爆破予告、殺人予告、などの「犯行予告」が今日このごろ世間を賑わせています。
 
犯行予告がされると、人は怯えて引きこもり、スタジアムには厳戒態勢がしかれ、大学が休講になったりします。
 
たった一人の犯行予告のためにこれらのことは引き起こされます。
 
たった一人が数分でつくった犯行予告がですよ?
 
そもそも予告とはなんでしょう?
犯行予告とされるものを物理的に見るとそれは紙だったらインクの染み、電話だったら空気の振動です。
 
私たちはその物理的なインクの染みのために動かされるのではありません
大事になってくるのは「情報」です。
 
私たちはインクの染みを文字として認識してそこにある「情報」によって動かされるのです。
 
すべては情報空間での出来事です。
情報が物理を書き換えるのです。
 
大学に行くはずだった人は、大学に向かって物理的に移動するのをやめますが、
大学がなくなったわけでもないですし、家が移動したわけでもありませんw
物理的には本当に何も変わってないのです。
 
変わったのは情報空間(頭の中)です。
たった一人の予告が情報空間を書き換え、数万人の行動に影響を与えたのです。
 
これを物理的にやろうとしたら頑張って数万人を押さえつけなくてはなりません。
大変な労力ですし、そんなことは無理でしょうw
 
ですが高度に情報化された社会においてはそれと同等なことが簡単に出来てしまうのです。
 
これが情報化社会の脆さです。
高度に情報化され世界はますます小さくなっていますが、同時に私たちは大変なリスクを背負っているという事は心に止めておくべきだと思います。