あなたの心を照らすしゅうさんです。
私は昔、家出をしたことがあります。
小学校に入学するころ、引っ越しをしました。
新しい家に母の友達が遊びに来ていた時のことです。
私は、近くの公園に遊びに行っていて、家に帰ってきました。
新しい家なので、嬉しくてインターホンを押します。
「ピンポーン」すると、遊びに来ていた母の友達が
「誰ですか」と言ったので私は「しゅうへい」と答えました。
すると、母の友達が「そんな子はこの家にはいません。」
と答えました。(今思うと私をからかって冗談を言っただけ)
子どもながらにすごいショックを受けた私は、泣きながら家出をすることを決めました。
とぼとぼ知らない道を歩きます。
でも、どうせ自分には居場所がないんやし、
どこ行ってもいいか、ひたすら歩いていこうと思って、歩いていました。
しばらくして、私はだんだん不安が押し寄せてきます。
このまま、誰も知らないところに行ってしまったらどうしよう、
このまま夜になったらどうしようとか。
そこで、元来た道を引き返すことにしました。
でもやっぱり、自分で家出して、納得のいかないところとか、バツが悪いというか
変な葛藤をしながら歩いていると、心配した姉が自転車で探しに来てくれました。
私は安堵して、家に帰ることができました。
私って家に居ていいんだと思うことができたからです。
私は、邪魔者ではないと思うことができました。
では、姉が探しに来てくれていなかった場合はどうでしょう?
なくなく自宅に帰ったけど、自分には居場所がないと思い込んでしまったかもしれません。
でも本当は、居場所はあった。
母の友達の冗談によって、居場所がないと思い込んでしまったけど、本当は居場所がある。
そこに居ていいのだ。
私達はもともと赤ん坊のころ、迷惑しか掛けない存在だったはずです。
迷惑な塊で愛されていいし既に愛されている。
誰からも愛されていなくても、自分だけは自分を愛していい。
邪魔者扱いされてもそこにいていい。