勝間和代女史のブレーン、上念司さんによる、経済講座。著者はアベノミクスが最高の経済政策だ、と持ち上げているわけではなく、題名のとおり邪魔している思想、信条について、ダメだしをしています。

アベノミクスの敵、7つとは

・財務省

・日銀無罪論

・財政至上主義
・公共事業万能論

・産業政策万能論

・構造改革至上主義

・清算主義

・反成長論

以上になります。


本書の中で繰り返し、繰り返し述べられていますが、敵の言い分が全て「ゼロか100か」になっているので、それは違うじゃないですか、ほらデータもそうですよ、違っているでしょう?というないようです。

消費増税でもそうでしたが、増税さえすればあとは何でも良い、という(財務省の)思惑が透けて見えているようで大変気分が悪くなったのを思い出します。上記の7つの敵にしても、自分たちの利益になるように誘導したいがために声を上げていて、日本が将来豊になるように、といった先の事を考えての意見がなされないのを、大変腹立たしく思います。


財政出動も必要だし、公共事業を行うこともたいせつでしょう。インフレになりそうなときには構造改革を行うことも有効かもしれません。要は問題の本質を見極めて、バランスよく答えを出しましょう。イデオロギー的になるのは辞めましょう、という内容です。


アベノミクスを阻む「7つの敵」 消費増税と「トンデモ経済学」を論破する (知的発見! BOOK.../イースト・プレス
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