伝兵衛のぶらり街歩きシリーズ
”源頼朝につながる播磨海老名氏、大島城の守護神。約840年前の創立”
「那波八幡神社」 ~兵庫県相生市~
姫路駅からJR赤穂線に乗り、相生駅で下車。
旧西国街道を南西に方向に歩くと、右手宮山の麓に那波八幡神社があります。
文治2年(1186年)の創立。
播磨海老名家の祖で、初代大島城主海老名家季の孫である海老名盛重が、
鎌倉八幡宮を勧請し、現今の位置に創立奉祀されたそうです。
(海老名家孝が、那波の地を賜ったのは源頼朝からだという伝承があります。)
ご祭神は、誉田別神。
本社創立以来、那波村、相生村、陸村、池の内村、佐方村などの近在村民が厚く崇敬していましたが、安永年間(1772~1780年)に社殿宝蔵が残らず火災に罹り、宝物古文書等が烏有に帰してしまいました。
関係村民が相図って、天明2年(1782年)9月に社殿を再建し、以降も村民が厚く信仰してきたそうです。
拝殿、本殿。
幣殿には、明治、大正時代の絵馬が飾られていました。
また、境内には干支絵馬が保存展示されています。
旧赤穂藩時代、藩主も数多く参拝し、崇敬していたとのことです。
明治7年(1874年)2月郷社に列し、同41年(1908年)社殿を修繕し、幣殿、拝殿、神供所、倉庫等が改築されました。
境内社、厄除神社。
松尾稲荷。
家孝が、長治元年(1104年)に城郭を築いた大島城があった大島は、赤穂郡那波村の海沿いにあり、現在も山頂城跡などが残っています。
アクセス:JR赤穂線、山陽本線「相生」駅下車徒歩約十五分