蛇口からは何が出る。
昔であれば少しぐらい味わいがあったかもしれないが、今にいたっては味気無いものである。
最近たのしかったことはベランダ掃除。
台所の蛇口から水を汲んできて、それを何度も床にぶちまけた。
使い古したスポンジで汚れを削ぎ落としながら、排水溝へと水を追いやった。
そのとき私は何も考えていなかった。ただ水を見つめていた。
機械的に何度も同じ動作を繰り返していると、私が興味惹かれたのは、
苔色をしたコンクリートの上を流れていく水の動きであった。
それが面白くなってきて、何度も水を流しては排水溝へと追いやっていた。
ふと、自分が楽しいと思うことは結局こういうことなのかと一つの疑問が浮かぶ。
だけども、この年齢でこの遊びが楽しいと感じるのも悪くはないかと思い直す。
それだけだ。
明日は試験。それが終われば諮問を残すのみ。
試験対策も、諮問対策も何もやっていない。
気持ちだけは約1年間続いているが、作業は1ヶ月が限界のようだ。
思い切り叫ぶ機会を見失った。
こんな勉強したくない。もう、いやだ。早く解放してくれ。
そればかり頭に浮かぶ。悶々とするだけ。
何度も思い直してきたが、結局いやなものは嫌なのだ。それが結論だ。
恵まれている事は本当に私のためになるのだろうか。
最近たのしかったことはベランダ掃除。
台所の蛇口から水を汲んできて、それを何度も床にぶちまけた。
使い古したスポンジで汚れを削ぎ落としながら、排水溝へと水を追いやった。
そのとき私は何も考えていなかった。ただ水を見つめていた。
機械的に何度も同じ動作を繰り返していると、私が興味惹かれたのは、
苔色をしたコンクリートの上を流れていく水の動きであった。
それが面白くなってきて、何度も水を流しては排水溝へと追いやっていた。
ふと、自分が楽しいと思うことは結局こういうことなのかと一つの疑問が浮かぶ。
だけども、この年齢でこの遊びが楽しいと感じるのも悪くはないかと思い直す。
それだけだ。
明日は試験。それが終われば諮問を残すのみ。
試験対策も、諮問対策も何もやっていない。
気持ちだけは約1年間続いているが、作業は1ヶ月が限界のようだ。
思い切り叫ぶ機会を見失った。
こんな勉強したくない。もう、いやだ。早く解放してくれ。
そればかり頭に浮かぶ。悶々とするだけ。
何度も思い直してきたが、結局いやなものは嫌なのだ。それが結論だ。
恵まれている事は本当に私のためになるのだろうか。