この機会を生かせ!
〜未来のメジャーリーガー達へ〜



春のセンバツ高校野球が中止になり、
高校球児はもちろんのこと、野球少年や野球好きにとっても非常に残念な結果になりました。


影響はそれだけでなく、多くの部活動やクラブチームの活動が自粛されています。
とにかく野球少年はウズウズして仕方ないでしょう。


その影響か、バッティングセンターの客足が2倍以上になっているということを聞きました。
それだけ野球がやりたくてやりたくて、好きなことをやれることって非常に良いことだなと思います。


こういう機会こそ、生かしてほしいのです。
全体練習がない時間だからこそ、見えることもたくさんあるし、学べることが多いことに気づいてほしいのです。


野球は、とにかく監督やコーチ、保護者などのいわゆる指導者と呼ばれる人たちが、自分の考えを押し付け、反復させるという非常に恐ろしい指導をしていることが多いのです。


こういう風に投げろ!
こういう風に振れ!
などと、とにかく自分の考えを選手たちにやらそうとします。
これでは、上達するどころか選手たちの頭の中は思考停止です。


仮に結果が出ていたとしても、選手本人はどこが良くて結果が出たのかすら分かっていないのが事実です。
なにが良くて、この結果にいたったのかどうか分かったつもりでいるのです。


指導者には、「教えてもらった通りにやったおかげです」とまさに思考停止です。
まったく自分の中で理解ができていないのです。


そして、結果が出なくなると、
「練習が足りない、努力が足りない」という言葉で片付けられ、選手たちはどんな練習をすればいいのかが分からずに負のスパイラルに陥ってしまいます。


自分で考えない恐ろしさを意識にあげることが、
パフォーマンスの向上に繋がり、驚くほどの結果を出す選手になっていくのです。


今この自粛期間に、もう一度どういう選手になりたいか、どういう結果を出したいのかを考え直すことで新たなゴールを作っていく必要があります。


そのためにはどれくらいのパワー、技術、知識が必要なのかが見えてきます。
(しっかりとゴール設定ができれば)


自分での練習、個人練習をしっかりとこなせてから初めて人にアドバイスを求めるのが理想です。
自分はどこを伸ばして、どこを補うのか、
そのためにはどの練習をやる必要があるのかを
客観的に見て、練習をこなしていきます。


客観的に見れるようになると、スランプという言葉を使わなくなります。
スランプという言葉こそ、思考停止の病なのです。


感覚に任せてだけでやっているから、
自分のどこを修正すべきかが全くわからず、
修正点が盲点となってしまいます。


僕自身、スランプという言葉で片付けていました。
だからこそ抜け出すのに時間がかかりましたし、
ひどい時は開き直っていましたから笑


そういう経験があるからこそ、自分を客観的に見て、自分自身を分析し、自分の頭で考えることがいかに大切かが分かるのです。


僕は日本人のメジャーリーガーが少なすぎると本気で思っています。
日本人はこんなもんじゃないんです。(はっきり言って)


メジャーの各球団に、レギュラー3人ずつくらい日本人が並ぶ日を10年以内には成し遂げれると思っています。


日本人がいるからメジャーリーグは面白いと世界中の人々が口にする日が来ると思っています。
理想は10年と言わず5年で笑
それくらいが当たり前の高いゴールを持って欲しいと思います。



最後まで読んでいただきありがとうございます(^^)
素川集