1年半やったソシャゲを辞めました。
始めた当時はまだ家に引きこもっていたので時間が有り余っていたが、就職してしまうとやはり時間がない。
しかし、一番の原因は人間関係だ。
実は(馬鹿なことに)ソシャゲ内で結成できるチーム※1のリーダー※2をやっていたので、常にプレッシャーに晒されていた。
仲間の期待に応えなければというプレッシャー、別チームの面子にええ格好がしたい※3という謎の自尊心…数えればキリがない。
今まで何度も、もう辞めようと思ったが、辞められなかった。
なぜなら、「リーダーである自分が辞めたら皆に迷惑がかかるのでは?」と思ったから。
精神疾患を患っている、患ったことのある人にオンライン上の人間関係がよろしくない理由は、まさに上記のような思考回路にあるのだと思う。
自分で勝手に、相手が気を悪くしないように先回りして不安になり、その不安が暴走してしまう。
しかし、である。
自分がいかに(オンライン上の)相手に真摯に向き合おうと、相手の気持ちを汲もうと、相手も同じとは限らないのである。
むしろ、オンライン上にいると人は、「スイッチ一つで切れる関係なのだから、自分の好きなように振舞ってもいい」と思いがちになると思う。
特にゲームの世界では、そういう考え方をしていた方が圧倒的に有利だ。
相手の気持ちなど考えず、ランキングで勝ち、報酬を奪い取り、他人を強くなるために踏み台にする。
そもそも課金を煽るために、ゲームのシステム自体がそうなっている。
相手の事情を気にするような人間は、ゲーム内で強くなればなるほどに、ドロップアウトして行った。
そして私も、ここの所起こったいくつかのトラブルで心の糸が切れてしまった。
皆の期待に応えようと頑張る、事自体が、完全な独り相撲では?とふと思ってしまった。
自分の利益になる間はこちらをもてはやすが、少しでも不快なことがあれば、あっさりとギルドを見捨てるメンバーを見て、所詮オンラインだもんな、と一抹の寂しさを感じた。
そこから、自分ももう少し自分本位でいいのでは?という疑問が生じた。
義務感で続けてきたが、義務感で睡眠時間を減らすのもメンバーの言動にストレスを感じ続けるのも馬鹿げている。
まして自分は病気を患ってもいるのだ。
私も私のやりたいようにやろう、と決意したのだった。
ソーシャルゲームもオンラインゲームも非常に楽しいものだ。全否定するつもりはまるでないし、とても楽しませてもらった。
しかし、向き不向きは絶対にある。
特に他人のことを気にしすぎる、気分障害圏や神経症圏の人には、医者が止めに入るレベルで良くないものだと思う。
下手をすれば、他の人の足を引っ張るのが怖いから無制限に課金という思考回路にもなりかねない。
人それぞれ決断もそれぞれだろうが、私は精神疾患の人にはソシャゲもオンゲもオススメしない。
やるならソロプレイに徹するべきだと、経験上思っている次第です。
以上。
※1
ゲーム内で結成される集団、通称「ギルド」ゲームによって騎士団、戦隊など呼び方も変わることがある
※2
通称ギルドマスターと呼ばれる存在。絶大な苦労を背負い込むため、最もなりたくないジョブと呼ばれる
※3
別のチームと戦うギルド対抗戦で、他ギルドに自チームの強さを見せつけたいという煩悩のこと