子どもの頃はよく寝ていた。小学生時代は夜8時過ぎるくらいになると、うとうととした状態になり、怒られながらそのまま夢の中で入って言った覚えが何度もある。「よ~寝る子やねー!」と親からよく言われていた。

 中学生ぐらいになると就寝時刻は遅くなり、朝は遅刻ぎりぎりまで寝てた。毎日ダッシュで友だちと一緒にギリギリセーフで登校していた。部活がない休みの前の日になると、ラジオの「オールナイトニッポン」を夜通し聞くことがあり、朝方近くまで起きていたが、その後寝て夕方6時頃になって目を覚ますことも多かった。12時間以上は当たり前に寝てた。

 高校生になると、さすがに勉強もしなくてはならないので、気合の入った受験前は夜4時間ぐらいしか寝ていなかった。でも、その分受験科目でない授業の時にはしっかり熟睡、通学時バスの中でも、昼休みも寝ていることも多かった。(トータルするとしっかり寝てる!)

 大学生となると、ほぼ昼夜逆転。それでもしっかり寝てて、夜の2時ごろ寝て、昼の12時に起き出すといった生活が続いた。(授業は?)昼寝も多かった。一度、夕方の4時に昼寝をし始めたつもりで起きたのは次の日の夕方5時。連続して25時間寝てしまい、丸一日の時差ボケ、友だちからあきれられたという武勇伝がある。(大切な大学の講義を欠席し、大変な目に合った。)
 
 卒業前には必死で生活時間の調整をしたけど、かなりきつかった。

 学校の教員になり、自宅から通勤となった初めのうちは緊張のため何とかなった。少しずつリズムはついてきた。遅刻したことは数回あるが年休で何とかなった。(すみません)でも、独身時代のたまにしかない休みの日(社会体育をしていたから)は、ほとんど寝ていた。寝貯めしていたのだろう。

 結婚してからは少しずつ睡眠時間は短くなってきた。ただ、仕事に追われている感覚はずっとあって9時過ぎには眠くなっていた。早くから床に就いた。朝は3時から4時半くらいに起きる生活になっていった。また、ストレスを抱えた時には眠れない日々も続いた。

 眠れない夜は勝手な空想をしていた。大金持ちになったり、プロ野球のスターだったり、いろいろな仕事に就き、違う人生の中での成功をしたような…。そうするといつの間にか眠れることもあった。
         
 教員を辞めた最近は、50を過ぎた年齢のせいか、睡眠時間は短くなり、寝つきも浅くなった。2~3時間ぐらいしか眠れない日もある。相談支援専門員も対人関係の仕事であるので、ストレスは感じている。あれこれ考えなければならないことは多い。だから全く眠れない日々があったり、ぐっすり眠れたり・・・。                       

 でもそんな時には思い切って布団から出ることにしている。2時ぐらいから起きていることもあれば、徹夜状態の時もある。しかしそれ自体は気にしていない。

 グダグダするよりもポジティブ思考で、「自由な時間が増えた」のだと考えればいいのだ。ネットを観たり、動画を観たり、ブログを書いたり、読書したり、早くから畑に出たり、体はきついこともあるが、楽しんでくたびれることにしている。案外そうしたその日の夜はぐっすり眠れることも多いのだ。

 今後も眠れない日々はあるだろう。でもそれは一生懸命に生きている証。眠れないからと言って睡眠導入剤には頼りたくない。

 眠れるときゃ寝る。眠れんときゃ起きて楽しむ。

 

 それでいい。

 これからも楽しんで生活していきたいものである。