ナイア「はい」
ヴィアンカ「なんですかな?」
ヴェロニカ「君たちがフロントライン神姫に擬態したケモテックというのは、事実なのか?」

ナイア&ヴィアンカ「あべし」
ヴェロニカ「む…。その隙のないリアクション。どうやら、間違いないようだな」

ナイア「わ、私たちはフロントライン神姫です!」
ヴィアンカ「いったい、なにを根拠にそんなコトを!?」
ヴェロニカ「フロントライン神姫と言えば、アーンヴァル型を筆頭に、良く出来た嫁神姫として名を馳せる存在。それなのに君たちと言えば、マスターに対してデレるそぶりも見せず、ただ遊んでばかりだ」
ナイア「…それは、ちょっと言い過ぎじゃないですか?」
ヴィアンカ「何事にも例外はあります。むしろ僕たち神姫の性格とは、例外によって成り立っているようなモノでは?」
ヴェロニカ「それは私も認める。だが…ツンデレなどという高度な芸風を求めるつもりはないが、それならば君たちも、少しはデレてもいいのではないか? …この私のように」
ヴィアンカ「ほほぅ…。言いますな」
ナイア「ヴェロニカがデレてるところなんて、見たことないですけど?」
ヴェロニカ「当然だ。私がデレるのは、この世にマスターただ一人だ」
ナイア「うわ、言い切りやがりましたよ、この女」
ヴィアンカ「でしたら、そのデレというモノを、参考までに僕たちに教えてはくれませんかな? ま、恥ずかしいのでしたら、無理にとは言いませんが」
ヴェロニカ「いや、問題ない。学ぼうとする姿勢は大切だからな」
ヴィアンカ「…まぁヴェロニカのコトだから、いつもの仏頂面で『…マ、マスターは、私の…生涯の伴侶に、ふ…相応しい存在だ』とか言うのが、せいぜいだと思うけど」
ヴェロニカ「なにか言ったか? …では、ゆくぞ!」

ヴェロニカ「ますたぁ。ヴェロニカはマスターが大好きニャン♪」

ヴェロニカ「私が言いたかったのは、それだけだ」
ナイア「…な、なんなの、この絶対的な敗北感?」
ヴィアンカ「なにをやっても勝てる気がしねぇ…」