伝兵衛のぶらり街歩きシリーズ
「大避神社(おおさけ)」~JR赤穂線坂越(さこし)駅周辺②~
坂越駅周辺ぶらりの第二回は、「大避神社」参拝からスタートです。
瀬戸内海に面した宝珠山、茶臼山の山裾に鎮座されている古刹です。
主祭神である「秦河勝」は六世紀頃に渡来した秦氏の族長的人物で、聖徳太子の元で活躍した人物です。
太子の死後、皇極三年(六四四年)に海路をたどって坂越に入り、大化三年(六四七年)に死去。その霊を弔ったのが、大避神社の創建と言われています。
神門。
神仏習合の影響を受け、表面には随神。
中面には、仁王像。
神域である生島には、秦河勝の墓があります。
拝殿。延享三年(一七四六年)再建。
拝殿の左右は絵馬殿になっていて、江戸時代以降の絵馬が四十余り掲げられています。
十月に行われる「坂越の船祭り」は、大避神社から生島へ神霊を渡すお祭りです。
本殿。明和六年(一七六九年)再建。
絵馬堂から「新宮」へは、絵馬堂から渡り廊下でつながっています。
新宮のご祭神は、聖徳太子、住吉大神、金毘羅大神、海神社。
境内社。左側が天満神社、右側が恵比寿神社。
荒神社。
稲荷神社。
絵馬や石灯篭で、交易で栄えた頃の船の名前を知ることができます。
本殿左奥から、船岡園十三景巡り、宝珠山八十八か所霊場巡り、妙見寺観音堂などへの入り口があります。
それでは、次回はこんな山道を登ります。
アクセス:JR赤穂線「坂越駅」下車徒歩約二十五分