好きなチョコボールはキャラメルのスタコラです。
ナイア「あの…。マスター?」
ちなみに二番目はビスケット。
ヴィアンカ「そんなコトより、バスターの制作はどうしたのですかな?」
ナイア「そうですよ。順番から言えば、今日は『ウォッシングとか』の番じゃないんですか?」
ヴィアンカ「さては飽きまったな」
いんや。
作業は順調じゃ。
ただ少しばかり、考えとるコトがあっての。
ナイア「なら、いいんですけど」
ヴィアンカ「で、チョコボールがどうしまった?」
我もチョコボールを愛好して永いが、金のエンゼルさんには、一度としてお会いしたことがなくてのぅ。
ヴィアンカ「まぁ、実際どれ程の割合で入っているのかは知りませんが、そうそうお目にかかれるモノでもありませんでしょうからな」
ナイア「マスター、そんなにおもちゃのカンヅメが欲しいんですか?」
はっはっは。
なに言うか。

んなモン、とっくに持っとるわい。
金のエンゼルさんには遭遇したことなくとも、銀のエンゼルさんはそうではない。
ナイア&ヴィアンカ「…………」
コイツを手に入れたんは、もうずいぶんと昔だが、当時は『冒険缶』と『魔法缶』の二種類が展開してての。
やっぱし男の子なら魔法より冒険っつうことで、迷うことなく冒険缶選んだ。
ナイア「…いえ、まあいいですけど」
ヴィアンカ「そんなコトより、カンヅメ本体を見せては頂けませんですかな?」
よかろう。

ででん。
ナイア「宝箱の形のカンヅメと、キョロちゃんからのお手紙ですね」
ヴィアンカ「冒険の果て手に入れるのは、隠された財宝。まさに古き良き冒険活劇ここにあり、ですな」
うむ!

ナイア「それでは早速」
ヴィアンカ「お宝拝見と洒落込みますかな」
やめんかこのスカポンタン。
ナイア「ス、スカッ!?」
宝箱を開けていいのは、宝箱を手に入れた我だけの特権じゃ。
たとえおまいらでも、これだけは譲れん。
ヴィアンカ「やれやれですな。久々にマスターのこだわりが炸裂しまったか」
ナイア「でもやっぱり気になります。少しだけでも…」
この中には、夢がいっぱい詰まっています。