教員を辞めて2年になる。その4か月後、「合同会社」というものを立ち上げ、障害のある方の相談支援事業を始めてから今に至っている。

 一応公務員ではなくなったが、位置づけは変わらず「サラリーマン」

 でも、個人企業であり、「代表社員」という役職でありながら社員は自分一人であるので、いわゆる「社長」でもあり、「CEO」という言い方もでき、「個人商店主」でもある。

 ただ、自分一人ではかなり仕事が煩雑で大変なので、妻が事務補助をしてくれていて、二人三脚で経営、大変助かっている。当然私一人でやっているとは思っていない。

 合同会社とは、
 「2006年5月の会社法施行で新しく設けられた会社形態で、日本版LLC(Limited Liability Company)とも呼ばれる。日本で新しく設立できる会社の形態は、「株式会社」「合同会社」「合資会社」「合名会社」の4種類で、合同会社はそのうちの1つである」という。

 合同会社の特徴は、「出資者と経営者が同一」の会社形態という意味であるようで、「社員は経営者」となる。代表社員は、株式会社での代表取締役にあたり、名刺や自社のWeb上では「社長」などと自由に名乗ることができるようだ。(絶対しないけど)

 就業時間は当然規定しているが、個人企業であるので、かなり自由度はある。

 モニタリング等利用者様や事業所側との話し合い、面談など予定は都合を合わせて計画を自分で立てて回していく。一日4~5か所モニタリングや話し合いに回ることもあり、かなりハードな日もあるが、その分詰めてしまえば何もない日も出てくる。

 土日利用者とのやり取りによっては休む時もないこともあるが、平日自分で休みにすることもできる。(でも会社の携帯電話は抱え、利用者にはしっかり向き合っている)忙しい時には残業することもあるが、自分の都合や体調等により、早めに仕事終わりにすることもある。「有給休暇」「年休」というものはとりあえずあるが。

 教員時代は土日の休みを終えて、「明日からまた一週間が始まる!」という日曜日の夕方の「サザエさん症候群」をずっと感じていたが、今はない。曜日に関係はないのも不思議な感覚であり、それも良い。

 ただ、締め切りがある。その月に更新完了してしまわなければならない方については、中旬ぐらいに自治体によって設定された期日があり、それに追われる。モニタリングだけの方は翌月の10日までに提出するという約束がある(10日までに提出できなければその翌月に報酬請求が延期される)。私は自分でその月の提出物予定は厳格に厳守しているつもり・・・。

 この2年間で1か月の仕事のパターンは定着し、手順もつかめてきた。ただ、一方で担当する利用者様の数は毎月増える一方でもある。このペースで増えていけば、いつの日か一人で行うことの限界が出てくるだろう。個人としてそこで制限をかけるか、一緒にやってくれる方を見つけるか、他の事業所との連携ということも検討していくことも考える。個人でなくなると雇用者・被雇用者の関係ができ、これらのパターンも変化することになる。

 また、10年以上は続けるつもりだが、私も若くはないので2年目でも自分の思いを理解してくれる跡継ぎを視野に入れることも考えてはいる。利用者様のことを考えれば、相談支援の仕事は連綿と続いていくものであり、自分一人だけで終わらせることはできない。今を一生懸命に仕事しながら。その方の人生のアシストをしっかりと任せられる人へ引き継いでいくことが大切であろう。

 とりとめもなく、こうしたことを思いながら過ごしている。日々人生を楽しんでいる自分がいる。