真央ちゃんが心配 | フィギュアスケート研究本

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浅田真央は再び“進化”できるのか
GPファイナル最下位から得た手応えと課題


長谷川仁美2015年12月14日(月) スポーツナビ

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが現地時間12日、スペインのバルセロナで行われ、女子の浅田真央(中京大)はショートプログラム(SP)、フリーともジャンプにミスが出て合計194.32点と6位に終わった。


まさかの6位に沈んだグランプリファイナル。世界選手権への出場権を左右する日本選手権まで、残された時間は少ない【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

NHK杯で気がついた反省点

「技術においても、スケートに対する気持ちにおいても、もう一度しっかりあらためて見直しなさいってしてくれた試合」

 NHK杯を振り返った浅田は、そう語った。「1戦目、2戦目は、『自分がスケートをしたくて戻ってきたんだ』って気持ちがあったんですけど、(シーズンが進んでいき)試合になるとどうしても最初にあった気持ちがなくなってきて、考えすぎたり、試合で集中しきれてなかったり」。そんな自分に気がついた。

「自分が望んで戻ってきた選手(生活)なので、自分の目指すものをただやるだけ、やるしかない」と気持ちを決め、GPファイナルでは「技術はもちろんだけど、自分が表現したいものを皆さんに見せられたら」と考えた。そのためNHK杯からGPファイナルまでの1週間は、プログラムの通し練習を重点的に行い、プログラムとしての表現を追い求めてきた。同時に、技術面の見直しとして、ジャンプ練習の量も増やした。

3位でも手応え感じたSP

12月11日、GPファイナルのSPに登場した浅田は、たくさんの日の丸と歓声に迎えられる。跳ねるように始まった『素敵なあなた』では、冒頭のトリプルアクセルを軽やかに決め、3回転フリップ+3回転ループも着氷。会場は大きく沸いた。ルッツが1回転となったものの、テンポが次第に速まっていくステップシークエンスでは心地よい動きで跳ねた。
 結果は69.13点で3位。3回転+3回転はいずれも回転不足と判定され、1回転となったルッツは規定違反で0点となったものの、スケート技術や曲の解釈などを採点する「プログラム構成点」は1位だった。

「1つミスをしたのが悔やまれるけど、自分の演技自体は悪くなかったので、良いスタートになりました」。トリプルアクセルに関しては、「良いジャンプを跳べました。自信を持っていいのかな」と感じた。ただ、「ルッツに関しては、今シーズンからしっかりアウト(エッジ)で跳べるようになって、ようやく自分で手応えを感じているところで、まだ練習でも確率が上がっていないので試合に出てしまうんだな」と反省の弁。

 一方で、こうも考えていた。
「良いときも悪いときもある。(けれどそれが)演技には影響していないと思います。こんな感じでやればいけると分かりました」
 SPでは、ある程度の手応えを感じた。


ショートプログラムはジャンプの失敗が響き3位。それでも手応えを感じたという【坂本清】

失速のワケは「気持ちの部分」

 翌日のフリー『蝶々夫人』では、名前をコールされてから音楽のスタートまで、30秒をほぼ全部使って気持ちを整えてポジションに立ったが、トリプルアクセルでステップアウトし、フリップが2回転になるなど、ジャンプミスが目立ってしまった。125.19点。フリー6位、総合6位の結果となった。

「目指す演技にはまったく遠いと思います。気持ちの部分でなかなか難しいです。本番になると空回りして。心と体と技術が3つそろわないといけないけれど、今の私にはすべて足りないと思います」。目指してきた「自分が表現したいもの」を見せることはできなかった。「失敗したくない気持ちが強すぎるから、空回りしているんだと感じます。集中力もまだまだ。気持ちの部分以外には、特に(問題は)ないです」
 ジャンプミスが気持ちに影響し、それが次のジャンプに波及してしまったのだろう。SPでは得られたある種の手応えが、フリーでは感じられなかった。

 実は、フリー当日の数時間前から体調を崩していたという。浅田はそれをフリー不調の理由に挙げなかったが、その後、胃腸炎と診断された症状により、翌日のエキシビションを欠席した。


フリー滑走の当日から患っていたという胃腸炎。演技への影響はあったのだろうか【坂本清】

失敗から進化する 浅田真央の戦い方

 今年初め、現役復帰の気持ちを伝えに行った時、佐藤信夫コーチに「そんなに簡単なことではない」と諭された。浅田自身、現役復帰が楽な道ではないと理解しており、「思っていた以上に1戦目(ジャパンオープン)と2戦目(中国杯)が良かったので、『このままとんとん拍子でいくのかな、ちょっと待ってよ』という思いがあった」という。3戦目のNHK杯でジャンプミスが続いたことには、どこか納得する部分もあった。
 とはいえ、ミスはミス。試合で失敗をして、課題を見つけ、また新たな気持ちで次の演技に臨んでいく。これまでも浅田は、そうやって戦ってきた。

 バンクーバー五輪後の2シーズンほど、そしてソチ五輪の約2週間、つらい時期に気持ちが揺らぎながらも、真っすぐスケートに向き合い続け、いつしか、そこを抜けて進化した姿を必ず見せてきた。今の浅田も、「自分がどうなっていきたいのかは分からないけど、自分が目指すものをとことんやっていくことが自分のやりたいことなんじゃないかな」と、スケートへ真摯(しんし)に向き合う姿勢は変わらない。

 次の試合は、12月25日に開幕する全日本選手権(北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)。この大会の後、シーズン後半の世界選手権などへ向けた日本代表選手が決まる。そのため浅田は、「演技構成の変更も考えないといけない」としているが、一番の課題は、確かな気持ちを持って試合に臨むことだ。「日々の練習が自信につながる」と本人が語るように、これからも毎日スケートと向き合って、1日1日を積み上げていく。そうやって一歩一歩前進した道の先に、心と体と技術の3つがそろった演技があるはずだから。その時期は、約2週間後の全日本選手権なのかもしれないし、もっと先かもしれない。いつかはまだ見えないが、たどり着くそのときに向けて、浅田はまたいつものように、真摯にスケートに向き合いつづける。


復帰1年目での世界選手権出場を目指す【坂本清】

http://www.asagei.com/excerpt/49088

“絶対に体調不良と言わない”浅田真央でも隠しきれなかった「異常な脂汗」

Posted on 2015年12月15日 5:59 PM アサ芸プラス

 羽生結弦選手の世界最高記録が話題となったフィギュアスケートGPファイナル2015。一方で、優勝の期待がかかった浅田真央選手がまさかの自身初GPファイナル6位に沈んだ。

 疑問や心配の声が起こるなか、浅田選手はエキシビションを辞退して緊急帰国。実はフリーの演技前に胃腸炎を起こしていたことが判明した。

「浅田選手は本当に我慢強く、演技がうまくいかなかったことを何かのせいにしないことで有名です。過去にも『何で調子が悪いかわかっているけれど言いません』と明言を避けたことがありました。実はあの時捻挫をしていた、腰痛で苦しんでいたなど試合が終わって、それも大分経ってからやっと理由が聞こえてくることがほとんどです」(スポーツライター)

 確かに、これ見よがしにテーピングしたり、演技途中で棄権したりする姿は浅田選手には似合わない。だが今回の体調不良は、浅田選手を見続けてきたフィギュア関係者は気付いていた。

「フリー前の顔色が、はっきりとわかるほど悪かったんです。どうしたのかと思ったら演技にも精彩に欠いていて、試合後のインタビューの時も異常なくらい嫌な感じの脂汗で顔が光っていました。本当にかわいそうになりましたよ。マスコミは浅田選手は優勝でなければというムードを作り上げますし、今回の成績に驚く人も多い。順位より、浅田選手自身が納得のいく演技を見せてくれれば、われわれウォッチャーも大満足なんです」

 コンディションの回復を待って、またファンに“真央スマイル”を見せてほしいものだ。

(芝公子)




浅田選手のGPファイナルフリーでの演技後の、汗が気になっていました。

いつもはティシュで軽く拭いている程度の汗だったと思ったのですが、自ら汗も拭かずに、辛そうに息を切らしていたので、相当疲れているとのだと感じました。

『胃腸炎と診断された症状により、翌日のエキシビションを欠席した。』

とありますから、体調が本当に良くなかったのでしょう。

最下位でしたが、エキシビションに呼ばれていたなんて、みんな真央ちゃんの演技が見たかった、彼女の実力を認めている証拠ですね。

25歳という体力的な事も関係しているとは思いますが、長年の採点の事も、あるのだと思いますよ……。

エッジや回転不足の事を気にすれば、完璧主義者の浅田選手の事です。

肉体的な負担がかかっても、採点の結果を真摯に受け止め、無理をして、矯正しようと更に負担をかけて練習したのだと思われます。

身体、本当に大切にしてほしいと思います……。









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