仕事が変われば一日の生活も変わっていく。パターンが変わるのだから、当然かもしれないが、この一年で自分の一日の流れがほぼ定まった。

 小学校教員をしていたころは、朝方中心の生活スタイルだった。

 早起きをしてその日の一日の計画をシュミレーションしていた。授業や必要な物の準備、持ち帰っていた成績物の処理をするなどに時間を費やした。30代過ぎ頃から3~4時頃起きるのが習慣となっていた。出かけるまで仕事をし、7時20分ぐらいには勤務校へ着くように通勤。(だいたい8時過ぎに勤務時間は始まる)

 授業は日課が決まっていたので、定時の時間の流れに沿って生活をしていた。勤務中休憩時間はほとんどなかった。授業の間の10分間は次の準備、叶うならば一瞬でも職員室へ戻り、お茶を少し飲んでいたが、子どもたちに何かあれば、それもなかった。

 給食時は指導の時間。5分ぐらいですませ、貴重な宿題のノートを見る時間となっていた。昼休みは45分あるものの、宿題をみること、子どもから誘われて遊びに加わっていた。

 子どもたちの下校後は4時30分ぐらいまでの勤務だが、勤務時間が過ぎても仕事が終わらず、しかも若いうちは社会体育の指導までしていたのだから、結局は7時を過ぎ。家へ残った仕事を持ち帰っていた。かなりハードな一日だった。疲れ果てて8時過ぎぐらいからうたた寝、そのまま床についたりしていた。それが当たり前だった。(おそらくこの生活と同じような先生方も多い)

 40代後半になってから、朝は相変わらずだったが、仕事を効率良く進めることができるようになり、5時ぐらいまでで勤務を終わることがほとんどになった。少し余裕が出てきたので、夕方は趣味である家庭菜園の時間になった。


 教員を退職し、相談支援専門員をしている現在は朝6時に起床。朝食は摂らず、7時前から50分ほどウオーキング。教員時代は意図しないまでも体を動かしていたのだが、運動不足を感じたので、歩くことを心がけている。

 仕事開始は8時。自宅横の事務所へ入り、一日のスケジュールを確認し、サービス更新やモニタリングの書類作り(毎月提出締め切りがある)に入る。事務仕事をしながら利用者や福祉事業所とのモニタリング、担当者会議等の日程調整を電話でやりとりをする。

 休憩は疲れたとき、自分で自由に取っている。朝のうちにニワトリたちを出し、日光を浴びさせる。その間に採卵し、鶏舎の掃除。それも気分転換となり、休憩時間のようなもの。

 昼食は自宅で妻と一緒に残り物など簡単に摂る。そして30分ほどの昼のウオーキングタイム。夫婦の会話の時間ともなっている。

 午後は利用者宅、福祉事業所(作業所やグループホームなど)へ行くことも多い。他市へ出かけること、掛け持ちも多いため、半日がかりになることもある。勤務終了は5時ぐらいの予定だが、その時々で変わってくる。余裕があるときは4時ぐらいで終わり、そうでないときは6時過ぎまで仕事をしている。

 早く終わったときには愛猫を庭へ出して遊ばせ、家庭菜園の野菜を眺めながら草取りや収穫をしたり、一緒にぼーっと佇んでいたりする。そして鶏舎へニワトリたちを入れる。そして夕方3度目のウオーキング。

 入浴、夕食は教員時代とほぼ一緒だが、就寝は10時半ぐらいになった。(ネコと一緒のうたた寝は変わらない)

 一日がゆったりと流れていく感じがしている。土日はほぼ完全休養。(とは言っても畑仕事が好きで、じっとしていることが苦手なので一日中動いて回っている。

 教員していた頃とかなり変化した。仕事には追われているが、自分のペースで進めることができる時間が増え、充実感がある。相談支援の利用者数がまだ月平均12~15人で、それほどでもないからだろうが、心にゆとりもある。(20人ぐらいはできるつもりでいる)

 生活のパターンがこの9ヶ月で整ってきた。人生にゆとりと楽しみを持ちながら歩んでいる自分がいる。