「就活はゲームである」と言われることがあります。

僕は、その通りだと考えています。

もちろん、適性や最低限のポテンシャルはありますが、大手一般企業においては、内定者を研究し、そのフォーマットにはめれば、かなりの確率で内定を獲得できるというのが僕の考えです。

上記をやり込み自分を武装化することで、複数社内定を獲得できる「就活サイボーグ」が生まれるのです。

ただ、華やかしい大手一般企業の選考に対し、その一方で、出版業界が斜陽産業と言われるこの時代に、なぜか出版社を希望をしてくるビジネス感覚が皆無な無数の学生がいます。

中小出版社だと、採用人数が1人とか、2人なのに、1,000人とかが受験する異常の事態です。

このものすごい倍率を突破したとしても、そもそも、受験をしている出版社が、数年後存続をしているかどうかも分かりませんし、将来、別の業界で他を圧倒するスキルが身につくわけではありません。

けれども、そんなこと分かりきっているのに、受験をしている学生が無数にいます。

本当にもの好きもいるものだなと思うのですが、彼らは、何かしらのこだわりや、偏愛、また、この業界でしかなじめないという根拠なき自信とともに、出版社を受験してきています。