「慧日寺(えにちじ)」~谷川駅周辺歴史散歩⑥~ | 播磨屋伝兵衛ブログ

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伝兵衛のぶらり街歩きシリーズ

「慧日寺(えにちじ)」~JR谷川駅周辺歴史散歩⑥~

 

さて、白鹿神社、大歳神社を後にして、さらに東南方向へと

歩きます。

ヒメボタルの住む寺「慧日寺」の案内板です。

川沿いを歩き、集落を抜けたら、「慧日寺」に到着です。

永和元年(一三七五年)菅領細川頼之・頼元が創建。特峯禅師によって開山されました。

屋根付き橋を渡ります。

往時は、七堂伽藍。末寺四十六カ寺。山内の塔頭十八カ寺に及ぶ丹波禅寺の中心として栄えたそうです。

が、天正三年(一五七五年)明智光秀の丹波攻めの際の兵火で、全焼してしまいます。

その後、寛永年間(一六二四年~四四年)、慶安年間(一六四八年~五二年)に再建が進められました。

紅葉の名所丹波市観光百選にも選ばれている自然に囲まれた寺院です。

途中、八百姫髪塚がありました。

幼い時に人魚の肉を食べて、八百歳まで生きたという尼僧の逸話が各地にありますが、この地で天寿を終え、剃髪した際の黒髪を山門前に埋めたという伝説が残っています。

脱離墳。

山門。

仏殿。

方丈(本堂)。大きな茅葺屋根が特徴的です。

外陣まで入らせていただきました。

駕籠があります。

鐘楼。

寺務所。

千体地蔵堂。

涅槃堂。

稲荷社。

不動明王像。

池、水神。

本堂裏手から見た庭園。秋には、紅葉がきれいでしょうね。

裏山には、小さな祠が残っています。神仏習合時代の名残がそこここに感じられます。

現在の仏殿、方丈、鐘楼などは、元禄年間(一六八八年~一七〇四年)に再建されたものとされています。

森林を背景にした茅葺屋根の建物が、のどかな雰囲気を

醸し出している寺院でした。

帰りは、旧街道から駅に向かいます。

アクセス:JR福知山線・加古川線「谷川」駅下車徒歩約三十五分程度