去る4月18日に告示されました邑楽町議会議員選挙は、2期連続無投票という結果になりました。

邑楽町議会の長い歴史の中で、同様の結果があったのか否かは不明ですが、私の記憶にはありません。

選挙が終わり、有権者の方々からは、様々な声を伺っておりますが、近年の投票率低下にも表れているように、政治に対する有権者の意識に変化があることは、否めません。

それと同時に、地方議員のなり手不足も深刻化しています。

果たして、その原因は何なのか?

‥コロナ禍によるものなのか?

‥有権者の政治に対する不満や諦めなのか?

私は、一番大きな原因は、議員側にあると思います。

それは、そもそも有権者が政治をもっと身近に感じられるような活動を議員や議会が十分に行なっていない事に他なりません。

前回の選挙が無投票だった事を受け、邑楽町議会では、議会基本条例の制定やタブレット端末導入によるICT化を進めて来ました。しかし議会改革の要である議会報告会・意見交換会は、一回目を開催した直後、コロナ禍になりその後は未開催のままです。

町民の皆さんと膝を交え、直接ご意見をお伺いする機会を持てなかったことは、更にお互いの距離を拡げてしまったのかもしれません。

2回連続無投票という結果に対して、5月21日から任期が始まる議員各位の捉え方は、千差万別かと思いますが、住民不在の議会にだけは絶対にしてはなりません。

14名の議員は、投票用紙に名前を書いて頂くことなく当選したため、得票数がわからず責任感が希薄になる懸念があります。

また、有権者も候補者を選ぶ唯一の機会を得られなかったことによって、政治に対する関心が低下する懸念もあります。

この双方の懸念を払拭するためには、議員が一丸となって、議会改革に取り組み「わかりやすく開かれた議会」を早期に実現するしかありません。

末筆になりましたが、これから4年間の任期を全力で駆け抜け、未来のために頑張って参る所存ですので、変わらぬご指導を賜りますよう、宜しくお願い致します。