どうしても真央ちゃんを絡めたい3 | フィギュアスケート研究本

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フィギュア:オーサー氏解雇、真相めぐり師弟対立(3/5)

冷たい真実なのか、ささいな誤解なのか


契約ははじめからなし、50分で110ドル

オーサー氏とキム・ヨナが決別したことを受け、二人の間で交わされた契約内容がどのような形になっているのかに関心が集まっている。以下は、一問一答形式でまとめた二人の関係だ。

(1)契約書は書いた?

二人は06年に初めて会った時から契約書を交わしていない。オーサー氏は当時、コーチよりもアイスショー出演や企画関連の仕事に重点を置いていたが、キム・ヨナ側の依頼でコーチを引き受け、指導者として活動を始めた。

(2)報酬はどのように受け渡ししていた?

オーサー氏は「レッスン代」を練習時間や内容により計算し、受け取っていた。何をどのように、どれだけ教えたのかを細かく記録し、その記録をキム・ヨナ側に見せ、報酬を請求するというやり方だった。これは、弁護士が費用を請求するのに似ている。

(3)いくら受け取っていた?

オーサー氏は「1回50分間の練習を基準に、110ドル(約9300円)受け取っていた。1週間に5日間、5回なら550ドル(約4万6500円)を受け取る。わたしのようなレベルのコーチなら、選手の収入の5%から30%まで受け取る」と話している。

(4)報酬に対する不満が決別の理由?

また、オーサー氏は「今年4月のアイスショーの時も報酬を受け取らず、ヨナのためにリンクに立った。ヨナにとって、わたしは『高くないコーチ』だ。これがわたしだ。わたしとヨナは信頼し合い、共に歩んできたのであって、カネのために一緒にやってきたのではない」と話している。

(5)「特別ボーナス」のようなものは?

 オーサー氏は普通、1日に2回、午前と午後にキム・ヨナを指導した。キム・ヨナを指導する同じ時間にほかの教え子も指導する時は、レッスン代を減額したという。彼はレッスン代の引き上げや、ボーナスを要求したことはなかったといわれている。

オーサー氏は1984年と88年の冬季五輪男子フィギュアスケート銀メダリストだ。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の技術に優れ、「ミスター・トリプルアクセル」と呼ばれた。キム・ヨナには技術的な部分だけでなく、メンタル面でも指導的な役割を果たした。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版