全日本選手権・女子SP | フィギュアスケート研究本

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フィギュアスケート:全日本選手権・女子SP

2014年12月27日(土) 15時0分 スタート

【結果】本郷が首位発進 13歳の新星・樋口が3位

順位 選手名 所属 得点


1位 本郷理華 愛知みずほ大瑞穂高 66.70
2位 宮原知子 関西大中・高スケート部 64.48
3位 樋口新葉 日本橋女学館 64.35
4位 中塩美悠 広島スケートクラブ 60.07
5位 加藤利緒菜 長尾谷高 58.10
6位 永井優香 駒場学園高 58.00
7位 坂本花織 神戸FSC 57.81
8位 木原万莉子 京都醍醐FSC 57.57
9位 村上佳菜子 中京大 57.55
10位 今井遥 新潟県連 56.95
11位 西野友毬 明治大 55.65
12位 新田谷凛 愛知みずほ大瑞穂高 54.69
13位 三原舞依 神戸PFSC 53.23
14位 鈴木春奈 日体荏原高スケート部 52.83
15位 松田悠良 中京大中京高 52.07
16位 上野沙耶 関西大 51.81
17位 松嶋那奈 早稲田大 51.47
18位 大庭雅 中京大 51.21
19位 小槙香穂 就実学園 46.73
20位 細田采花 関西大 46.17
21位 森衣吹 中京大中京高 46.05
22位 石川翔子 ムサシノFSクラブ 44.98
23位 友滝佳子 倉敷芸術科学大 43.27
24位 河野有香 中京大 43.23
25位 磯邉ひな乃 立命館宇治高 41.03
26位 十倉日和 京都アクアリーナSC 38.95
27位 渡辺真央 中京大 38.05
28位 山田さくら アクアピアスケーティングC 37.03
29位 武井美由季 関西学院大 36.87
30位 高橋美葉 札幌大 33.67

詳細

総括


フィギュアスケートの全日本選手権は27日、長野・ビッグハットで女子ショートプログラムが行われ、本郷理華(愛知みずほ大瑞穂高)が66.70点で首位に立った。2位は宮原知子(関西大中・高スケート部)で64.48点、3位には13歳の新星・樋口新葉(日本橋女学館)が64.35点で入った。

11月のロシア杯で優勝し勢いに乗る本郷は最終滑走で登場。3回転の連続ジャンプをしっかりと着氷すると、後半のトリプルフリップ、ダブルアクセルもきれいに決め、最後はガッツポーズ。会心の演技で全日本初制覇へ好スタートを切った。

その本郷とわずか2.35点差の3位につけたのは、11月にジュニア全日本選手権を制した中学2年生の樋口。3回転のコンビネーションジャンプなどすべてのジャンプを成功させると、持ち味のスピード感あふれる演技で観客を魅了。28日に行われるフリーでも実績あるシニア選手を脅かす存在となりそうだ。

一方、4年連続で表彰台に上がっている村上佳菜子(中京大)は、すべてのジャンプを着氷して滑らかなスケーティングを見せたが、57.55点にとどまり9位と大きく出遅れた。


SP首位の本郷【坂本清】

30:本郷理華(愛知みずほ大瑞穂高)

本郷理華(愛知みずほ大瑞穂高)の演技がスタート。愛知みずほ大瑞穂高3年。シニア参戦1年目の今季はロシア杯で優勝しグランプリファイナルに進出するなど勢いに乗る。曲は「海賊」。トウループの3回転+3回転をしっかりと着氷。後半のトリプルフリップもスピードに乗って着氷し、続くダブルアクセルも決めた。ステップでは場内が大きな手拍子で後押し。今季安定しているSPを今回もミスなくまとめ、フィニッシュでは両手でガッツポーズ。最終滑走で場内を盛り上げた。
SP得点は66.70点。参考記録ながら自己ベストを大幅に上回る得点でトップに立った。

■「挑戦する気持ちで思い切りやろうと」

「(具体的にどういう部分を成長させたいと思った?)3回転+3回転の難易度もそうなんですが、スピードや表現力とか海外の選手は練習のときからすごかったので、そういうところを成長させたいです。(滑るるたびにうまくなっている実感は?)あまりないんですけど、練習してきたことを試合で出せるようになってきたので、去年よりは成長したかなと思います。(全日本に臨む姿勢は変わった?)今季はシニアとして出るので去年より気持ちは違ったんですけど、シニア1年目なので挑戦する気持ちで思い切りやろうと思っていました。(鈴木明子さんからアドバイスもらったことで印象に残っていることは)たくさんアドバイスいただいたんですけど、最初から1つめのジャンプに行くまでの入りを重要視しています。(具体的には)音に合わせて手を動かしたりだとか、目線の位置とかです。(フリーに向けて)ショートは1位になれたんですけど、フリーはフリーで守りに入らず、思い切って練習してきた成果を出せるように頑張りたいと思います」



29:鈴木春奈(日体荏原高スケート部)

鈴木春奈(日体荏原高スケート部)の演技がスタート。日体荏原高2年、今大会は3年ぶりの出場。東日本選手権2位。曲は「ムーンリバー」。単独のトリプルルッツは着氷でフリーレッグがついたか。続くトリプルトウループ+ダブルトウループは落ち着いて着氷。終盤のダブルアクセルも着氷した。スムーズなスケーティングでしっとりと曲を表現し、復活に花を添えた。フィニッシュでは感極まって思わず涙。
SP得点は52.83点で暫定13位。



28:西野友毬(明治大)

西野友毬(明治大)の演技がスタート。明治大3年、5年連続6度目の全日本出場。東日本選手権優勝、大庭とともに来年のユニバーシアード代表に選ばれている。曲は「黄昏のワルツ」。冒頭、トリプルルッツはバランスを崩して手をつく。続くトリプルループにダブルトウループをつけてリカバリー。終盤、美しいポジションのスパイラルからターンを入れてダブルアクセルを着氷。最初のミスを引きずらず、その後は落ち着いて演技をまとめた。
SP得点は55.65点で暫定10位。



27:高橋美葉(札幌大)

高橋美葉(札幌大)の演技がスタート。札幌大1年、東日本選手権3位。曲は「リベルタンゴ」。トウループの3回転+3回転は、セカンドで回転不足気味の着氷となりステップアウトして手をつく。続くトリプルサルコウはタイミングが合わず、軸が曲がって転倒。ステップでは観客が手拍子をして後押し。要素の一番最後にダブルアクセルを決めて、そのままフィニッシュ。
SP得点は33.67点で暫定27位。



26:石川翔子(ムサシノFSクラブ)

石川翔子(ムサシノFSクラブ)の演技がスタート。全日本は2年ぶり6度目の出場となる24歳。東日本選手権4位。曲は映画『SAYURI』より「Memoirs of a Geisha」。はじめにトリプルフリップ+ダブルトウループをしっかりと着氷。続くトリプルサルコウも落ち着いて決め、ダブルアクセルも降りた。2年前はフリーに進めなかった石川だが、ラストシーズンの大舞台で大きなミスなく演じ切り、フィニッシュでは大きな笑顔を見せた。
SP得点は44.98点で暫定19位。



25:宮原知子(関西大中・高スケート部)

宮原知子(関西大中・高スケート部)の演技がスタート。シニア2年目の今季はスケートカナダ3位、NHK杯3位と2戦連続で表彰台に上がるなど安定感を見せている。今大会で初優勝を目指す。曲はモーツァルトの「魔笛」。冒頭、トリプルルッツ+トリプルトウループを落ち着いて着氷。後半、単独のトリプルフリップはやや踏ん張ったが着氷し、ダブルアクセルも降りた。すべての要素をきっちりとこなし、軽やかな表現でクリーンに滑り切った。
SP得点は64.48点で暫定トップ。

■「フリーの方が自信がある」

「(得点は)どれくらい出るか想像していなかったので、思っていたより出たかなと思います。今までの中でジャンプは一番きれいに跳べたかなと。今日は緊張していましたが、ノーミスすることをイメージしながら自分を落ち着かせるようにしていました。(明日に向けて)フリーの方が自信があるのでもっと良い演技ができるように自信を持って滑りたいです。順位はあまり意識せずに集中して自分の演技をしたいと思っています。

(ジャンプについて)3回転+3回転はトウループ+トウループを練習することで、同じ感じでルッツ+トウループの跳べるようになってきているので、それを増やしたのが良かったと思います。ルッツは単発だと回転不足になることは少ないので、ルッツさえきちんと降りられれば、トウループ+トウループと同じようにできるということで、今回もそれを練習をしてきました」



24:木原万莉子(京都醍醐FSC)

木原万莉子(京都醍醐FSC)の演技がスタート。同志社高2年、西日本選手権4位。ジュニアグランプリチェコ大会で4位、ドイツ大会では6位に入っている。曲は「Tango Tormenta」。トウループの3回転+3回転、続くトリプルループをきれいに着氷。後半のダブルアクセルも決めた。前半はしっとりと、後半は速いテンポでタンゴを表現し、クリーンな演技。フィニッシュではうれしそうに手を胸に当てた。
SP得点は57.57点で暫定6位。



23:村上佳菜子(中京大)

村上佳菜子(中京大)の演技がスタート。今季は中国杯3位、NHK杯4位。2010年から4年連続で表彰台に上がっているが、今年は初優勝を狙う。曲はオペラ座の怪人より「Think Of Me」。衣装をこれまでのゴールドから紫ベースのものに変更。冒頭、トウループの3回転+3回転はセカンドが高くきれいな着氷。続くトリプルフリップも落ち着いて着氷。後半のダブルアクセルも余裕を持ってスムーズに決めた。終盤は曲の盛り上がりとともに柔らかな滑りを見せ、フィニッシュでは満面の笑み。場内もスタンディングオベーションに包まれた。
SP得点は57.55点で暫定6位。

■「正直びっくりしています」

「自分の中ではそんなに悪い演技ではなかったと思います。(点数については)正直びっくりしています。言葉が出ない感じです……。終わったばかりでまだ分からないです。6分間練習を滑っているときも『今日はいけるだろうな』と思っていました。手ごたえもありました。(明日は)とにかくパーフェクトにいくしかないなと思っています。

(NHK杯が終わってからは)愛知県大会があったんですけど、そこまではモチベーションが上がらなくて立ち止まっている感じでした。でもそれが終わってからはまたスイッチが入って本当にたくさん練習しましたし、全日本に向けてやってきました。

(先生たちとは話をした?)たぶんスピンだけではないんだろうねという話はしました。3回転+3回転はいけたなと思いましたけど、フリップはちょっとどうかなとは思いました。(気持ちをどう立て直す?)まだ分からないです」



22:渡辺真央(中京大)

渡辺真央(中京大)の演技がスタート。中京大1年、西日本選手権3位。曲は「シェルブールの雨傘」。単独のトリプルフリップは両足気味の着氷。続くトリプルサルコウはダブルになりオーバーターンになったがダブルループをつける。ダブルアクセルはきれいに着氷。2つのジャンプでミスが出て流れに乗れず、残念そうな表情を見せた。
SP得点は38.05点で暫定20位。



21:加藤利緒菜(長尾谷高)

加藤利緒菜(長尾谷高)の演技がスタート。今季からシニアに本格参戦し、初出場したNHK杯ではフリーでノーミスの演技を披露。全体トップの技術点をマークし5位に食い込んだ。西日本選手権2位。曲は「Flower Duet」。はじめにトウループの3回転+3回転を着氷。後半、単独のトリプルループをきれいに決め、終盤のダブルアクセルも流れのある着氷。最後はきれいなポジションのビールマンスピンでフィニッシュ。NHK杯では緊張からミスが出たが、今回は予定しているジャンプを変更し、落ち着いて演技をまとめた。
SP得点は58.10点で暫定3位。

■「選んでもらえるようにしっかりとした演技をしたい」

「全体的に気持ちを切らさずに最後までできたことは良かったと思います。(特に良かった点は)いつもより氷をしっかりととらえることができたので、滑っていて氷の感覚が良かったかなと。(NHK杯を終えてから重点的に練習してきたことは)ジャンプは今までどおりたくさんというほどでもなく練習してきたんですけど、特にステップとかつなぎの部分とか全体的なところを重点的に練習してきました。(NHK杯を経験して)大きな会場で自分の堂々とした演技をすることがNHK杯で身についたと思うので、今日も今までの自分より良くできたのではないかと思います。(これまでの全日本と違う点は)滑る前はフリーの最終グループで滑りたいと思っていたんですけど、ちょっと難しそうなので……。でも四大陸や世界ジュニア、世界選手権に選考してもらえるように、自分の意識がそこにあるので、選んでもらえるようにしっかりとした演技をしたいと思います」



20:大庭雅(中京大)

大庭雅(中京大)の演技がスタート。中京大1年。今季からシニアに本格参戦し、初出場のロシア杯で6位。西日本選手権優勝、来年スペインで行われるユニバーシアードの代表に選ばれている。曲は「Resphoina」。トリプルサルコウ+トリプルトウループをきれいに着氷し、続くトリプルループも決める。後半、短い助走からダブルアクセルも着氷した。ステップでは感情のこもった大きな動き。大きなミスなくまとめて満足そうな表情。
SP得点は51.21点で暫定11位。

■「自分の弱さも感じた場でもありました」

「とりあえずショートをやらなければということで、重要視して練習してきました。グランプリシリーズはショートもフリーも楽しむことができて、やっぱり両方そろえることができない自分の弱さも感じた場でもありました。次の全日本ではショートで失敗しないようにという気持ちで練習してきました。(フリーの方が自信がある?)そういうわけではないんですけど、ショートは(ジャンプが)3本しかないプレッシャーがすごいあるので、1本失敗したら順位が大きく変わってしまう。やっぱりショートのほうが今は自分にとって大事かなと思っています。(全日本は)公式練習はどのグループもレベルが高くて、上の選手が引退したからといって全然席は空いてなくて、どんどん下から出てきているのですごく不安な気持ちがありました」



19:今井遥(新潟県連)

今井遥(新潟県連)の演技がスタート。今季はスケートアメリカ8位、エリック・ボンパール杯8位。今大会で初の表彰台を目指す。曲は「マラゲーニャ」。はじめのダブルアクセルを着氷。続くトリプルサルコウ+トリプルトウループも降りて、トリプルループも着氷した。終盤のステップではテンポアップをしながら切れのある動き。今季グランプリではミスの出ていたSPをクリーンに演じ切り、うれしそうな表情を見せた。場内からも大歓声。
SP得点は56.95点で暫定5位。

■「やっぱり全日本は違う」

「少し落ち着きがなくてすごく不安だったんですけど、最低限のことはできたのかなと思います。やっぱり全日本は違うなと感じました。6分間練習から落ち着きがなくて、グループの最初の滑走で立て直す時間がありませんでした。そんな中でもできることはやったと思います。(得点は)何点出るかは想像できなかったんですけど、シーズンベストと言えばそうなので、満足はできていませんけど、まずまずかなと。明日のフリーは気持ちを切り替えて1つ1つのエレメントを落ち着いて練習どおりに、自分の力を精いっぱい発揮できるように頑張りたいと思います」



18:樋口新葉(日本橋女学館)

樋口新葉(日本橋女学館)の演技がスタート。日本橋女学館中2年、今大会女子の最年少の13歳。ジュニア1年目ながら持ち前のスピードを生かした高難度ジャンプを武器に全日本ジュニアを制すと、ジュニアグランプリファイナルでは3位に入り、2009年村上以来の表彰台となった。
曲は「愛しみのチャルダッシュ」。冒頭、ダブルアクセルを余裕を持って決め、続くトリプルルッツ+トリプルトウループも着氷する。後半、ステップからのトリプルフリップをきれいに降りると場内から歓声が上がり、手拍子で後押し。速いテンポに合わせて軽快な演技を見せ、フィニッシュと同時に両手でガッツポーズ。きょう一番のスタンディングオベーションが起こった。
SP得点は64.35点。高得点で暫定トップ。

■「集中することができました」

「(試合前はどんなことを考えていた)とにかくミスなくやろうと思っていました。(注目度が高まっていたが)今日の試合は全日本という大きな大会だったので、プレッシャーもあったんですけど、自分に勝てたかなと思います。(その要因は?)集中力ですかね。

(緊張は途中でとけた?)最初から最後までずっと緊張していました。それでもいつも自分をしっかりコントロールできるようにしていたので、集中することができました。(自分の演技に点数をつけるとしたら)90点ぐらいです。残りの10点は少し笑顔が足りなかったかなと。(スピードについては)いつも通り出せたかなと思います。(憧れの選手は)安藤美姫選手とキム・ヨナ選手です」



17:山田さくら(アクアピアスケーティングC)

山田さくら(アクアピアスケーティングC)の演技がスタート。大阪学芸高2年、西日本選手権12位。曲は「WITHIN」。はじめのトリプルトウループでバランスが崩れ、体勢を立て直してトリプルトウループをつけようとしたが回転が足りずに着氷。続くトリプルループも軸が曲がり転倒。後半のダブルアクセルはきれいに決めた。ミスがありながらも強気に攻めたが、演技をまとめることができなかった。
SP得点は37.03点で暫定16位。



16:武井美由季(関西学院大)

武井美由季(関西学院大)の演技がスタート。関西学院大2年、西日本選手権15位。曲は映画『千と千尋の神隠し』より。トリプルトウループのコンビネーションは、ファーストジャンプでバランスを崩し、セカンドを確実に2回転にする。続くトリプルサルコウはきれいな着氷。ダブルアクセルはオーバーターン。終盤は壮大なメロディに合わせて体を大きく使ったステップを見せた。
SP得点は36.87点で暫定16位。



15:森衣吹(中京大中京高)

森衣吹(中京大中京高)の演技がスタート。中京大中京高3年、西日本選手権8位。曲は「The Question of U」。単独のトリプルフリップ、続くトリプルサルコウ+ダブルトウループのコンビネーションともにしっかりと着氷。後半のダブルアクセルは飛距離のあるジャンプだったが転倒。最後は回転が速い柔軟性のあるビールマンスピンで歓声を受けた。
SP得点は46.05点で暫定11位。



14:新田谷凛(愛知みずほ大瑞穂高)

新田谷凛(愛知みずほ大瑞穂高)の演技がスタート。愛知みずほ大瑞穂高2年。全日本ジュニア8位、ジュニアグランプリフランス大会2位、エストニア大会4位。曲は「Por una Cabeza」。はじめに単独のトリプルルッツをきれいに着氷。演技の後半にトウループの3回転+3回転を着氷し、終盤のダブルアクセルも決めた。基礎点が1.1倍になる後半に得点の高い3回転+3回転を跳ぶ構成に変更し、見事に滑り切った。フィニッシュでは片手で小さくガッツポーズ。
SP得点は54.69点で暫定4位。



13:坂本花織(神戸FSC)

坂本花織(神戸FSC)の演技がスタート。神戸市立渚中2年。全日本ジュニア2位、ジュニアグランプリ日本大会7位。曲は「黒い瞳」。トリプルフリップ+トリプルトウループ、トリプルルッツともにきれいな着氷。後半、ターンからのダブルアクセルも決めた。難度の高い構成ながら、大舞台でクリーンな演技を見せた。
SP得点は57.81点で暫定3位。



12:三原舞依(神戸PFSC)

三原舞依(神戸PFSC)の演技がスタート。神戸市立飛松中3年、全日本ジュニア7位。曲は「カディスの娘」。トリプルフリップ+トリプルトウループ、トリプルルッツと続けて着氷。後半、イーグルからのダブルアクセルもきれいに決めた。軸が細く速い回転のジャンプで伸び伸びと滑り切り、大きな拍手を浴びた。
SP得点は53.23点で暫定3位。



11:松田悠良(中京大中京高)

松田悠良(中京大中京高)の演技がスタート。中京大中京高1年、全日本ジュニア6位。曲は「ピアノレッスン」。トリプルループ+トリプルトウループをきれいに着氷し、続くトリプルフリップも降りる。終盤のダブルアクセルも着氷した。スムーズなスケーティングでしっとりと映画の世界を表現し、大きな拍手を浴びた。
SP得点は52.07点で暫定3位。



10:磯邉ひな乃(立命館宇治高)

磯邉ひな乃(立命館宇治高)の演技がスタート。立命館宇治高2年、西日本選手権14位。曲はタンゴ「赤と黒」。トリプルルッツ+トリプルトウループはセカンドを2回転に抑える。続くトリプルフリップも着氷。ダブルアクセルはこらえながらも降りた。スピンでは柔軟性を見せる。フィニッシュではやや悔しそうな様子。
SP得点は41.03点で暫定9位。



9:中塩美悠(広島スケートクラブ)

中塩美悠(広島スケートクラブ)の演技がスタート。ノートルダム清心高3年。ジュニアグランプリエストニア大会で初優勝し、ファイナルに進出。全日本は3年連続の出場。西日本選手権5位。曲は「FOSSE」。トウループの3回転+3回転はセカンドジャンプで高さを出しきれいに着氷。続くトリプルフリップもクリーンに着氷し、ターンからのダブルアクセルもきれいに決めた。パワフルで安定感のある演技を見せ、スタンディングオベーションを誘った。
SP得点は60.07点で暫定トップ。

■「すごく満足です」

「すぐ終わっちゃって、一つ一つクリアしていくのに精いっぱいでした。ジュニアグランプリファイナルを振り返って、コーチに『スピードが全然足りない』と言われたのでそこを強化してきました。そこが出せて良かったです。(スピードを強化するために具体的に何をやってきた?)後ろからコーチが追いかけてきて『遅い!』とか言われながらやっていました(笑)。

(シーズンベストだったが)すごく満足です。でももうちょっとスピンは出せたかなと思います。(気をつけていたのは)スピードとフリップですね。ずっとルッツで練習していたのでちょっと不安でしたけど、決められて良かったです。(今日の演技は)80点くらいですね。足りない20点は、ジャンプを降りて喜びすぎ、スピンを数えることを怠ってしまったので、そこを冷静にやれば良かったと思います」



8:小槙香穂(就実学園)

小槙香穂(就実学園)の演技がスタート。就実高2年、西日本選手権10位。曲は映画『アーティスト』より。トウループの3回転+3回転を着氷し、続くトリプルループも着氷。後半のダブルアクセルはステップアウト。終盤のステップは軽快な動きで手拍子を誘った。
SP得点は46.73点で暫定4位。



7:友滝佳子(倉敷芸術科学大)

友滝佳子(倉敷芸術科学大)の演技がスタート。倉敷芸術科学大1年、西日本選手権9位。曲はトゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」。振付は太田由希奈さん。トリプルサルコウ+ダブルトウループを着氷し、トリプルループも着氷。後半のダブルアクセルも決めた。スピードに乗りながらも最後までゆったりと滑り切った。
SP得点は43.27点で暫定5位。



6:十倉日和(京都アクアリーナSC)

十倉日和(京都アクアリーナSC)の演技がスタート。つくば開成高1年、西日本選手権13位。曲は「リベルタンゴ」。トウループの3回転+3回転はセカンドジャンプが開いて前向きに両足着氷。続くサルコウも回転が抜ける。後半のダブルアクセルは着氷。終盤のステップでは曲をパワフルに表現した。
SP得点は38.95点で暫定6位。



5:河野有香(中京大)

河野有香(中京大)の演技がスタート。中京大4年、西日本選手権11位。曲は「King of Dance」。冒頭、ループが2回転に抜けてしまったが、続くトリプルサルコウにダブルトウループをつけてコンビネーションに。ダブルアクセルは流れのあるきれいな着氷。構成を変えたジャンプにミスが出たが、最後まで力強く滑り切った。
SP得点は43.23点で暫定5位。



4:松嶋那奈(早稲田大)

松嶋那奈(早稲田大)の演技がスタート。早稲田大1年、東日本選手権5位。曲は「Spirits of Love-Mirage Sensuel」。冒頭、高さのあるトリプルトウループ+トリプルトウループを決め、続くトリプルサルコウもきれいに着氷。ターンからのダブルアクセルも決めた。ステップの終盤でわずかにつまづいたが、オリエンタルな曲調の音楽で観客の手拍子を誘った。
SP得点は51.47点で暫定3位。



3:細田采花(関西大)

細田采花(関西大)の演技がスタート。関西大2年、西日本選手権6位。曲は「Las Bandidas」。リラックスするようにぴょんとジャンプをしてからスタートポジションへ。トリプルフリップ+ダブルトウループ、トリプルサルコウをともに着氷。後半、スピードに乗ってダブルアクセルも着氷した。
SP得点は46.17点で暫定3位。



2:永井優香(駒場学園高)

永井優香(駒場学園高)の演技がスタート。駒場学園高1年、全日本選手権は初出場。ジュニアグランプリ参戦3年目の今季は演技に安定感が出て、ファイナルに進出し5位。全日本ジュニアでは3位。曲は「エデンの東」。トウループの3回転+3回転をきれいに降りると、続くトリプルルッツも流れのある着氷で決める。後半、ターンからのダブルアクセルがシングルに抜けてしまったが、ゆったりと、かつ大きな表現で魅せた。
SP得点は58.00点で暫定トップ。

■「良い刺激になりました」

「緊張しているつもりはなかったんですけど、スケーティングがふらふらしていたので緊張していたのかなと思います。最初の2本のジャンプはいつもの感じで跳べていましたが、アクセルが良くなかったかなと。(シニアの大会に参加して)最近試合が多かったので、特に考えることはありませんでした。でもメンバーが違うのでシニアに来たんだなと感じました。身長も大きいですし、スケーティングもうまいので少し怖かったですけど、良い刺激になりました。今日はジャンプでミスをしてしまいましたが、その割りに演技はまとめられたかなと。明日はこの反省を生かして良い演技をしたいと思います」



1:上野沙耶(関西大)

上野沙耶(関西大)の演技がスタート。関西大2年、西日本選手権7位。昨年イタリアで行われたユニバーシアードに出場し5位に入っている。曲は「シェルブールの雨傘」と「幻想即興曲」を合わせたアレンジ版。トウループの3回転+3回転、トリプルループと続けて着氷。終盤のダブルアクセルもきれいに決めた。ピアノのみの楽曲をしっとりと滑り切り、大きな歓声。
SP得点は51.81点。



↓女子SPリザルト

http://www.jsfresults.com/National/2014-2015/fs_j/national/data0203.htm

↓別ブログに、女子SP動画を紹介しております。

http://ameblo.jp/shuppansport/entry-11969928274.html
全日本選手権2014 女子SP 動画

本郷理華が首位、樋口新葉3位 フィギュア女子SP

2014年12月27日23時12分 朝日新聞デジタル

フィギュアスケートの全日本選手権第2日は27日、長野市のビッグハットであり、男子は羽生結弦(ANA)が合計286・86点で3連覇を飾り、来年3月の世界選手権(中国・上海)の代表入りも決めた。ショートプログラム(SP)首位の羽生は、この日のフリーでも192・50点をマークし、1位となった。

本郷、軽快なステップでSP首位 自己最高点を更新
2位宮原「今までで一番いい演技」 フィギュア女子SP
 SP3位で17歳の宇野昌磨(愛知・中京大中京高)が総合2位に入った。小塚崇彦(トヨタ自動車)がSP6位から巻き返して総合3位。SP2位の町田樹(関大)は総合4位に終わった。SP5位の無良崇人(HIROTA)は総合5位。SP7位で14歳の山本草太(邦和スポーツランド)が総合6位に食い込んだ。

 女子SPでは、グランプリ(GP)ファイナルに出場した18歳の本郷理華(愛知みずほ大瑞穂高)が66・70点で首位に立った。

 GPシリーズのスケートカナダとNHK杯で3位に入った宮原知子(さとこ)(大阪・関大高)が64・48点で2位。ジュニアGPファイナルで3位に入った13歳の樋口新葉(わかば)(東京・日本橋女学館中)が64・35点で3位と好発進した。

 中塩美悠(広島ク)が60・07点で4位、加藤利緒菜(大阪・長尾谷高)が58・10点で5位、永井優香(東京・駒場学園高)が58・00点で6位と続いた。

 ソチ五輪代表の村上佳菜子(中京大)は57・55点の9位と出遅れた。

 女子フリーは28日に行われる。


女子SPの演技後、笑顔を見せる本郷理華=白井伸洋撮影

フィギュア全日本選手権“ポスト真央”13歳の樋口新葉は3位好発進

2014年12月27日 19時08分 東スポWeb

 フィギュアスケートの全日本選手権2日目(27日、長野市ビッグハット)、女子ショートプログラム(SP)が行われ、今年の全日本ジュニア覇者で、ジュニアGPファイナル3位の樋口新葉(13=日本橋女学館中)が64・35点をマークし3位と好発進した。

 GPファイナル(スペイン)に出場した本郷理華(18=愛知みずほ大瑞穂高)が66・60点で首位。宮原知子(16=関大高)が64・48点で2位で続き、村上佳菜子(20=中京大)は57・55点で9位と出遅れた。

 ポスト・浅田真央(24=中京大)と期待される13歳の天才少女・樋口が、初の大舞台で躍動した。持ち味のスピード感あふれる演技で会場を沸かせると、得意のジャンプも決め、得点を伸ばした。

「すごく緊張しましたが、大きな舞台で自分に勝てたなと思いました」とニッコリ。2018年平昌五輪の星が、好調なスタートを切った。



フィギュア:崖っぷちの村上佳菜子「言葉が出ない」

毎日新聞 2014年12月27日 20時37分(最終更新 12月28日 00時59分)

◇全日本選手権 女子SP(27日)

 女子ショートプログラム(SP)でソチ五輪代表の村上佳菜子(中京大)は9位と出遅れ、崖っぷちに立たされた。すべての要素をミスなくこなしたかに見えたものの、示されたのは57.55という低い得点。「そんなに悪い演技ではなかった。正直びっくりしている。言葉が出ない」と信じられない様子だったが、審判からは冒頭の連続3回転ジャンプ、次の3回転フリップがいずれも回転不足とされ、最初のスピンも基本姿勢を満たしていないと判定されていた。今季はまだ好演技が見せられていないフリーでの立て直しに向けて、「やってきたことをパーフェクトにやるしか今はない」と言葉を絞り出した。


女子SPで9位と出遅れた村上=長野市のビッグハットで2014年12月27日、小川昌宏撮影

フィギュア:「フリーはSPより自信ある」宮原逆転V狙う

毎日新聞 2014年12月27日 20時33分(最終更新 12月27日 20時45分)

◇全日本選手権 女子SP(27日)

 女子ショートプログラム(SP)で宮原知子(さとこ)=大阪・関大高=は演技を終えると、思わず笑みがこぼれた。得点にも驚きの表情を浮かべ「思ったより出て良かった」と喜んだ。冒頭の連続3回転ジャンプはいずれも回転不足を取られてしまったが、プログラム構成点でカバー。「全部のジャンプが終わってからは笑うように心掛けた。少し笑顔になれたかな」と余裕も生まれていた。

 「自分の演技に集中したい」と順位は気にしないことを強調したが「フリーはSPよりも自信がある」。シニア2年目ながらGPシリーズはスケートカナダ、NHK杯ともに3位と安定感は抜群。持てる力すべてをフリーにぶつけて逆転優勝を狙う。


女子SPで演技する宮原=長野市のビッグハットで2014年12月27日、小川昌宏撮影


女子のジャンプの採点が厳しいと、テレビで解説の荒川さんが発言していました。

採点擁護派の荒川さんが、そんな発言をするなんて、余程厳しいジャッジだったのでしょう。

テクニカルスペシャリストが天野再来かと思いきや、今回のテクニカルスペシャリストは岡崎真 さんでした。

いつも、全日本選手権は厳しいジャッジをしていますが、この大会での結果で世界選手権の代表を選び、国際大会に羽ばたかせなければならないのに、厳しい回転認定で自国の選手に自信をなくさせて送り出すのはどうかといつも疑問に感じていました。

そして、全日本で評価を受けた選手が、却って国際大会で評価されなかったりします。

本郷選手の今季の国際大会での評価は素晴らしい物でしたが、得点的にはまだまだでした。

今回、素晴らしい演技でしたが、得点は国際大会よりも評価されたものでした。

国際大会で評価されたから評価したのでしょうが、日本では高い得点を得られたとしても、国際大会で全日本よりも評価されないのではと心配します。








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