KENJIの部屋 宇野昌磨選手 | フィギュアスケート研究本

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KENJIの部屋 宇野昌磨選手 前編 振り返り

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フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋
中京大&中京大中京高スペシャル】宇野昌磨 前編


2015年06月09日23:00 Text by J SPORTS 編集部

スポーツテレビ局J SPORTSで絶賛放送中の「フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋」では、日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、トップスケーターをゲストに迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!5月、6月はフィギュアスケート界の名門・中京大学&中京大中京高スペシャルをお送りします!
第三弾は端正なルックスと表現力豊かなダンスで女性ファンを魅了する17歳、宇野昌磨選手。前編となる今回は、浅田真央選手の影響で始めたフィギュアスケートと歩んだこれまでについて話してくれました。

スケートを始めたきっかけ

――今日はいろいろ聞いていきたいんやけども、大丈夫?

宇野:はい、大丈夫です。

――昌磨くんまつ毛長いね

宇野:はい。

――言われても困るよね。お互い初めて会ったのはいつぐらいかな?

宇野:エキシビジョンくらい?

――声ちっさ(笑)。何年前かな?10年はやってるよね。何歳の時に始めたの?

宇野:ちゃんと始めたのは5、6歳くらいだと思います。初めて滑ったのはもうちょっと前かもしれないけど。

――5、6歳で選手として練習しようみたいな?

宇野:そうですね、最初は遊び半分だったんですけど、クラブに誘われたりやっていくうちにいつのまにか真剣に取り組むようになってました。

――なんかいつも練習でよく泣いてたよね。

宇野:ちっちゃい時は毎日泣いてました。

――そうやんね。それは悲しくて?悔しくて?

宇野:跳べなくて悔しいのと、お母さんが怖かったっていうのと。

――始めたきっかけはなんやったん?
宇野:大須スケートリンクに遊びに行って、何回か行ってるうちに浅田真央ちゃんが滑っていて、なんでかは知らないんですけど遊んでいただいて。スケート教室に入ってホッケーをやるかスピードスケートをやるかフィギュアをやるかっていう案内が来て、じゃあ真央ちゃんと同じのにするって言ってフィギュアスケートを始めました。

――じゃあスケートのきっかけが真央ちゃんやったんや。真央ちゃんが鬼ごっことかしてくれたの?

宇野:あんまり覚えてないんですけど、真央ちゃんを追いかけてたのは覚えてます。

――追いかけてたんや

宇野:はい。最初は多分遊んでくれてて、練習してるのに僕が勝手に追いかけてたんだと思います。

――その辺もかわいかったんやろね、真央ちゃんからしたら

宇野:今考えると、邪魔だっただろうなと思います。

――その頃はどんな子供やったの?はしゃいだりとか走り回ったりするような子やったの?

宇野:最初は本当に人見知りで全然しゃべんないんですけど、だんだん慣れてくると今よりはしゃいだりしてました。

――スケート始めて、ジャンプとか練習し出してすぐ夢中になった?

宇野:いつの間にか夢中になってました。

――何そのかっこいい言い方は。意識し出して、選手になろうとか上を目指そうとか思い出した?

宇野:最初はもうここまで真剣にフィギュアスケートだけをやっていくなんて思っていませんでした。

――ダブルアクセルはいつ跳べたん?

宇野:多分小学5、6年生だと思います。

――5、6年生やったらちょっと遅い方?

宇野:結構遅かったです。

――そうやんね。トリプルアクセルも結構時間かかったけど、跳びだしたらもうすごいね。練習でもアクセルとか4回転見てたら、ちょっと中断して拍手とかしてまうもん。そんな簡単に跳べんの?みたいな

宇野:ありがとうございます。



――スケートの世界って女の人が多いやん。男子選手が来たらいつも聞いてるねんけど、男子選手あるあるってある?

宇野:あんまりスケートの人以外と話すことがないんでわかんないです。

――そうなんや。そっか、いつもスケートをしてたんや
宇野:そうですね。最近やっと少し人としゃべるように。

――なんかすごい謎なんやけど(笑)。どういうこと?

宇野:昔は本当にしゃべらなかったですし、今もあんまりしゃべらないですけど。スケートなんか特に女子しかいなかったんで、全然男子の会話に入っていけなかったですし。

――ああー。それもスケートあるあるやね

宇野:最初、男子スケーターとも全然しゃべらなかったですし、靴履いたりする時も男子更衣室じゃなく女の子が履いてる所でずっと履いてたんで。

――昔からそういう環境にいたから別になんとも思わず。じゃあスケートの何に夢中になったの?

宇野:新しいジャンプが跳べない時は辛いですけど、新しいものができたりとか試合で良い演技ができた時が楽しいので、そういうのが一番楽しいかな。

――スケートをちょっとやめたいなとか思う時もなく?

宇野:やめたいと思ったことはないです。

――練習を休みたいとかそういうことは?

宇野:それは思ったことあります。

宇野昌磨選手
――今でも思う?

宇野:いや、休みたいとは思わない。

――じゃあホンマに練習の鬼というか。いつも練習してるもんね。体力すごいね

宇野:いや、体力ないですけど。

――昌磨くん体力ないって言うたら他の人どうすんのよ。小学生の時からやっぱりすごかった?

宇野:いや誰にもそんな言葉言われたことなかったです。特に幼なじみの子とかからすると、「一番成長しなさそうな子だ」って。何やっても人より遅いんで、新しいジャンプが跳べたりするのが。なので今この場所にいることがびっくりだと思います。

――じゃあやっぱり努力の賜物やね。じゃあ同世代で仲良い選手とかいる?

宇野:同世代だと山本草太選手。

――同世代じゃなくてもいいけど

宇野:同じ練習に来てる日野龍樹選手が一番よく会いますし、同じ名古屋なので、すごくいろんなことしゃべったり。

――3人ともちょっとカラーが違いすぎるけど、何しゃべるの?

宇野:スケートのことを結構しゃべったりします。なんかいつも日野くんが話題作って盛り上げてくれます。

――あいつが?あの子が盛り上げ役なの?

宇野:結構盛り上げてくれます。

――俺のレッスン中ひとつもおもしろいこと言わへんけど

ノービス時代の練習中の思い出

――ノービスの頃の、印象に残ってる大会とかってある?
宇野:全日本ノービスに初めて出た時に、すごいいっぱいミスをして泣いてたことが印象的です。

――悲しい方の印象やったんや。どれくらい失敗したの?

宇野:3、4回くらいコケたんじゃないかな。

――3、4回って結構。いつ最初に演技見たかちょっと覚えてないわ。なんかもう気付いた頃にはノービスですごい子がいるっていうの聞いて、あの昌磨くんって感じ。俺の現役の時知ってる?

宇野:いや。

――知らんよね。俺、スケートしててん

宇野:知ってます(笑)。

――アイスダンスをやってて、10年前にやめたんやけど、10年前は何歳や?

宇野:7歳。まだほんとに始めて間もない時期ですけど。

――そうやんね。なんかの演技を見てすごいなって思ったんやけど、ちっちゃい頃から変にすごい色気がある動きするよね。フラメンコかなんかやった?あの時すごいなっていうの覚えてる。その前にジャズっぽいのもやったでしょ?ジャケット着てかなんか

宇野:多分やりました。

――どのプログラムを見ても印象的で、こんな動きするんやっていうのはすごい覚えてる

宇野:ありがとうございます。



グランプリファイナル

――去年12月、グランプリファイナルで優勝おめでとうございます。その時の思い出とか心境とか教えてください

宇野:とりあえずうれしかったです、すごい。

――終了(笑)?なんかないかな?

宇野:ショート終わった時点で3位でしたけど、ショートの時に6分間練習でもしないようなミスを本番にして。グランプリファイナル前の練習は今まで以上にがんばっていたのに本番にミスしてしまったっていうのがすごい悲しくて。でもフリーではその時できるベストが尽くせたのですごいうれしかったです。

――そのショートの悔しさをバネにして、いつも以上に集中してやったってことよね。すごいよね

宇野:あの試合だけですね、今シーズン良かったって思える試合。

――でも全日本でもさ、2位に入って。それは?

宮本賢二さん
宇野:内容が完璧ではなかったので。ファイナルの方が終わったあとに自分でもやりきったっていう気持ちがあったので。それが全日本ではなかった。

――自分の充実感というかやり終わったあとの気持ちとメダルの色はシンクロするんかな。昌磨くんの全日本の表彰台でやってた動きがおもすろすぎてさ、俺ひとりで爆笑しててんけど。写真撮ってる時にひとりでずっと上下に動いてたけど

宇野:なんか持ってる物を地面に置くのか置かないのかって。

――聞いたら良かったのに。これ置いていいですかって。そのあとまた世界ジュニア優勝。その時はどうやった?自分の中で

宇野:うれしいというより、安心。試合終わってほんとにホッとした、っていうのが一番の印象でした。

――ちょっと痛めてたんやったっけ?

宇野:まあ、でもその時はだいぶ治ってきていて。フリーでは4回転ですごい失敗をしてしまって、ヒヤヒヤしながらフリーをずっと滑っていたから点数が出るまで心臓が飛び出るかと思ってました。

――心臓は飛び出ないから大丈夫。その時のショートがジュニアで初めての80点台?

宇野:フリーが良くなかったです。

――今日練習でさ、俺昌磨くんの後ろスーッと通って行ったんやけど、あれなんで笑ってたん?

宇野:なんかおもしろかった。

――それは誰かを見て面白かったの?誰を見てたの?

宇野:何回かあって、覚えてないんですけど。

――今日練習してる時、パッと見たら毎回笑ってたよね。何回か目が合って笑ってたよ。ジュニアとシニアの違いはどんなとこにある?

宇野:四大陸選手権で、初めてシニアの大きな大会に出させていただいて、ジュニアとはもう試合前のみなさんの過ごし方が本当に集中していて緊張感がすごい漂っていて。これがシニアなんだなって思いました。

――ジュニアの人は?

宇野:ジュニアは結構ルーズで。

――ルーズなんや。はしゃいでたりとか?

宇野:音楽をすごい大きい音で流しながら靴を6分間の前に履いていたり。

――その時は昌磨くんは音楽聴いたりして集中してるの?

宇野:音楽はあんまり聴かないんですけど、試合前はひとりがいいかなって。

――その緊張感も含めて、シニアの大会では大きい大会になるほど楽しくなる感じ?

宇野:そうですね。四大陸も、世界ジュニア以外は本当に大きな試合ほど楽しくやっていたんですけど、世界ジュニアだけは結果を残さなきゃって。そういうプレッシャーが今まであまりなかったんで、それをあまり意識しないようにしようって思っていたんですけど、勝手に考えてしまって。

――でも四大陸の時はすごくテンション高くできた?

宇野:まあショートは高くできましたけどフリーはちょっと心境が悪かったです。

――昌磨くん、声ちっさいな(笑)。普段も?

宇野:小さいと思います。



フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋
フィギュアスケート界の名門・中京大&中京大中京高スペシャル。
KENJI先生が3人の本音と素顔に迫ります。お楽しみに!!

【宇野昌磨】

・前編(再放送)

6月11日(木)午後2:55~ J SPORTS 4
6月12日(金)午後8:10~ J SPORTS 4
6月13日(土)午後1:30~ J SPORTS 4
6月14日(日)午後6:00~ J SPORTS 4
6月15日(月)午後6:00~ J SPORTS 4

・後編

6月16日(火)午後10:00~ J SPORTS 4





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