私がオカリナと出会ったのは、大学浪人中でした。楽器店に寂しそうに並んでいるオカリナがいとおしかったのです。そして何とか入学出来た時に、10歳年上の長男が、「何か入学祝を5000円以内で買ってやろう。」と言ってくれたので、本当はC管が欲しかったのですが、当時8000円したので買えずに、F管とピッコロ(C管より一オクターブ上の音階のオカリナ)を購入しました。しかし今から30年以上も昔、オカリナの譜面などほとんど無く、やっと見つけた譜面も、クラシック(特に賛美歌)が多く、練習していてつまらなくて、直ぐに引き出しの奥にしまってしまいました。
阪神大震災の移動写真展の時に、見てくれている人に旨く説明が出来ずに、そばでただ突っ立ってばかりいたので、それでは集客にもつながらないと思い、神戸の南京町での移動写真展の時は、知り合いの知り合いの、アコーディオンを弾きながら歌を歌って震災後の神戸を励まし続けたと言うシンガーソングライターの、おおまきちまきさんにボランティアでお願いしました。しかしいつも彼女に頼むわけには行かないので、何か、移動写真展を盛り上げるものを考え続けていました。
一昨年の、自立支援センターでのクリスマスコンサートの時に、色々なバンドが参加した時に、自分もこの場で何か演奏してみたいと思い、心の片隅にあったオカリナを習おうと思ったのです。
通信教育で習うことも考えたのですが、授業料が高く、しかも私は本当はC管で習いたかったのですが、その通信教育はF管で、しかも価格が高かったので悩んでいる時に今のオカリナ教室に出会ったのです。
そのオカリナ教室は、ただのオカリナ教室ではなく、若年性認知症の人々をサポートする一環として、2ヶ月に1回老人ホームで演奏会をするための教室だったのです。
私は、自立支援センターや移動写真展の時に演奏したいと思っていたので、その会の活動には参加できませんが、オカリナを教えてもらっています。
私は55歳でありながらいまだに独身で、おまけにうつ病とPTSDまで抱えているので、人と一緒に活動をするというのが苦手で、その教室ではオカリナを教えてもらうだけですが、毎日1時間練習しているのですが、つきに1度のレッスンに参加すると言うだけで、目標が出来、その練習をしている時だけは、自分の病気の事は忘れることが出来るのです。
その練習のお陰で、去年の暮れの自立センターでのクリスマス演奏会には、前座を勤めさせていただきました。暗譜が出来なくて、譜面を見ながらの演奏でしたが、上がり性の私でも、何とかミスが少なくて済みました。