17歳の試練 田中刑事(2) | フィギュアスケート研究本

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17歳の試練 田中刑事(2)

2012年11月29日

メンタル鍛え強く

 フリースケーティングの滑走順は、最終グループの6番目。前日の抽選で田中は「最終滑走」のくじを引いた。「どの順番でも緊張はあったと思う。順番はあまり関係ない。西日本(フィギュアスケート選手権)から、いい練習を積んできたし、調子も良かったのにミスが出てしまって残念です」と自分の演技を振り返った。

 冒頭のトリプルアクセルの着氷が乱れ、3回転のフィリップジャンプで転倒、最後のジャンプを2回転のトーループで終わらすなど、ジャンプでミスが続いたことに田中は顔を曇らす。「調子も体調もいいのに失敗してしまうのは、自分のメンタルが弱いのかなって思う」と、冷静に、そして丁寧に言葉を選んだ。

 田中は多くを語らない選手だが、悔しさを隠すことはしない。率直に気持ちを話してくれる。しかし、今回は言葉よりも表情に気持ちの全てが出ているように見えた。それくらい、初めて見せる表情をしていた。

 フリーの「アンタッチャブル」は宮本賢二氏の振り付けで、同名の映画のサントラを使用したもの。先シーズンから持ち越した、手の動きが印象的なプログラムで評価も高い。田中のスケートをやりきれば、逆転も可能だったはず。「シニアの先輩が世界で活躍しているのを見て、自分もああいう舞台に立ちたいと思った。後輩の(山隈)太一郎君とも今年から練習するようになって、若干焦っている部分もあったかもしれない。もっとメンタルを鍛えて強くなり、後輩のいい見本になるように頑張っていきたい」と田中は最後にまっすぐ前を見た。

 アスリートには、常に向き合わざるを得ないプレッシャー、良い成績を残せば残したで新たな重圧を背負わなければならない宿命、絶えず目の前に立ちはだかる目標がある。そしてその道にはいくつかの壁が伴う。しかし、田中が今ある壁、成長の壁を打破するのは近い。そう強く感じさせる17歳最後の試合、全日本ジュニアフィギュアスケート選手権だった。

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手の動きが印象的な田中刑事のフリーの演技

アスリートには、常に向き合わざるを得ないプレッシャー、良い成績を残せば残し たで新たな重圧を背負わなければならない宿命、絶えず目の前に立ちはだかる目標がある。

本当にそうですよね。

上には行きたいけれども、辿りついたら、落ちることは出来ないプレッシャーが付きまといます。

選手が一番良い(ピークの)時にやめたいと思うのは、その所為かもしれませんね。

田中刑事選手、これからも頑張って下さい。



↓刑事君、ガンバレー。ヾ(@^(∞)^@)ノ


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