織田信成 NHK杯へ | フィギュアスケート研究本

フィギュアスケート研究本

フィギュアスケートの未来を考える同志が集う場所です

http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/skate/131031/20131031043.html

フィギュアスケート企画

スケートカナダ 織田信成(上)


2013年10月31日 大阪日日新聞

総合力へ悔しいSP

 10月25日、グランプリ(GP)シリーズ第2戦のカナダ大会がカナダのセント・ジョン(ニューブランズウィック州)で開かれ、日本から男子は織田信成、無良崇人、羽生結弦、女子は鈴木明子が出場した。今回は総合3位の織田信成をクローズアップし、2回で連載する。(ライター・黒尾順子、写真撮影・森田正美)

 大会初日、男子ショートプログラム(SP)はパトリック・チャン(カナダ)が88・10点で1位、織田信成(関大大学院)が80・82点で2位、羽生結弦は80・40点で3位となった。

 カナダを練習拠点としていた織田のスケートカナダ出場は今回で4回目。2005年の初出場以来、すべての試合で表彰台に立ってきた。カナダのスケートファンに親しまれる織田の名前がコールされると、会場から大きな拍手が沸いた。

 引き締まった表情でスタートポジションにつき、ポーズを作る織田。今季のSPは、映画『コットンクラブ』より。この映画は禁酒法時代のニューヨーク・ハーレム地区に実在したナイトクラブを舞台にした群像劇で、音楽(ジャズ)やダンスなどのエンターテインメント性を重視した作品だ。「映画の中のダンスシーン。その楽しさを演じたい。そして見ている人にも十分に楽しんでもらいたい」という織田は、「コットンクラブ」の音楽が流れると大きく表情をつくり、観客の笑いを誘った。

 軽快な音楽に乗り、大きく旋回する織田。冒頭の4回転トーループのテークオフに入る。が、着氷後に転倒し、予定していた3回転トーループにつなげることができなかった。続くトリプルアクセルは奇麗に着氷し、演技後半の3回転ルッツは3回転トーループを付けて着氷した。この連続ジャンプは、スケートカナダ以前の構成だったため、織田は手堅くリカバリー。最後まで笑顔を絶やさず、軽やかに踊り続けてGPシリーズ幕開けの演技を終えた。

 「調子の良かった4回転で転倒したのがすごく悔しい。しかし、4回転を失敗したあとに崩れなかったのが良かったと思う」との言葉どおり、マイナス評価を最小限にとどめたことは大きい。プログラムをうまくまとめる注力が2位という結果につながった。

 しかし、織田は言及する。「スピン、ステップの取りこぼしが目立ち、自分の目指しているレベル4を取ることができなかったところが反省点」だと。大会より4日前にカナダ入りした織田は、振付師のデイビッド・ウィルソン氏とプログラムの手直しを行った。「つなぎの部分を大幅に変えて、重点的に指導してもらったところが評価につながらなかった。もっとジャッジの方にアピールできるよう、しっかりとした演技がしたい」と気を引き締めた。

 シーズン当初から、「五輪レースに勝つためにも、ジャンプ以外でも見せられる演技がしたい」と話していた織田。技術点で1位となったものの、総合力を目指す織田にとっては悔しさの残るSPだった。

$フィギュアスケート研究本

笑顔を絶やさず軽やかに踊り続けた織田信成のショートプログラム

http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/skate/131101/20131101046.html

フィギュアスケート企画

スケートカナダ 織田信成(下)


2013年11月1日 大阪日日新聞

ジャンプ不調も集中

 10月26日に男子フリーが行われ、パトリック・チャンが173・93点で総合1位(262・03点)、羽生結弦が154・4点で総合2位(234・80点)、2位発進の織田信成(関大大学院)は152・18点で順位を落として総合3位(233・00点)になった。

 男子フリーの第2グループは第1滑走の無良崇人から、ジェレミー・アボット(アメリカ)、羽生結弦と演技が乱れ、まるでリンクに魔物がすんでいるような不穏な空気が流れていた。

 織田は観客の声援を受けてリンクの中央に立つ。今季のフリーはジョアキーノ・ロッシーニ作曲による歌劇「ウィリアム・テル」序曲。オーストリア支配下にあるスイスの猟師、ウィリアム・テルが自分の正義感から窮地に陥り、木の下に立たせた息子の頭上にあるリンゴを射らなければならなくなるというエピソードで有名な物語を演じる。

 大会前には浅田真央とともに振付師のローリー・ニコル氏の指導を受け、「苦悩」の表情について「もっとはっきりと表情をつけなさい」というアドバイスを受けた。「自分も父親であるので、前半の苦悩の部分をきちんと表現したい」と織田は言う。

 音楽の始まりとともに織田は滑りだす。冒頭に予定していた4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプを単独3回転で着氷、続いて予定していた4回転のトーループも3回転になってしまう。後半に予定していた3回転ルッツ-2回転トーループ-2回転ループも単独3回転になり、後ろのコンビネーションが付けられなかった。

 その後、3回転のフリップで転倒する。技術点で得点を稼ぐ織田にとって、転倒、そして連続ジャンプがトリプルアクセル-2回転トーループのみになったのは非常に惜しい。「ジャンプ全体に、体が先に回っている感じがあった」と織田は明かした。

 しかし、織田は大きく崩れなかった。ジャンプの不調に向き合いながらも、演技をまとめることに集中する。バンクーバー五輪で同じ「ウィリアム・テル」序曲を演じたステファン・ランビエール氏にアルメニア全日本強化合宿で指導を受けたステップでレベル4を獲得。さらに終盤のコレオグラフィックシークエンス「スイス軍隊の行進」のパートで観客を沸かし、最後はレベル4のスピンで締めくくった。

 「ショート、フリーも4回転が決まらないことに、演技中は自分でも何が起きたのか分からなかった。ただ、情けない気持ちと悔しさでいっぱい」と唇をかむ。1位のパトリック・チャンと29・03点差、2位の羽生結弦とは1・8点差でフリー3位という結果に落胆したが、「五輪シーズンでほかの日本選手よりも自分が前に出て頑張らないといけないと理解している。NHK杯までに調整したい」と前を向いた。

 2005年にカナダのキッチナー(オンタリオ州)でジュニアワールド・チャンピオンになるなど、多くの思い出を持つ織田にとって、今大会は現役最後のカナダの試合になった。「いろいろとお世話になった。練習もたくさんさせてもらったし、カナダのスケートファンにはいつもたくさん温かい応援をしてもらった。『ありがとう』の言葉につきます」。エキシビション・ナンバーの「ラストサムライ」を演じきることで、織田は現役スケーターとしてカナダのファンに感謝と別れを告げた。

$フィギュアスケート研究本

3位となった織田信成のフリーの演技


『大会前には浅田真央とともに振付師のローリー・ニコル氏の指導を受け、「苦悩」の表情について「もっとはっきりと表情をつけなさい」というアドバイスを受けた。「自分も父親であるので、前半の苦悩の部分をきちんと表現したい」と織田は言う。』

スケートアメリカの後、カナダに振り付けを確認しに行った真央ちゃんと一緒に、織田選手もローリーさんの指示を仰いでいたのですね。

スケートカナダの直前でしたから、振り付けを確認していた所へ、真央ちゃんも合流して、ちょうど一緒になったのでしょう。

 『2005年にカナダのキッチナー(オンタリオ州)でジュニアワールド・チャンピオンになるなど、多くの思い出を持つ織田にとって、今大会は現役最後のカナダの試合になった。「いろいろとお世話になった。練習もたくさんさせてもらったし、カナダのスケートファンにはいつもたくさん温かい応援をしてもらった。『ありがとう』の言葉につきます」。エキシビション・ナンバーの「ラストサムライ」を演じきることで、織田は現役スケーターとしてカナダのファンに感謝と別れを告げた。』

カナダは、織田選手にとって、本当に思い入れけのある場所なのですね。

現役最後のカナダでの試合になったようです。

次は、いよいよNHK杯ですね。


↓NHK杯男子シングル 出場予定

http://www.nhk2013.jp/competitors.php

男子シングル【9名】

無良 崇人 日本
織田 信成 日本
髙橋 大輔 日本
コンスタンチン・ミンショフ ロシア
セルゲイ・ボロノフ ロシア
ハビエル・フェルナンデス スペイン
マックス・アーロン アメリカ
ジェレミー・アボット アメリカ
アダム・リッポン アメリカ



↓殿、NHK杯、頑張ってね~。(≡^∇^≡)


人気ブログランキングへ