伝兵衛のぶらり歴史探訪シリーズ
播磨国「日岡神社」 ~兵庫県加古川市~
地元では長年崇敬されている歴史ある古社でも、全国的にはそのご由緒が
あまり知られていない神社もたくさんありますね。
加古川市にある唯一の延喜式内社である日岡神社もその一社と言えます。
一の鳥居。
随身門。
拝殿。
本殿。
日岡神社は、奈良時代第四十五代聖武天皇の御代。天正二年(七三〇年)の
創建とされています。
創建当時は、日向大明神と称していましたが、明治時代に日岡神社と改められました。
主祭神は、天伊佐佐比古命(あめのいささひこのみこと)。第七代孝霊天皇の皇子で、
吉備津彦命であるともいわれています。
日岡神社は、日岡山の麓にあります。
背後の日岡山の山頂には宮内庁治定の「日岡陵」があります。伝承名「ひれ墓」。
日岡神社の社殿右の参道から参拝できます。
第十二代景行天皇の皇后である播磨稲日太郎姫命(はりまのいなびのおおいらつめのみこと)の
陵墓とされています。
皇后が双子を身籠った際、日岡神社の主祭神である天伊佐佐比古命が七日七夜祈願をして、
無事安産でご出産されたことから日岡神社は安産の神様として信仰されています。
尚、その双子のお一人が後の「日本武尊(やまとたけるのみこと)」です。
このご由緒により、日岡神社では特殊な神事「亥巳籠り(いみごもり)」が行われています。
居屋河原(いやがわら)日岡神社。
昭和四十六年、日岡神社再建に伴い、当地へ移設されました。
日岡山に社がない頃に創建されたと伝承されていて、現在の日岡神社の発祥ではないかと
されています。
住吉神社。熊野神社。
高御座神社。
恵比須神社。天満神社。稲荷神社。
令和二年に建立された建部神社(日本武尊を祭祀)。
石の盥。日本武尊が産湯を使う時に使用されたものを再現創作。
アクセス:JR加古川線「日岡」駅下車徒歩五分