ヒロさんと今暮らしている部屋が「現実」なら
前に暮らしていた家は私の「過去」
昨日はその「過去」と向き合う1日でした
この家の扉を開けると、しまいこんだはずの記憶が静かに目を覚まします
あの頃の笑顔も涙も、愛犬が飛び跳ねた庭も何気ない日常も
そこにはまだ時間が流れたまま残っているようでした
ヒロさんは療養中で一緒に来ることはできません
その代わりに友人が、仕事に向かう前の貴重な時間を使って手伝いに来てくれました
誰かがそばに居てくれるということは思った以上に心強いものですね
私1人だったら思い出に足を取られて前に進めなかったかもしれません
この家をこれからどうするのかはまだ決まっていません
もう一度ここで暮らす日がくるのか、それとも違う未来を選ぶことになるのか
答えはまだ
見えません
現実と過去が1日の中で何度も交錯して、その度に心は何度も立ち止まりそうになる
それでも少しずつ荷物をまとめながら思うのです
前へ進むことは
忘れることではない
大切だった時間を胸に抱いたまま
