信機から太平洋戦争を始めるときの無線電信「ニイタカヤマノボレ1208」を潜水艦に向けて送信してたっていう話もあるらしいです。

・・・うぅ~~ん、戦争にも使われてたんだなぁ~、民生だけじゃないんだね。
やはり、戦時下はしょうがないのかな・・・



camera ・・・ SONYα100
date ・・・ 2009.8.23
spot ・・・ 愛知県刈谷市「依佐美送信所記念館」
     
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