全日本選手権・男子FS | フィギュアスケート研究本

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フィギュアスケート:全日本選手権・男子FS

2014年12月27日(土) 19時10分 スタート

【結果】羽生、堂々V3で世界選手権代表に決定 宇野は2位、小塚3位

順位 選手名 所属 得点


1位 羽生結弦 ANA 286.86
2位 宇野昌磨 中京大中京高 251.28
3位 小塚崇彦 トヨタ自動車 245.68
4位 町田樹 関西大 242.61
5位 無良崇人 HIROTA 236.40
6位 山本草太 邦和スポーツランド 206.80
7位 村上大介 陽進堂 202.08
8位 田中刑事 倉敷芸術科学大 187.43
9位 日野龍樹 中京大 181.33
10位 佐藤洸彬 岩手大 174.42
11位 宮田大地 パピオフィギュアクラブ 172.79
12位 中村優 関大北陽スケート部 170.01
13位 坪井遥司 岡山大 167.10
14位 鈴木潤 ROYCE’F・S・C 166.17
15位 木村真人 八戸GOLD F・S・C 162.33
16位 吉野晃平 関西大 158.60
17位 磯崎大介 同志社大F 158.05
18位 友野一希 浪速高スケート部 151.35
19位 湯浅諒一 関西大 151.19
20位 野添紘介 明治大 150.00
21位 服部瑛貴 法政大 149.32
22位 小沼祐太 日本大 147.98
23位 中村智 山梨学院大 128.40
24位 笹原景一朗 大阪スケート倶楽部 123.89

詳細

総括


フィギュアスケートの全日本選手権は27日、長野・ビッグハットで男子フリーが行われ、前日のショートプログラム(SP)で首位に立った羽生結弦(ANA)が、フリー192.50点、合計286.86点で高橋大輔依頼となる大会3連覇を達成した。この結果、羽生は来年3月に行われる世界選手権(中国・上海)の代表に決定した。
2位は17歳の宇野昌磨(中京大中京高)でフリー165.75点、合計251.28点、3位には小塚崇彦(トヨタ自動車)が入り、フリー173.29点、合計245.68点だった。

羽生は序盤の4回転サルコウで転倒、その後のスピンではバランスを崩し乱れる場面もあったが、その他の要素はきっちりと決めて演技をまとめた。2位の宇野を合計で35点以上引き離し、王者の貫禄を見せつけた。

また、SP3位の宇野は序盤の4回転をきれいに決めて流れに乗ると、情感あふれる演技で観客を魅了。ジュニアGPファイナルを制するなど躍進の続く17歳が、フリーでも快進撃を見せた。

なお、世界選手権の代表枠は男女各3。羽生以外の男女の代表は28日、全競技終了後に発表される。


(左から)3連覇を達成した羽生、宇野、小塚【坂本清】

24:村上大介(陽進堂)

村上大介(陽進堂)の演技がスタート。SPの得点は81.28点で4位。SPは得意の4回転サルコウを着氷するなど、ミスのない演技で81.28点を獲得。
曲はラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。冒頭、2つの4回転サルコウはいずれも転倒。続くアクセルはシングルに抜ける。後半、2つ目のトリプルアクセルも回転が足りず両足着氷。その後はトリプルルッツ、トリプルループ、トリプルフリップ、トリプルサルコウといずれも単独のジャンプをきれいに着氷した。自身初の全日本最終グループ、最終滑走で硬くなったか、終盤は立て直したが大技が決まらず、フィニッシュでは浮かない表情を見せた。
FS得点は120.80点。SP、FSの合計202.08点で7位。この結果、羽生が3連覇を達成した。

■「つらい結果になってしまいました」

「4回転は10回跳んだら8回くらいは跳べていたので確率はすごく高かったんですけど、6分間練習からハマりにくくなり回転も鈍くて、ちょっと氷に乗ってからは感覚がなかったので……。(前の滑った選手の歓声も聞こえた?)すごく観客の声が聞こえて、反応も大きかった。でも今日の悪い演技でもファンの皆さんは支えてくれたので感謝しています。今回本当につらい結果になってしまいましたが、グランプリシリーズでも優勝しているので、来年もファイナルに向けて頑張りたいです。

(今日学んだことで次につながることは)自分自身、NHK杯からこういう流れで全日本に出るなんて想像していなかったので、この試合が終わってから練習をどう組んでいくかも分かりませんし、今のところは休みたいと思います。(この試合で表彰台に乗って、世界選手権という気持ちになってしまったのか?)全日本ってすごい厳しい試合で、この試合は本当に全部が懸かっている。そのプレッシャーにいつも自分は負けちゃうのかなと思います。ただトップの争いなのでここで負けるのは悔しいです。活躍しているジュニアの子とかに負けるのも悔しいので、今シーズンはNHK杯で皆さんも僕が優勝するなんて思っていなかったと思いますけど、もっと期待できる選手になりたいという気持ちがこの結果で出てきました」



23:町田樹(関西大)

町田樹(関西大)の演技がスタート。SPの得点は90.16点で2位。大きなミスなく演じたSPでは90点台をマーク。
曲はベートーベンの「交響曲第9番」。はじめの4回転トウループはややこらえて単独にする。続く4回転トウループは転倒。トリプルアクセルも着氷がつまり単独に。中盤のトリプルサルコウはきれいな着氷。演技後半に入り、トリプルループもきれいに決める。曲の盛り上がりとともに跳ぶ終盤のアクセルはダブルにまとめ、ダブルトウループとのコンビネーションに。トリプルフリップは着氷が乱れて単独になる。最後のトリプルルッツはしっかりと降りた。最下位となったグランプリファイナルから巻き返したいところだったが、今回もなかなかジャンプをまとめ切れなかった。
FS得点は152.45点。SP、FSの合計242.61点で暫定4位。

■「悔いはないです、晴れやかな感じ」

「ここまでこれた自分を誇りに思いますし多くの方々の前で『第9』を滑ることができて本当に幸せに思います。もう悔いはないです、晴れやかな感じです。(演技に納得?)確かに失敗もありましたけど、すべてを込めたつもりですし。(第9の完成度は)失敗が多かったので完成度的には低かったかもしれないですけど、僕のすべてを詰め込んだつもりです」



22:小塚崇彦(トヨタ自動車)

小塚崇彦(トヨタ自動車)の演技がスタート。SPの得点は72.39点で6位。SPではジャンプで大きなミスがあったが、最終グループに滑り込んだ。
曲はローリー・ニコル振付の「Lo Ci Saro」。冒頭の4回転トウループをなんとか着氷すると、続くジャンプも4回転と2回転のコンビネーションにしてこらえる。トリプルアクセルはきれいな着氷。流れるようなステップから、演技の後半へ。2つ目のトリプルアクセルもきれいに降り、3連続にする。トリプルルッツ+トリプルトウループはセカンドがやや足りないか。トリプルフリップもこらえ、トリプルループ、トリプルサルコウも跳び切った。事前に提出していた構成から大幅に難度を上げて攻め、最後まで演技をまとめた。フィニッシュでは力強いガッツポーズを見せ、場内は総立ちになった。リンクサイドの佐藤コーチもガッツポーズ。
FS得点は173.29点。SP、FSの合計245.68点で暫定3位。

■「まだできる、まだ体も動く」

「フリーでなんとかこの全日本にフィットできました。最後までしっかり滑りきって、しかも今まで入らなかったアクセルやループも入って、自分にとって、今後を前向きに考えられる結果だと思います。

(今年も終わりますが、次に向けて)残念な結果で終わってしまったかなという感じですが、とにかくまだできる、まだ体も動くということを確認できましたし、気持ちもまだまだ切れなかったということを確認できました。この後しっかりいろいろとやりたいことを考えて、現役を続行するにしてもしないにしても、どちらにしてもこの結果を大事にしたいと思います。

(大きなガッツポーズだったが)今シーズンずっと、なかなかジャンプが決まらず、今回も小さなミスはしてましたけど最後までしっかり滑りきったことはなかったですし、自分自身でうるっとくる、こみ上げてくるものが抑えられなかったというか、何かに気持ちがすごく触れたというか、本当に気持ちがよかったです」



21:羽生結弦(ANA)

羽生結弦(ANA)の演技がスタート。SPの得点は94.36点で1位。SPは鬼門のルッツにミスが出たが、国内参考ながら今季最高点をマーク。
曲は「オペラ座の怪人」。4回転サルコウは転倒したが、続く4回転トウループ、トリプルフリップはきれいな着氷。直後のスピンではバランスを崩し乱れる。後半、トリプルルッツ+ダブルトウループをきれいに着氷。トリプルアクセル+トリプルトウループも危なげなく決め、トリプルアクセルからトリプルサルコウの3連続もきれいに着氷。トリプルループに続いて、最後のトリプルルッツもきれいに決めた。序盤のミスを引きずらず、その後の要素をきっちりとやり切った。場内はスタンディングオベーションに包まれ、たくさんのバナーが振られている。
FS得点は192.50点。SP、FSの合計286.86点で暫定トップ。

■「たくさん経験させていただいた1年だった」

「(表彰台のメンバーを見て)(宇野)昌磨選手とはノービスやジュニアの時代に一緒に試合に出ていました。歳も3歳くらいしか違わないし、どちらかというと同期に近いような感じです。一緒に戦ってきた選手が出てきてくれたという喜びと、シニアの選手としてこれまで以上に頑張っていかなきゃいけないなという思いです。(全日本3連覇は)あまり関係ないです。3連覇であろうが、最初の優勝であろうがどっちにしろその年の試合でしかないので。(今年振り返って)今年は五輪から始まり、本当にたくさんのことを経験させてもらったなと思います。いつも以上に精神的にも肉体的にもいろいろなことがあって、それは誰しもが経験できることじゃないと思います。例えば五輪のあとのシーズンに臨む王者として臨む心構えとか、または中国杯のアクシデントとか、そのあとのNHK杯でボロボロだったとか、なかなか経験できるものではない。普通のスケーターだったら経験できないことをたくさん経験させていただいた1年だったなと。

(その中でこれだけは学べたということは)これだけというレベルじゃないですね。本当にたくさんのことがありましたし、本当に最後まで滑りきれたということが幸せかなと思っています。(来年に向けて)五輪でチャンピオンになろうが、全日本でチャンピオンになろうが、それは過去の栄光ですし、どれだけ近い栄光であっても過去の栄光でしかない。プライドなんかを守りたい気持ちはありますけど、それを守るためにスケートをやっているわけではない。本当に僕はスケートが好きで、ジャンプが好きでスケートをやっていますし、試合に出ています。それが一番、僕のスケート人生の中でなくてはならないものだと思っています」



20:無良崇人(HIROTA)

無良崇人(HIROTA)の演技がスタート。SPの得点は78.54点で5位。SPは4回転で転倒があったがそのほかの要素はまとめた。
曲は「オペラ座の怪人」。はじめの4回転は高く上がりすぎたか、着氷が乱れて片手をつく。続く4回転をトリプルトウループとのコンビネーションにしてリカバリー。トリプルアクセルも着氷した。演技後半、トリプルループはステップアウトしたが、2つ目のトリプルアクセルをきれいに着氷しコンビネーションにする。トリプルフリップは途中で回転が開き両足着氷に。終盤、トリプルサルコウからダブルサルコウの3連続、トリプルルッツはしっかりと着氷。クリーンな演技にはならなかったが、崩れることなくこらえて最後までプログラムを演じ切った。
FS得点は157.86点。SP、FSの合計236.40点で2位。

■「悔しいの一言」

「(演技を終えての感想は?)まず、悔しいの一言ですね。前半をうまく立て直した後、中盤でこまごまミスが出てしまいました。重心が上にだんだん上がってきてしまって、空中で閉めていられなかったので、まだまだ試合の中でいろいろなことを経験するなあということを実感しています。

(連戦の疲れや悪いイメージがあったなど何か理由があったのか?)悪いイメージがあったとかではなく、途中からだんだんかみ合わなくなってきただけだと思います。そういうところがまだ実力が足りないところかなと痛感しています」



19:宇野昌磨(中京大中京高)

宇野昌磨(中京大中京高)の演技がスタート。SPの得点は85.53点で3位。シニア用に構成を上げたSPでは4回転を見事に着氷した。
曲は「ドンファン」。冒頭、スピードに乗って4回転トウループを着氷すると、続くトリプルアクセルもこらえる。イーグルから入る2つ目のトリプルアクセルもきれいに着氷し、ダブルトウループにつなげた。情感たっぷりのステップから、演技後半へ。ダブルアクセルからトリプルフリップの3連続をきれいに着氷し、トリプルサルコウもこらえる。トリプルループ、トリプルルッツも慎重に降りた。終盤、トリプルフリップの着氷がつまり、コンビネーションのトリプルトウループが回転不足気味に乱れた。表彰台が見える位置から緊張感のある第1滑走だったが、序盤の大技を決め、ミスを最小限に抑えて滑り切った。演技後は疲れとやり切った気持ちが入り乱れたような表情。
FS得点は165.75点の高得点。SP、FSの合計251.28点で暫定トップ。

■「60点ぐらいの演技」

「演技の最後の方では力尽きてしまいました。練習してきましたがそれでも足りなかった。シニアの選手たちはすごいなと思いました。(演技を振り返って)結構ジャンプを失敗してしまいましたけど、課題としていたアクセルはまぁまぁ良いほうで着氷することができて、終わった感触ではまぁまぁ良かったと振り返れる演技だったと思います。(得点に驚いた様子が)ショートはこれくらいかなと思っていたんですけど、フリーは1個ミスをしていたので、165点台という点数は少しびっくりしました。
(昨日の自己評価は50点でしたが)今日は最後のジャンプで大きなミスをしてしまったんですけど、60点ぐらいの演技だったかなと思います。(60点は辛口?)悪くはなかったんですけど、最後のジャンプでミスをしてしまったのでそこもありますし、終わった感触として、スピンだったり、100%気持ちをもっていくことができなかった。(シニアで戦っていく自信は)ジャンプは成長して頑張ったなと思いますけど、シニアの選手と同じ練習と試合をしてみると、表現がうまくなかったりするので、それがこれからの課題になるかと思いました」



18:山本草太(邦和スポーツランド)

山本草太(邦和スポーツランド)の演技がスタート。SPの得点は67.19点で7位。
曲は「ローレライ」。冒頭のトリプルアクセルは転倒。続くトリプルルッツ+トリプルトウループはきれいに着氷、トリプルフリップ+ダブルトウループはセカンドジャンプで両手を挙げる。後半、ダブルアクセルからトリプルサルコウの3連続、トリプルループ、トリプルルッツ、トリプルフリップと立て続けにジャンプを決め、手拍子に後押しされてステップへ。終盤のダブルアクセルでは着氷が乱れたが、シニア用の要素のコレオシークエンスではスピードに乗ってイーグルなどを見せた。6分間練習の終盤では連続してトリプルアクセルを降りていたが、本番ではまたも決まらず。しかしその後は演技をまとめ、観客からは大きな声援が送られた。
FS得点は139.61点。SP、FSの合計206.80点で暫定トップ。

■「去年のリベンジはできた」

「昨日のSPで失敗したトリプルアクセルをずっと先シーズンから課題にして取り組んでいるんですけど、そのトリプルアクセルの方で、今日も失敗してしまったのがすごく残念です。あと、その後きっちりまとめるようにという練習もしてきたんですけど、一番最後の最後のダブルアクセルで、めったにないような失敗をしてしまったので、そこの2つが一番悔しかったです。
(2日間の演技を振り返って)少し悔いの残る部分がちょくちょくあったので、そこを克服できるようにしっかり練習していきたいと思います。全日本は去年初めて出場したんですけど、去年はすごく緊張してしまってなかなか自分の演技ができなかったので、今回の全日本ではその巻き返し、リベンジというふうに頑張りたいと臨んだので、しっかりリベンジはできたかなと思います。
(注目度も上がって、平昌五輪も見えていると思うが)スケートを始めたきっかけが、オリンピックを見て、自分も出たいと思ってスケートを始めたので、絶対にオリンピックに出られるようにしたいと思います」



17:日野龍樹(中京大)

日野龍樹(中京大)の演技がスタート。SPの得点は61.23点で10位。
曲は映画『キング・アーサー』より。冒頭の4回転トウループは回転が足りず転倒し、続くトリプルアクセルも転倒。ルッツのコンビネーションはファーストジャンプがダブルになるがセカンドはきっちりと3回転にする。後半、2つ目のトリプルアクセルはステップアウトしてコンビネーションにならなかったが、トリプルサルコウ、トリプルルッツ+ダブルトウループ、トリプルフリップはしっかりと着氷した。表現に磨きをかけて臨んだ今季だが、大技が乱れてフィニッシュではがっかりしたような表情を見せた。
FS得点は120.10点。SP、FSの合計181.33点で暫定2位。



16:佐藤洸彬(岩手大)

佐藤洸彬(岩手大)の演技がスタート。SPの得点は66.21点で8位。
曲は「壬生義士伝」。新撰組をイメージした法被のような衣装で登場。はじめにトリプルアクセルを着氷したが、続くトリプルフリップでは着氷でエッジが滑り前向きに転倒。トリプルルッツもステップアウトで片手をつく。後半、トリプルフリップのコンビネーションはしっかりと着氷したが、トリプルループはオーバーターン、トリプルトウループもステップアウトで3連続にできず。トリプルサルコウもエッジが滑り転倒。最後のアクセルもシングルに抜けた。乱れたジャンプが多かったが、SPに続き大技を成功させ、つなぎの演技では曲想をしっかりと表現した。
FS得点は108.21点。SP、FSの合計174.42点で暫定2位。



15:宮田大地(パピオフィギュアクラブ)

宮田大地(パピオフィギュアクラブ)の演技がスタート。SPの得点は57.32点で12位。曲は映画『ブレイブハート』より。コーチの中庭健介さんも現役時代に滑っていたプログラム。トリプルルッツ+ダブルトウループ、トリプルフリップ+ダブルトウループ、トリプルサルコウと立て続けに落ち着いて着氷。ダブルアクセルからダブルサルコウの3連続も決める。中盤のトリプルルッツもきれいな着氷。演技後半、単独のトリプルフリップを決め、コレオシークエンスをはさんでトリプルトウループも着氷したが、最後のダブルアクセルで惜しくも転倒。最後のジャンプにミスは出たが、最後まで大きな滑りで演技をまとめた。
FS得点は115.47点。SP、FSの合計172.79点で暫定2位。



14:田中刑事(倉敷芸術科学大)

田中刑事(倉敷芸術科学大)の演技がスタート。SPの得点は62.83点で9位。
曲はオペラ「椿姫」より。元アイスダンサーのマッシモ・スカリ振付。冒頭の4回転サルコウは転倒、続くトリプルアクセルはきれいな着氷。続くフリップからの3回転+3回転は、2回転+2回転に抜ける。後半、2つ目のトリプルアクセルはダブルになり、ルッツもダブルになる。トリプルサルコウからの3連続はきれいに降りたが、終盤のループも2回転に。単独のトリプルフリップは決めた。朝の練習からジャンプの抜けが目立っていたが、本番でもまとめ切れなかった。
FS得点は124.60点。SP、FSの合計187.43点で暫定トップ。

■「悔しいの一言」

「悔しいの一言です。予定していたことができませんでした。昨日よりは体は動いたほうだと思いますが、不安要素が多かったので、今できる限界だったと思います。(その不安は最初から?)今回だけです。コンディションを仕上げ切れなかったです。(4回転は)今日は昨日より練習で締められたので入れた感じです。6分間練習では感覚は悪くなかったですけど、試合ではまだまだ入らないですね。(今後に向けてどこを高める?)4回転も必要ですけど、もっと難しい要素を入れて、他のジャンプも失敗しない自信をつけないといけないと思います。(2014年はどんな年だったか?)思いつく限り悪いことしか思い浮かばないです。(来年は?)良くない年があったら良い年も作らないといけないと思うので、来年は絶対4回転をしっかり合計3本決められる根性と度胸をつけていきたいです」



13:中村優(関大北陽スケート部)

中村優(関大北陽スケート部)の演技がスタート。SPの得点は60.07点で11位。
曲はビバルディの「四季」。冒頭のトリプルアクセルは降り切ったように見えたが、最後にエッジが引っかかり転倒。続くトリプルルッツ+ダブルトウループはきれいに着氷、トリプルループはステップアウト。後半に入り、トリプルフリップは何とかこらえ、ダブルアクセルからシングルループ+トリプルサルコウでは最後がステップアウトに。2つ目のルッツはシングルに抜けたが、トリプルループをコンビネーションにして、最後にトリプルトウループを着氷。最後は疲れも見えたが、滑り切った。
FS得点は109.94点。SP、FSの合計170.01点で暫定トップ。



12:磯崎大介(同志社大F)

磯崎大介(同志社大F)の演技がスタート。SPの得点は56.04点で13位。
曲は「恋のアランフェス」。序盤はトリプルループ、トリプルサルコウと続けて決め、トリプルルッツもこらえる。スピンから曲調が変わりアップテンポになり、ステップから演技後半へ。トリプルサルコウからシングルループ+ダブルサルコウの3連続を着氷、変形イーグルからチェンジエッジをしてのダブルアクセルは、コンビネーションのセカンドジャンプで惜しくも転倒。トリプルループのコンビネーションはこらえて単独になり、トリプルトウループは途中で体が開いて2回転に。終盤のダブルアクセルはきれいに決めた。後半にミスが出たが、緩急をうまく使った演技で観客を自分の世界に引き込んだ。
FS得点は102.01点、SP、FSの合計158.05点で暫定5位。



11:坪井遥司(岡山大)

坪井遥司(岡山大)の演技がスタート。SPの得点は55.26点で15位。
曲は「白鳥の湖」。トリプルフリップのコンビネーションはセカンドで流れが止まるがこらえる。続くアクセルはシングルに抜けたが、直後のジャンプをトリプルアクセルに変更しきれいに着氷。後半のトリプルアクセルは体ごと横倒しになり痛そうな転倒となったが、その後はトリプルルッツ+ダブルトウループ、トリプルサルコウ、単独のトリプルルッツ、ダブルアクセルと立て続けにきれいに着氷。転倒の影響を感じさせない演技で最後まで滑り切った。場内からは温かい拍手が送られている。
FS得点は111.84点、SP、FSの合計167.10点で暫定トップ。



10:鈴木潤(ROYCE’F・S・C)

鈴木潤(ROYCE’F・S・C)の演技がスタート。SPの得点は54.23点で17位。
曲はブラームスのバイオリン協奏曲ニ短調作品77。はじめにダブルアクセル+トリプルトウループを着氷。続くトリプルルッツは軸が曲がってステップアウトに。トリプルループはきれいに着氷。フリップはダブルになる。後半、トリプルサルコウからの3連続と単独のトリプルサルコウをきれいに着氷、トリプルトウループ+ダブルトウループではセカンドで両手を挙げる。イーグルからのダブルアクセルもきれいに決めた。ミスは最小限にとどめ、バイオリンの音に乗って丁寧に演じた。
FS得点は111.94点、SP、FSの合計166.17点で暫定トップ。



9:小沼祐太(日本大)

小沼祐太(日本大)の演技がスタート。SPの得点は54.32点で16位。
曲は「岳」。冒頭のトリプルルッツは転倒、続くフリップは2回転になりオーバーターン。トリプルループはきれいな着氷。ビールマンスピンでは大きな拍手が沸く。トリプルトウループのコンビネーションはファーストジャンプでバランスが崩れたがなんとかダブルトウループにつなげる。後半のダブルアクセルはややかすったように見えたが着氷、トリプルサルコウのコンビネーションも決める。終盤のダブルアクセル、単独のトリプルトウループもきれいに決めた。序盤にミスが続いたが、中盤以降は立て直し、スムーズなスケーティングで最後まで滑り切った。
FS得点は93.66点、SP、FSの合計147.98点で暫定7位。



8:吉野晃平(関西大)

吉野晃平(関西大)の演技がスタート。SPの得点は52.88点で18位。
曲は映画『ふたりでスロー・ダンスを』より。はじめのトリプルフリップをきれいに降りたが、続くルッツは2回転に。ダブルアクセルはきれいに着氷。トリプルルッツはややこらえたが着氷。中盤のコレオシークエンスではコーチが手をたたいてはっぱをかける。後半のトリプルサルコウ、トリプルトゥループのコンビネーション、ダブルアクセルを着氷。終盤には単独のトリプルトウループも決めた。前日は羽生の直後の滑走で雰囲気にのまれたように見えたが、フリーでは演技をまとめた。
FS得点は105.72点、SP、FSの合計158.60点で暫定2位。



7:木村真人(八戸GOLD F・S・C)

木村真人(八戸GOLD F・S・C)の演技がスタート。SPの得点は55.34点で14位。
曲は「WASHINGTON SQUARE」。序盤、トリプルサルコウ、トリプルルッツ、トリプルトウループのコンビネーションを立て続けに着氷。中盤のステップでは観客が手拍子で盛り上げる。中盤のトリプルフリップ、トリプルサルコウ+ダブルループ、トリプルトウループも着氷し、終盤にダブルルッツからの3連続、ダブルアクセルも降りた。予定していたジャンプをすべて決め、大きなミスなくまとめて場内は大歓声。フィニッシュでは両手で大きくガッツポーズをした。
FS得点は106.99点、SP、FSの合計162.33点で暫定トップ。



6:友野一希(浪速高スケート部)

友野一希(浪速高スケート部)の演技がスタート。SPの得点は51.38点で20位。
曲は「Diablo Rojo-Stairway To Heaven」。冒頭のトリプルアクセルは抜けてシングルに。続くトリプルルッツはきれいに着氷、トリプルフリップもこらえる。トリプルサルコウを着氷し、トリプルループをこらえると、トリプルフリップをコンビネーションで着氷。後半、トリプルアクセルに再チャレンジし、ダブルトウループとのコンビネーションで着氷して場内が沸く。終盤のトリプルトウループも着氷。最後のスピンでミスが出たが、ステップではアップテンポのラテン音楽に乗った細かい振付で盛り上げた。
FS得点は99.97点、SP、FSの合計151.35点で暫定トップ。



5:湯浅諒一(関西大)

湯浅諒一(関西大)の演技がスタート。SPの得点は52.08点で19位。
曲はこちらも「海猿」。トリプルループはバランスを崩すがこらえ、続くフリップはダブルに。中盤のトリプルトウループ、ダブルアクセルはきれいな着氷。後半に入り、トリプルループは回転が足りず両足着氷。終盤のトリプルサルコウ+ダブルトウループと単独のトリプルサルコウはきれいに着氷し、最後にダブルアクセルのコンビネーションを降りた。ジャンプにミスはあったが、コレオシークエンスやステップでは滑らかなスケーティングを見せた。
FS得点は99.11点、SP、FSの合計151.19点で暫定トップ。



4:笹原景一朗(大阪スケート倶楽部)

笹原景一朗(大阪スケート倶楽部)の演技がスタート。SPの得点は49.00点で23位。
曲は「仮面の男」。はじめのトリプルフリップは高さがあったが着氷で片手をつく。イーグルからのダブルアクセルは着氷、トリプルルッツはステップアウト。後半、トリプルループは両足気味ながらもこらえたが、ルッツがシングルになり、フリップは回転が開いて両足に。ダブルアクセルもステップアウトしてこらえきれず転倒、最後のトリプルトウループも回転が足りずバランスを崩した。疲れが出る終盤でミスが続いてしまったが、場内からは温かい拍手が送られた。
FS得点は74.89点、SP、FSの合計123.89点で暫定4位。



3:野添紘介(明治大)

野添紘介(明治大)の演技がスタート。SPの得点は51.26点で21位。
曲は映画「海猿」から。冒頭のトリプルアクセルはやや前のめりになったが着氷。続くトリプルフリップ+ダブルトウループ、単独のトリプルフリップも着氷し、トリプルサルコウもこらえる。演技後半、トリプルトウループをコンビネーションにし、ダブルアクセルを着氷。終盤のトリプルトウループはダブルになったが、最後のダブルアクセルは決めた。冒頭の大技をこらえ、ミスを最小限にとどめて演技をまとめた。
FS得点は98.74点、SP、FSの合計150.00点で暫定トップ。



2:中村智(山梨学院大)

中村智(山梨学院大)の演技がスタート。SPの得点は48.21点で24位。
曲は「椿三十郎」。冒頭からジャンプを4つ続ける構成。アクセルはダブルにまとめて着氷、フリップはシングルに抜ける。続くトリプルルッツは転倒したが、トリプルトウループは着氷した。後半単独のトリプルサルコウはきれいに着氷するも、続くコンビネーションはファーストジャンプで降りたように見えたがエッジが滑って転倒。トリプルトウループの3連続は着氷のタイミングが合わず丸々抜いた形に。最後、ダブルアクセルの予定をトリプルトウループにして着氷した。
FS得点は80.19点、SP、FSの合計128.40点で暫定2位。



1:服部瑛貴(法政大)

服部瑛貴(法政大)の演技がスタート。SPの得点は50.53点で22位。
曲は「愛と哀しみの果て」「ドラリオン」「ライオンキング」。はじめのルッツはダブルに、続くループのコンビネーションも2回転+2回転になるが、トリプルトウループからの3連続は落ち着いて着氷。太鼓のアップテンポなリズムに合わせたステップでは手拍子を誘う。後半、トリプルループは転倒したが、トリプルサルコウは決める。終盤、ダブルフリップからダブルアクセルのシークエンス、トリプルトウループ、ダブルアクセルは立て続けに着氷した。最後のコレオシークエンスではイナバウワーやイーグルをたっぷりと見せた。
FS得点は98.79点、SP、FSの合計149.32点。



↓リザルト

http://www.jsfresults.com/National/2014-2015/fs_j/national/

↓男子FSリザルト

http://www.jsfresults.com/National/2014-2015/fs_j/national/data0105.htm

↓別ブログに、男子FS動画を紹介しております。

http://ameblo.jp/shuppansport/entry-11970073627.html
全日本選手権2014 男子FS 動画


羽生結弦が全日本選手権3連覇、2位は17歳の宇野昌磨

2014.12.27 23:02 産経ニュース

 フィギュアスケートの全日本選手権は27日、長野市ビッグハットで第2日を行い、男子はショートプログラム(SP)で首位に立った羽生結弦(ANA)がフリーでも1位となり、合計286・86点で3連覇を果たした。この結果、羽生は来年3月に中国・上海で開催される世界選手権の代表に決まった。

 2位はSP3位で17歳の宇野昌磨(愛知・中京大中京高)が合計251・28点で、3位はSP6位だった小塚崇彦(トヨタ自動車)が合計245・68点でつけた。

 昨季世界選手権2位の町田樹(関大)は242・61点で4位、無良崇人(HIROTA)は236・40点で5位だった。


【全日本フィギュアスケート選手権】左から、2位の宇野昌磨、1位の羽生結弦、3位の小塚崇彦(塩浦孝明撮影)


【全日本フィギュアスケート選手権】カップを手にする羽生結弦(塩浦孝明撮影)


羽生結弦選手、優勝おめでとうございます。 クラッカー

宇野昌磨選手、銀メダルおめでとうございます。合格

小塚崇彦選手、銅メダルおめでとうございます。



こづ君がフリーで圧巻の演技で表彰台をもぎ取りました。ヾ(@°▽°@)ノ

凄い、凄い、大復活ですね。

去年も三位になりましたし、不調と言えども、やはり小塚選手の実力をまざまざと見せつけてくれました。

多分、世界選手権に派遣されるのではないでしょうか。

もし、しなかったら去季同様、可哀そうすぎます。

宇野選手はジュニア世界選手権の方を優先するのではないでしょうか。

来年のジュニア出場枠の為にも、またジュニア世界チャンピオンをとる大チャンスですからね。

今、日本のシニア男子層は厚いですから、ジュニア世界チャンピオンになってからシニア参戦しても遅くないと思います。

予想として、世界選手権には、羽生選手、小塚選手、町田選手。

4大陸は羽生選手はスキップすると自ら表明している事から、無良選手、村上選手。こちらに宇野選手を経験として派遣する事もありでもよいかもしれません。


本日のテレビ放送 フジテレビ

「女子フリー」

12月28日(日)19時~21時







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↓男子の皆さま、全日本お疲れ様でした。


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