「ねぇ、おばあちゃん」
「おばあちゃんの嬉しいことって、なぁに?」
『嬉しいことは…僕が喜んでくれることだよ』
「じゃあ、楽しいことって、なぁに?」
『楽しいことは…僕が会いに来てくれることだよ』
「そっか。じゃあ、いっぱい会いに来る」
「ねぇねぇ、おばあちゃん。僕ね、宝物があるんだぁ」
『それは、何だい?』
「色鉛筆」
『何で色鉛筆が宝物なの?』
「だって、自分が好きな絵を描けるもん。いっぱい、いっぱい描けるもん」
『いいね』
「うん」
「おばあちゃんの宝物って、なぁに?」
『おばあちゃんの宝物はね…おじいちゃんからの手紙だよ』
「おじいちゃんからの手紙には何て書いてあるの?」
『生まれ変わっても、また結婚しようね…って書いてあるんだよ』
「そっか。おじいちゃんはおばあちゃんが好きだったんだね」
「おばあちゃんはおじいちゃんがいなくて、寂しくないの?」
『寂しくなんかないよ。僕ちゃんが会いに来てくれるし、おじいちゃんはおばあちゃんの心の中にいるからね』
「そうなんだ。僕も寂しくなんかないよ。おばあちゃんもお父さんもお母さんもいるし」
『僕ちゃんが結婚するころに、おばあちゃんもおじいちゃんと会えるから』
「じゃあ、また結婚出来るんだね」