プル様、五輪のカルメン | フィギュアスケート研究本

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ソルトレイク五輪のフリーのカルメンです。


2001年世界選手権では前回王者のヤグディンを抑え初優勝、その他のタイトルも総なめにした。

勢いはこのまま続くかと思われたが、2001/2002シーズンのグランプリファイナルでヤグディンに敗北すると、これに危機感を抱いたプルシェンコチームは急遽フリープログラムをビゼーのカルメンに変更。約1ヵ月後に迫ったソルトレイクシティオリンピックのため猛練習を重ねプログラムを完成させる。

しかしプルシェンコはこの練習により右足首を負傷した。迎えたオリンピック本番ではショートプログラム冒頭の4回転トウループで転倒し、4位でフリースケーティングに臨むこととなった。自力優勝の可能性が消え背水の陣で臨んだフリーでは、4回転トウループ-3回転トウループ-3回転ループという超高難易度のコンビネーションジャンプに挑戦(3つ目のループはステップアウト)、また3回転アクセル-ハーフループ-3回転フリップというこちらも超高難易度のシークエンスジャンプを成功させるなどして追い上げ2位に浮上、銀メダルに輝く。直後の2002年世界選手権は右足首の怪我の悪化を理由に欠場した。


プル様の根性と意地見せていただきましたよ。怪我をしているのに、銀は立派ですよ。