最近身体が硬くなってきた。年配になってくると、あちらこちらがガチガチで痛いと感じている。首や肩、腰を動かすと、「ゴリッ」と筋の音がする。

 子どもの頃は柔軟運動が得意で瞬発性もあり、筋肉は大したことないが「グニャグニャやん!」と周りから言われていた私である。身体は周りの同級生にと比べてもトップクラスに柔らかかったのに・・・。

 身体を動かすことが好きで、学生時代は動いて回るのが当たり前だった。多動傾向で常に動き回り、ウロウロしていた。おかげで体中の筋肉は適度に動かしていたのだろう。陸上運動、ソフトボール、サッカーボールなど、部活動や社会人クラブチームでも楽しんで参加していた。(高校時代はいろいろあって部活を辞め、それができず、鬱屈していたが)また、大学時代は野外活動が好きで、山歩きやキャンプ等にもよく参加していた。人生はやはり「運動命」であったと思う。

 子どもは基本動いて回るのが当たり前であり、それが全身の筋肉の発達につながっていく。それが大好きになると自分の好きなスポーツに関心が向くようになり、さらに鍛われていく。私の場合、いつも動きたくてうずうずしていて、動いて回ること自体がストレス解消ともなっていた。      

 教員時代はそうしたことを感じることはなかった。子ともたちと一緒にいるといつのまにか体が動いていて、運動していることが当たり前の習慣だったのだろうと思う。

 ただ、大人になるといつの間にか省エネをするようになり、体の使う部分が限られてきて、代謝も低下してくると聞く。動きたいのは変わらないまでも、意識せずにそういう動きになってきたのかもしれない。(ふりかえって考えてみると、40代後半あたりぐらいか?)

 多動傾向があると自覚している私は、今でも自然と動き回ってはいる。畑仕事はそういう自分の要求を満たしてくれるものだろう。でも使う場所は限られてくる。体全体まんべんなく動かすわけではなく、腰や腕などに集中することが多い。同じ姿勢をとりやすいため、同じ個所が痛くなり、使わない筋肉は癒着して凝り、硬くなってきているのだと理解している。

 無理したり久しぶりに使ったりした部分は筋肉痛、使わない部分は凝り固まる。自分自身の体でそれがよくわかるようになった。

 また、姿勢も崩れやすくなってきた。腰をかばうと前屈みになりやすく、いつの間にか背筋と肩が丸くなってしまうのだ。

 教員を辞めてからは日常的に体をまんべんなく動かすこと、常に意識して胸を張り、姿勢を正しくすることを心がけるようになった。

 畑仕事はもちろん体を動かすことなのだが、最近では、朝夕のウオーキング(自分のノルマは)10000歩以上、できれば15000歩ぐらい歩きたい)に加え、事務所での仕事開始時には妻と二人で「ラジオ体操1~2」。また、夜9時には「10分間ストレッチヨガ」を毎日の日課として続けるようになった。(毎日同じものだが、ユーチューブは大変便利なものだと実感。)
 
 もうすぐ還暦を控えている。当たり前のことだが、自分ではまだ若いと思っていたいし、まだまだしたいことはたくさんある。そのためには、「アンチエイジング」と言われている最近の考え方に進んで乗っかり、いろいろな方法を試すことは大切なことだと思う。

 ただ、お金をかけてするのは好きじゃない。健康は自分で作るもの。無農薬、無化学肥料による有機野菜作りによる食にはこだわりたいが・・・。

 「人生100年の時代」と言われている。とすると、私自身あと40年以上も残っているのだ。長生きするからには少しでも年齢に逆らい、思い切り楽しんで生きていきたいもの。

 毎日こうしたことを考えながら私は生きている。