垂れ流し | in the pool

垂れ流し

蝶番に腰を強打し、痛みに耐える。
何やってるんだろうとふと我にかえった。訳も分からず泣きたくなった。
何でこんなことしてるのか考えなくていいから選んだのに。時給なんて気にしてなかったのに。
時間通り終わればどうでもいい、ごまかせたらどうでもいい。
そんなことばかり思いながら作業を行った。
素早く動く気力は失せていた。部屋で一人悪態ばかりついた。
本当に悪いと思ってると思わせるために、すみませんではなくてごめんなさいを選んだ。
何で出来る様になったのか、何の為に謝るのか考えた。

恐らく、自分の身を守る為だからだと思った。
私が望む事は、余計な言葉を喋らず任された作業を一人でやりたい。
でもまだ一人では限界がある、結局手伝われる羽目になる。

手伝うことが良い事とは限らないと私は思うが、
それが通用する立場ではないことも分かってる。
だけどもいらいらする。ほっといてほしい。いっそ無視してほしい。

でも、辞めたいとは思いたくない。愚痴も言いたくない。
自分で考えて選んだことには責任を持ちたい。
せめてそこだけは守りたい。